今回は塗装工事に必要不可欠な足場についてお話しして行きたいと思います。
足場の歴史は古く、古代エジプトのピラミッドや中国の万里の長城の時代にも木材などを使用し使われていたといいます。
日本でも木材は戦後復旧需要により造林ブームが訪れ容易に手に入る事から丸太足場が多く使われてきました。しかし丸太と丸太を番線で縛るだけの簡単なもので足場も不安定で作業員の転落事故や台風などの災害のある時は足場が外れるなど危険な面がありました。そこで1953年に大手の建設会社の技術者による研究で単管足場が開発されます。
単管足場とは単管(パイプ)を立てた柱と両側に抱き合わせたパイプとで作る足場です。抱き合わせて組み上げる所は丸太足場と同じです。外壁塗装用の足場として使用されていました。
しかし1972年に労働安全法の施工で安全基準が定められ単管足場は床板がなくパイプの上が作業場なので安全面に欠けることから安全基準が満たせなくなっていきました。
1980年代に入ると作業用の床がある「クサビ式足場」が開発されました。次第に普及され2010年頃からは多くの塗装工事現場で使用される事になります。
安全な足場がある事でキッチリとした塗装ができその他の高圧洗浄・シーリング工事も万全に行えます。
南大阪ペイントセンターでは当然の事ですが足場にはメッシュシートなどをかけ近隣の住居に塗料の汚れ等の飛散が無いようにしております。
足場は塗装工事に欠かせない事が分かっていただけたんじゃないでしょうか。