アキュラホームの外壁塗装をする前に知っておきたいポイントや依頼先

アキュラホームの外壁塗装をする前に知っておきたいポイントや依頼先

アキュラホームは独自の工法や耐震性能の高さから人気の高いハウスメーカーです。

標準外壁である「光セラ18」は、光触媒によるセルフクリーニング機能を備え、「40年間メンテナンス不要」と謳われる外壁材です。

しかし実際には外壁材そのものは長持ちしてもシーリングや塗膜は徐々に劣化していき定期的な点検や塗装などのメンテナンスが必要になります。

しかし外壁塗装をアキュラホームに依頼するか、塗装専門店やリフォーム専門店に依頼するかでも、費用・保証・施工内容が大きく変わりますので事前に比較することが大切です。

こちらの記事では光セラ18の特徴やよくある劣化症状、アキュラホームの保証内容、そして依頼先ごとのちがいなどをわかりやすく解説します。

アキュラホームの外壁塗装をご検討されている方はぜひご覧ください!外壁塗装をハウスメーカーで建てたお家の方へ

監修者情報
監修者 榎本悟

榎本悟

一級塗装技能士・外装劣化診断士
1998年に「南大阪ペイントセンター」を創業し、住宅塗装の専門家として20年以上の経験を持つ。外壁診断や雨漏り診断の豊富な知識を活かし、耐久性と美観を両立させた高品質な施工を提供。さらに、窯業サイディング塗替診断士や雨漏り診断アドバイザーの資格も取得し、住宅の外装全般に関する幅広いアドバイスを行っている。


監修者 橋本卓哉

橋本卓哉

石綿作業主任者・建築物石綿含有建材調査者

学生時代に塗装業に携わり、大学卒業まで職人として経験を積む。卒業後は外装リフォームの営業・現場管理に従事し、これまでに1,000棟以上の施工を担当。豊富な知識と現場経験を活かして外装診断・施工に取り組んでいる。

1.アキュラホームの外壁塗装をする前に知っておきたいポイント

アキュラホームで建てられた家は一般的な分譲住宅と比べて外壁材の仕様に大きな特徴があります。

まずはアキュラホーム独自の外壁仕様とその注意点を理解しておきましょう。

1-1.アキュラホームの標準外壁「光セラ18」の特徴を理解しておく

アキュラホームの外壁塗装を行うには標準外壁「光セラ18」の特徴を理解しておく

アキュラホームの外壁材はケイミューの「光セラ18」が標準となっています。光セラ18はサイディングの一種で以下のような特徴があります。

・厚み18mmの高耐久サイディング
従来の14~16mmの厚みの一般的なサイディングよりも反りや割れに強く耐久性が高い

・3つの層を形成
着色層の上に「高耐候性コート」「セラミックコート」「光触媒コート」の3つの層を形成。各々の働きによって汚れが付きにくく、色褪せ・劣化の抑制なども行うことができる。

・光触媒によるセルフクリーニング機能
外壁に反射した太陽光の力で汚れを分解し雨水と一緒に汚れが流れ落ちる

関連記事:光触媒での外壁塗装って何?特徴やメリットデメリットを解説!

・親水性の高い表面
雨水がなじみやすく外壁に水の膜を作って汚れを浮かせる

・セラミックコーティング
無機塗料によってセラミックのコーティングを実施。

さらに、外壁が吸収した紫外線を熱などの他のエネルギーに変換する「無機系紫外線吸収剤」が塗膜内に添加しているため、無機系樹脂の効果だけではカットしきれなかった紫外線による劣化を徹底的に予防。

・高級感のあるデザイン
厚みと塗膜の質感にとり、重厚感のあるデザイン性

このように光セラ18は「汚れにくい」「長持ちする」点でとても優秀な外壁材です。ハウスメーカーの標準仕様の中ではグレードが高く一般的な窯業系サイディングと比べても耐候性に優れています。

一方で勘違いしやすいのは、「光セラ18=メンテナンスフリーではない」という点です。次章で詳しくお話していきたいと思います。

1-2.光セラ18のメンテナンスは40年不要は誤解である

アキュラホームの標準外壁「光セラ18」は、光触媒によるセルフクリーニング機能を持つ窯業系サイディングです。

その耐久性から「40年間塗装不要」と言われることもありますが、完全にメンテナンスフリーというわけではありません。

光触媒塗料の特徴として、汚れを分解するセルフクリーニング効果があります。このおかげで外壁が汚れにくい一方で、塗膜自体も汚れとみなして分解されてしまうことがあります。

そのため、塗装メンテナンスを行っても、塗膜の密着度が低く、数年で剥がれや浮きが生じ施工不良が起こることがあります。

では、塗装メンテナンスをしても意味ないのでは?と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、正しい下塗り塗料を選べば問題ありません!

下塗り塗料は下地と塗料をしっかり接着させる接着剤のような役割を果たします。光触媒コートの上からでも、密着性の高い下塗り塗料を使用すれば、剥がれにくい塗装メンテナンスが可能です。

光触媒コートの場合、下塗り塗料としては密着性が高いシーラーを使うことをおすすめします。

ただし、このような知識を持っていない業者に依頼すると、下塗り塗料の選定が不十分で施工不良に繋がるリスクがあります。提案時に光触媒コートの特性をしっかり理解している業者を選ぶと安心です。

さらに、光触媒塗料は塗膜が硬く、他の塗料よりひび割れしやすい傾向があります。光セラ18自体は防水性がないため、ひび割れを放置すると雨水が浸入して外壁材の内部まで浸透する可能性があります。

ひび割れは定期的にチェックし、見つけ次第、早めに補修することが重要です。

1-3. 光セラ18の外壁からのSOSサインを確認する

光セラ18は高耐久でセルフクリーニング機能を持つ外壁材ですが、経年と共に以下のような劣化症状も見受けられます。

1. チョーキング現象(白亜化)

光セラ18の外壁からのSOSサインを確認する チョーキング現象

外壁を手で触ると白い粉がついたことはありませんか?

これはチョーキングと呼ばれ、外壁表面の塗膜が紫外線で劣化し、手で触ると白い粉が付く現象です。南向きや日当たりの強い場所で確認されることが多いです。

2. 汚れ

光セラ18の外壁からのSOSサインを確認する 汚れ

光触媒のセルフクリーニング機能で大部分の汚れは雨水で流れますが、砂埃や排気ガスなど完全には落ちない汚れもあります。

風通しの悪い面や軒の少ない箇所で目立つことがあります。

3. ひび割れ(クラック)

光セラ18の外壁からのSOSサインを確認する ひび割れ(クラック)

光触媒塗料の硬い塗膜により、光セラ18はひび割れが発生しやすく、放置すると雨水が浸入して外壁内部を傷める可能性があります。

小さなひび割れであったとしても、放置すると幅がどんどん広がり最終的には雨漏りや腐食の原因になります。

ひび割れ(クラック)の主な原因は地震や立地による振動、シーリングの収縮などです。定期的なチェックと早めの補修が必要です。

4. シーリングの劣化

光セラ18の外壁からのSOSサインを確認する シーリングの劣化

外壁目地や窓周りのシーリング(コーキング)は紫外線や温度変化で10年前後から劣化し徐々に硬く硬化します。

シーリングが劣化すると、外壁本体が丈夫でも雨水侵入のリスクが高まり、内部腐食や雨漏りの原因になります。定期的な打ち替えが必要です。

2.アキュラホームの外壁塗装はどこに依頼するべき?

アキュラホームの外壁は高耐久で汚れにくい外壁材ですが、メンテナンスフリーというわけではありません。

塗装を行う際には、アキュラホームの外壁の特性を理解した業者選びを行うことがとても大切です。施工方法や塗料の選定を誤ると、塗膜の剥がれや浮きが起きたり施工不良やトラブルが起こってしまいます。

こちらの章では、依頼先ごとに特徴やメリット・デメリットを整理します。

2-1.各依頼先の比較表あり(相場比較あり)

アキュラホームをはじめとしたハウスメーカーの外壁塗装の依頼先は大きくわけて以下の3つがあります。

・ハウスメーカーや工務店
・塗装専門店
・その他小売業やリフォーム専門店

これらの業者にはそれぞれメリットやデメリットがございます。

各業者の特徴を整理して比較すると、どの業者が自分に合っているか判断しやすくなりますよ!

  アキュラホーム 塗装専門店 その他業者やリフォーム専門店
価格
保証内容
塗料・工法の選択肢の豊富さ
施工品質
安心感
30坪の塗装費用目安 110~150万程度 95~115万円程度 110~140万程度

また、外壁塗装の費用には大きく分けて以下のような項目が含まれます。

足場代:約15万円~
塗料代:約35万円~
人件費:約30万円~
諸経費:約15万円~

合計するとおおよそ95万円~の相場になります。これは塗装専門店の金額と一致します。ここで差がでるのが中間マージンです。

アキュラホームや大手ハウスメーカーは自社で職人を抱えていないため、下請け業者に発注します。その際20~30%程度の中間マージンが上乗せされる事が多く結果として割高になるのです。

それでは、各業者の特徴をより詳しく見ていきましょう!

2-2.アキュラホーム

外壁塗装 アキュラホーム

結論から申しますと、アキュラホームに直接外壁塗装を依頼するのは、保証をしっかり維持したい方、外壁塗装の品質を最優先する方、ブランド力による安心感を重視する方におすすめです。

初期施工と同じ高品質なメンテナンスが受けられるため、外壁の寿命を最大限に延ばしたい方に向いています。

アキュラホームは「光セラ18」など外壁の特性を理解した上で施工を行ってくれるため、安心感が大きいのが特徴です。さらに、永代家守りシステムと連動した外壁保証もあるため、長期的な安心を求める方には強い選択肢となります。

一方で、デメリットとしては他の業者に比べて費用が高くなりやすい点があります。実際の施工は下請け業者が行うケースが多いため、中間マージンが発生します。

また、大手ハウスメーカーであることから、施工時期やスケジュールに柔軟性が欠ける場合もあるため、工期を急ぐ人やコスト重視の人には不向きです。

※永代家守り…アキュラホームの保証制度のこと。新築から20年間、主要構造部や防水部分に対する保証が提供されます。20年目以降は、5年ごとの有償点検を受け、必要なメンテナンスを行うことで、建物が存在する限り保証が営収に継続されます。(対象範囲:外壁の防水性を維持するため塗膜やシーリングも含まれます。)

2-2.外壁塗装専門店

アキュラホームの外壁塗装は塗装専門店に依頼するのがおすすめ

塗装専門店に依頼するのは、費用を抑えたい方、施工の選択肢や自由度を重視したい方、光触媒塗料などの特性に詳しい業者にお願いしたい方におすすめです。

知識と経験のある専門店を選べば、コストを抑えつつ高品質な塗装工事が可能になります。

塗装専門店は、アキュラホームに欠かせない光触媒や下塗り材といった塗料の知識が豊富で、外壁材に合わせた最適な施工ができるのが強みです。

価格もハウスメーカーに比べて抑えやすく、柔軟なプランや充実した塗装保証を受けられる場合もあります。

一方で、業者によって知識や技術に差があるため、信頼できる業者をしっかり選ぶことが大切です。また、アキュラホームの保証が切れてしまう可能性がある点も注意が必要です。

2-4.その他の業者やリフォーム専門店

リフォーム専門店やホームセンターなどのその他業者に依頼するのは、外壁塗装だけでなく水回りや内装などもまとめて工事したい方、手軽さや心理的な安心感を重視したい方に向いています。

複数の工事を一度に依頼できるため、効率よくリフォームを進めたい場合に便利です。

これらの業者は、有名企業が窓口になることが多く、安心感があります。また、手続きが簡単で工事依頼がスムーズなのもメリットです。

しかし、塗装専門店ではないため、光セラ18の特性や施工手順に詳しくないケースがあり、施工不良のリスクがゼロではありません。さらに、アキュラホームの保証が切れてしまう可能性もあるため、外壁の品質や保証を最優先したい方には注意が必要です。

2-5.【結論】アキュラホームの外壁塗装は塗装専門店に依頼するのがおすすめ

結論から申しますと、アキュラホームの外壁塗装は塗装専門店に依頼するのがおすすめです。

費用を抑えつつ、光触媒塗料などアキュラホーム独自の特性を理解した施工が可能で、仕上がりの品質も高くなります。

信頼できる専門店を選べば、柔軟な施工プランや充実した塗装保証も受けられます。一方で、業者選びを誤ると知識不足や施工不良のリスクがあるため、実績や資格、施工例などを確認して選ぶことが大切です。

つまり、「安心感よりも品質・費用・柔軟性」を重視するなら塗装専門店、逆にブランド力や保証維持を最優先するならアキュラホームに直接依頼と使い分けるのがポイントです。

3.アキュラホームの外壁塗装は南大阪ペイントセンターがおすすめ!

アキュラホームの外壁塗装する際には、南大阪ペイントセンターに依頼するのがおすすめです。理由は以下の3点です。

まず、ハウスメーカー住宅の施工実績が豊富であることです。

アキュラホームをはじめ、セキスイハイム・ヘーベルハウスなど大手ハウスメーカーの外壁塗装を1000軒以上手掛けてきました。そのため、ハウスメーカー特有の構造や塗装のポイントを熟知しており、安心してお任せいただけます!

次に、塗装専門店ならではの技術力と提案力です。メーカー標準の塗装仕様だけでなく、お住まいの環境やご希望に合わせて、より耐久性の高い塗料やメンテナンス性の良いプランを提案することが可能です。同品質でハウスメーカーよりもコストを抑えた施工が可能な場合もあります。

さらに、アフターサービスや保証面も安心。自社施工で責任を持って工事を行うため、塗装後も万が一の不具合に迅速に対応します!。

「ハウスメーカー対応の経験豊富な会社に任せたい」「高品質な塗装を適正価格で実現したい」という方はぜひ南大阪ペイントセンターにご相談ください!

関連記事:ハウスメーカーで建てたお家にお住まいの方へ

4.まとめ

アキュラホームの標準外壁は「光セラ18」です。光セラ18は耐久性が高く汚れにくい外壁材ですが、40年間メンテナンスが不要といったわけではありません。

光触媒コートがを使われていることでひび割れが起こりやすく、塗装の際に正しい下塗り材の選定を行うことや、光触媒コートの特性をしっかり理解している業者を選ばないと施工不良の原因になります。

南大阪ペイントセンターではアキュラホームなど大手ハウスメーカーの施工実績が1000件以上あります。

ハウスメーカーの特性や塗料の特徴を理解した上で最適なプランをご提案できますので安心してお任せください!

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一級塗装技能士・外装劣化診断士
1998年に「南大阪ペイントセンター」を創業し、住宅塗装の専門家として20年以上の経験を持つ。外壁診断や雨漏り診断の豊富な知識を活かし、耐久性と美観を両立させた高品質な施工を提供。さらに、窯業サイディング塗替診断士や雨漏り診断アドバイザーの資格も取得し、住宅の外装全般に関する幅広いアドバイスを行っている。


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石綿作業主任者・建築物石綿含有建材調査者

学生時代に塗装業に携わり、大学卒業まで職人として経験を積む。卒業後は外装リフォームの営業・現場管理に従事し、これまでに1,000棟以上の施工を担当。豊富な知識と現場経験を活かして外装診断・施工に取り組んでいる。

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