チョーキング現象とは塗装が目安のサイン!ひと目でわかる写真事例集

チョーキング現象とは塗装のサイン!ひと目でわかるチョーキング写真事例集

「チョーキング現象って何」

「自分でチョーキング現象かどうか判断できない」

以上のようにチョーキング現象について疑問をお持ちの方は必見です。

チョーキング現象とは、塗膜が劣化し外壁塗装を検討する時期が来ているサインになります。本当にチョーキング現象が起こっているのか確かめる為に、セルフチェック方法をご紹介いたします。弊社のチョーキング現象の写真事例集をご参考に、自宅の外壁のチョーキング現象と比較していただきたいと思います。

当コラムでご紹介する内容
  • チョーキング現象とは
  • チョーキング現象の写真事例集
  • チョーキング現象のセルフチェック方法
  • チョーキング現象に関するQ&A

劣化の進行を防ぐ為に、チョーキング現象についてご理解いただきたいと思います。

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監修者情報
監修者 榎本悟

榎本悟

一級塗装技能士・外装劣化診断士
1998年に「南大阪ペイントセンター」を創業し、住宅塗装の専門家として20年以上の経験を持つ。外壁診断や雨漏り診断の豊富な知識を活かし、耐久性と美観を両立させた高品質な施工を提供。さらに、窯業サイディング塗替診断士や雨漏り診断アドバイザーの資格も取得し、住宅の外装全般に関する幅広いアドバイスを行っている。


監修者 橋本卓哉

橋本卓哉

雨漏り診断士
学生時代に塗装業に携わり、大学卒業まで職人として経験を積む。卒業後は外装リフォームの営業・現場管理に従事し、これまでに1,000棟以上の施工を担当。豊富な知識と現場経験を活かして外装診断・施工に取り組んでいる。

チョーキング現象とは

チョーキング現象とは、外壁の塗料が風化して表面に白色などの粉が吹いてくる現象です。手で触るとチョークの粉のようなものが付着する為、「チョーキング(白亜化)」と呼ばれています。

例えば、ガードレールに触れると白い粉が付いたことがある方がいらっしゃるかもしれません。これが、チョーキング現象になります。

チョーキング現象で付く粉の色は白色とは限りません。外壁などの色によって付く粉の色も異なります。チョーキング現象が起こっていないと、基本的に全く粉が付きません。そのため、粉が付くということはチョーキング現象が起こっていることになります。

塗膜が劣化した状態

チョーキング現象は塗膜が劣化した状態

チョーキング現象は、塗膜が劣化した状態になります。

塗膜とは、塗料を外壁などに塗った後に乾燥・硬化してできる保護膜のことを言います。この塗膜が、外壁を紫外線や雨風などから守るバリアの役割をしています。

しかし、この塗膜が紫外線などで分解されると、塗膜の結びつく力が弱くなり顔料が表面に浮き出るようになります。つまり、「塗膜の結合力が壊れ始めた=塗膜の劣化」が原因で、チョーキング現象が起こっているということになります。

チョーキング現象は塗膜が劣化し、表面の保護機能が失われているとご理解いただきたいと思います。

外壁塗装を検討する目安

チョーキング現象は外壁塗装を検討する目安

チョーキング現象は、外壁塗装を検討する目安であるとお考えいただきたいと思います。

前項でお伝えしたように、チョーキング現象は塗膜が劣化した状態になっています。そのため、「塗膜がもう限界に近づいている」というサインになるのです。

チョーキング現象は見た目の変化が少なく劣化を感じにくいかもしれませんが、保護機能が低下している状態になります。このまま放置すると外壁の防水性が低下し、ひび割れなどの外壁のトラブルが発生してしまいます。そのため、劣化の初期サインであるチョーキング現象の段階で外壁塗装を検討する必要があります。

劣化症状で外壁塗装の必要性をまとめるとこちらになります。

▼劣化症状別の外壁塗装の必要性▼

劣化症状 写真 必要性 外壁塗装
チョーキング現象 チョーキング現象 ★★★ 劣化の初期段階
※2~3年以内に
外壁塗装を計画
色褪せ 色褪せ ★★★ 劣化の初期段階
※2~3年以内に
外壁塗装を計画
幅0.3mm未満の
細かなひび割れ
幅0.3mm未満の細かなひび割れ ★★★★ 経過観察
※1年以内を目安に
外壁塗装を検討
塗膜の
浮き・剥がれ
塗膜の浮き・剝がれ ★★★★★ すぐに外壁塗装が必要
コーキングの
剥がれ・亀裂
コーキングの剝がれ・亀裂 ★★★★★ すぐに外壁塗装が必要
幅0.3mm以上の
大きなひび割れ
幅0.3mm以上の大きなひび割れ ★★★★★ すぐに外壁塗装が必要

初期症状のチョーキング現象を放置すると、以上のような劣化が発生する可能性があります。

チョーキング現象は劣化の初期段階になるので、劣化の進行を防ぐために早めの外壁塗装を検討していただきたいと思います。

チョーキング現象の写真事例集

チョーキング現象が起こった際の写真を外壁種類別・色別・住宅部分別でご紹介いたします。

▼外壁種類別▼

外壁種類 写真
窯業系サイディング 窯業系サイディングのチョーキング現象
金属サイディング 金属サイディングのチョーキング現象
ALC ALCのチョーキング現象
モルタル モルタルのチョーキング現象

▼色別▼

写真
白色 白色のチョーキング現象
黒色 黒色のチョーキング現象
茶色 茶色のチョーキング現象
赤茶色 赤茶色のチョーキング現象
青色 青色のチョーキング現象
グレー グレーのチョーキング現象
ベージュ ベージュのチョーキング現象

▼住宅部分別▼

住宅部分 写真
雨樋 雨樋のチョーキング現象
スリムダクト スリムダクトのチョーキング現象
幕板 幕板のチョーキング現象
鉄骨手摺 鉄骨手摺
モニエル瓦 モニエル瓦のチョーキング現象

以上のようにチョーキング現象は住宅のあらゆる箇所で起こり、色も異なるとご理解いただきたいと思います。

チョーキング現象のセルフチェック方法

「自宅にチョーキング現象が起こっているかわからない」という方がいらっしゃるかもしれません。

そんな時に、簡単にできるチョーキング現象のセルフチェック方法をご紹介いたします。

外壁表面を軽く擦る(一番有効)

外壁表面を軽く擦る

チョーキング現象を確認するのに一番有効なのは、外壁表面を軽く擦る方法です。

外壁表面を軽く擦って粉が付いた場合は、チョーキング現象が起こっているということになります。外壁表面を擦る際は、素手か布やティッシュを使って擦ってください。

特に、住宅の日当たりの良い場所を擦って確かめると、チョーキング現象が起こっているか判断しやすいかもしれません。雨の後など濡れていると判断しづらいので、乾燥した日にチェックするのがベストになります。

外壁表面を擦って確かめる際のポイント
  • 日当たりの良い場所を擦って確かめる
  • 外壁が乾燥している状態で確かめる

チョーキング現象が起こっている場合、外壁表面を軽く擦ると外壁自体にも擦った跡が残っている可能性があります。手に付いた粉だけでなく、擦った後の外壁も確認していただきたいと思います。

軽く擦って粉が付いた場合は、チョーキング現象が発生しているとご理解いただきたいと思います。

水をかけて変色するか確かめる(補助的な方法)

補助的な方法として水をかけて変色するか確かめる

チョーキング現象を確かめる際に、外壁に水をかけて変色するか確認する方法もあります。

これは、水をかけて変色したらチョーキング現象が起こっているとは完全に言えませんが、一部のヒントにはなります。外壁に水をかけて変色する場合は、以下のような理由が考えられます。

水をかけて変色する理由
  • 塗膜が劣化していて水を吸いやすくなっている→ 水が染み込むことで色が一時的に濃くなる
  • 表面にチョーキングの粉が付いている→ 水が粉を湿らせてツヤが出て変色したように見える

そのため、水をかけて変色するということは、塗膜が劣化している可能性が高くなります。だからと言って、それがチョーキング現象が起こっているとは限らないかもしれません。

そのため、塗膜が劣化しているか確かめる方法として、水をかけて変色するか確かめるのは有効とお考えいただきたいと思います。しかし、それがチョーキング現象とは結びつがないとご理解いただきたいと思います。

チョーキング現象に関するQ&A

チョーキング現象についての疑問をQ&Aでご紹介いたします。

チョーキング現象が起こらない塗料はある?

チョーキング現象が起こらない塗料はある?

A:チョーキング現象が絶対に起こらない塗料はありません

チョーキング現象が絶対起こらない塗料はありません。しかし、チョーキング現象が起こりにくい塗料は存在します。チョーキング現象が起こりにくい代表的な塗料がこちらになります。

▼チョーキング現象が起こりにくい塗料▼

塗料 理由 耐用年数
フッ素塗料 高耐候性・高耐久性で紫外線に強い 15~20年
無機塗料 チョーキング耐性が非常に高く、耐久性は最長クラス 15~25年

※耐用年数は立地環境などによって異なります

以上の塗料の価格は高めですが、耐久性が高くチョーキング現象を起こりにくくしてくれます。

チョーキング現象対策として、以上のような塗料を使用するのをおすすめいたします。

チョーキング現象が起こるとすぐに外壁塗装が必要?

チョーキング現象が起こるとすぐに外壁塗装が必要?

A:すぐに塗装が必要というわけではありません

チョーキング現象が起こったからといって「すぐに外壁塗装をしなければ危険」というわけではありません。しかし、外壁塗装時期のサインになるので、放置しすぎると劣化が進行する可能性があります。

すぐに塗装が必要なケースと必要でないケースを比較するとこちらになります。

▼すぐに塗装が必要か必要でないかの比較▼

すぐに塗装が必要なケース すぐに塗装が必要でないケース
  • 指で擦ると白い粉が大量につく
  • 外壁にひび割れ・剥がれ・膨れがある
  • 雨がしみ込んで壁が水を吸い込む
  • 築10年以上経過していてメンテナンス歴がない
  • チョーキングが軽度(粉がうっすらつく程度)
  • 他の劣化症状が見当たらない
  • 壁を触ってもそれほど水を吸っていない

すぐに塗装が必要でないケースは、まだ緊急ではなく2~3年以内でのメンテナンスをお考えいただきたいと思います。

チョーキング現象が起こらなくても外壁塗装は必要?

チョーキング現象が起こらなくても外壁塗装は必要?

A:はい!必要です

チョーキング現象が起こっていなくても外壁塗装は必要になります。チョーキング現象はあくまで「劣化の一症状」であって、塗装時期の目安になります。塗装のタイミングを決める「基準」ではないとご理解いただきたいと思います。

チョーキング現象が起こっていなくても、外壁塗装が必要なケースがこちらになります。

▼チョーキング現象以外で外壁塗装が必要なケース▼

症状 理由
塗膜の光沢が消えてマットな質感になっている 表面の保護機能が低下している
外壁のひび割れ 雨水や湿気の侵入リスクがある
塗膜の剥がれ・膨れ 下地との密着が悪くなっている
コーキングの亀裂 雨水や湿気の侵入リスクがある
カビ・コケ・藻の発生 防水性が低下している
前回塗装から築10年以上経過している 外壁塗装の時期が来ている

チョーキング現象は塗装目安の一つで、外壁塗装の必要性を判断するには複数の要素を総合的に見る必要があります。もしチョーキング現象が起こっていなくても、他に劣化の兆候があれば点検・塗装の検討をお願いいたします。

チョーキングの粉が体に付いても害はない?

チョーキングの粉が体に付いても害はない?

A:害はありません

チョーキング現象の粉は基本的には害はありません。しかし、長期間にわたって大量に吸引したり、手に粉が付いた状態で目や口などを触るのはNGになります。

チョーキング現象の粉についての注意点がこちらになります。

チョーキング現象の粉の注意点
  • 手に付いた粉は洗い流す
  • 吸い込んだと思ったらうがいをする

粉が体に付いた場合など特に気にする必要はありませんが、過度に触れたり吸い込んだりしないようにお願いいたします。

チョーキング現象はDIYでメンテナンスできる?

チョーキング現象はDIYでメンテナンスできる?

A:表面的な一時的ケアなら可能です

チョーキング現象をDIYでメンテナンスする場合、対応できるのは表面的な一時的ケアに限られます。そのため、根本的な劣化対策はプロの外壁塗装業者に依頼する必要があります。

チョーキング現象をDIYできること

チョーキング粉の洗浄(柔らかいスポンジなどで軽く水洗いする)

ご家庭の高圧洗浄機は使用しないようにお願いいたします。もし、塗膜の剥がれなどの劣化がある場合、劣化症状がさらに悪化してしまう恐れがあります。

チョーキング粉の洗浄は美観維持のみで、塗膜の劣化は改善されないとご理解いただきたいと思います。

まとめ

チョーキング現象とは、外壁の塗料が風化して表面に白色などの粉が吹いてくる現象です。塗膜が劣化した状態で外壁塗装を検討する目安になります。

ご自宅の外壁にチョーキング現象が起こっているか判断する為に、以下のセルフチェック方法でお確かめいただきたいと思います。

チョーキング現象のセルフチェック方法
  • 外壁表面を軽く擦る(一番有効)
  • 水をかけて変色するか確かめる(補助的な方法)

チョーキング現象は住宅のあらゆる箇所で起こり、付く粉の色も異なるとご理解いただきたいと思います。

チョーキング現象が気になるという方は、南大阪ペイントセンターにお問い合わせください。「チョーキング現象が起こっているか点検だけして欲しい」などのご相談も無料で点検させていただいております。

ぜひ一度、南大阪ペイントセンターにお問い合わせください。

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一級塗装技能士・外装劣化診断士
1998年に「南大阪ペイントセンター」を創業し、住宅塗装の専門家として20年以上の経験を持つ。外壁診断や雨漏り診断の豊富な知識を活かし、耐久性と美観を両立させた高品質な施工を提供。さらに、窯業サイディング塗替診断士や雨漏り診断アドバイザーの資格も取得し、住宅の外装全般に関する幅広いアドバイスを行っている。


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橋本卓哉

雨漏り診断士
学生時代に塗装業に携わり、大学卒業まで職人として経験を積む。卒業後は外装リフォームの営業・現場管理に従事し、これまでに1,000棟以上の施工を担当。豊富な知識と現場経験を活かして外装診断・施工に取り組んでいる。

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