「外壁塗装と屋根塗装は同時にすべき?」
「みんなは同時に塗装しているの?」
以上のように、外壁塗装と屋根塗装は同時に施工したほうが良いのかお悩みではないですか。
結論!外壁塗装と屋根塗装は同時に施工するのがおすすめです。同時に施工することで、結果的に費用が節約でき時間や手間を削減できます。弊社で施工した外壁・屋根同時塗装の実態を調査いたしました。外壁塗装と屋根塗装を施工する方が、どのくらいの割合で同時塗装をしているのかご紹介いたします。
- 弊社で施工した外壁・屋根同時塗装の実態調査
- 外壁・屋根の同時塗装がおすすめの理由
- 外壁・屋根を同時塗装すべきか簡単チェック
皆様が本当に外壁・屋根を同時塗装すべきか簡単チェックをご用意いたしましたので、ご参考にしていただきたいと思います。

榎本悟
一級塗装技能士・外装劣化診断士
1998年に「南大阪ペイントセンター」を創業し、住宅塗装の専門家として20年以上の経験を持つ。外壁診断や雨漏り診断の豊富な知識を活かし、耐久性と美観を両立させた高品質な施工を提供。さらに、窯業サイディング塗替診断士や雨漏り診断アドバイザーの資格も取得し、住宅の外装全般に関する幅広いアドバイスを行っている。

橋本卓哉
学生時代に塗装業に携わり、大学卒業まで職人として経験を積む。卒業後は外装リフォームの営業・現場管理に従事し、これまでに1,000棟以上の施工を担当。豊富な知識と現場経験を活かして外装診断・施工に取り組んでいる。
弊社で施工した外壁・屋根同時塗装の実態調査!
外壁塗装や屋根塗装を検討していると、「外壁と屋根は同時に塗装した方がいいの?」という疑問があるかもしれません。
実際にどれくらいの人が外壁と屋根を同時塗装しているのか知りたいという方が、多くいらっしゃるかもしれません。そこで、弊社が実際に施工した外壁・屋根塗装のデータをもとに、「同時塗装の割合」や「同時にしなかった理由」を詳しくご紹介いたします。
実際の傾向を知ることで、これから塗装を検討する方の判断材料にしていただきたいと思います。
※こちらは、2025年5月までに弊社で施工した462件の事例のデータになります。
弊社の外壁・屋根同時塗装の内訳比率
弊社がこれまでに施工したメンテナンスの割合を円グラフにしたのがこちらになります。
上記のグラフから弊社の全てのメンテナンスの分析結果では、外壁・屋根を同時塗装するケースが約半分になっています。
- 外壁・屋根同時塗装=56%
- 外壁塗装(付帯塗装含む)=20%
- 外壁+他の工事(カバー工法・葺き替え工事・防水工事など)=23%
- 屋根塗装=1%
弊社の全てのメンテナンスでは外壁・屋根同時塗装は約半分でしたが、塗装している方限定だとこちらのデータになりました。
以上のように、外壁・屋根を同時塗装するケースが多数を占めるという結果になりました。
- 外壁・屋根同時塗装=73%
- 外壁塗装(付帯塗装含む)=26%
- 屋根塗装=1%
築年数が経過し塗装時期の住宅は、外壁と屋根を同時に塗装するケースが多い傾向にあります。
しかし、一方で同時に塗装しなかったお客様もいらっしゃいます。そのため、次項では外壁・屋根を同時塗装しなかった理由を解説いたします。
外壁・屋根を同時塗装しなかった理由
前項の弊社の外壁・屋根同時塗装のデータでは、同時塗装が多くを占めていました。しかし、外壁塗装だけのケースや屋根塗装だけのケースも一定数ございます。
そのため、外壁・屋根を同時塗装しなかった主な理由をご紹介いたします。
屋根の劣化が激しく塗装でメンテナンスできない場合は、屋根塗装ではなくカバー工法か葺き替え工事が必要になります。また、塗装が不向きな屋根材も塗装してもすぐに剥がれる為、屋根塗装できないケースが多くなります。
日本瓦や陶器瓦など屋根の種類によっては、屋根塗装が不要になります。塗装は不要ですが、漆喰詰め直し工事が必要になります。
住宅の屋根が陸屋根の場合は、屋根塗装は必要ありません。その代わりに、防水工事が必要になります。
屋根に大きな痛みがなかったので、屋根塗装を見送るケースもあります。特にガルバリウム鋼板の屋根の場合は耐用年数が長いので、外壁塗装は塗装時期でも屋根塗装は必要ない可能性もあります。
外壁塗装の塗装経験がある住宅でも、屋根塗装を長年していなかったケースがあります。屋根塗装だけ施工するケースはかなり少ないですが、以上のような理由から屋根塗装だけ施工する方もいらっしゃいます。
以上が弊社で施工いただいたお客様が外壁・屋根を同時塗装しなかった理由になります。
弊社の調査では外壁塗装と屋根塗装が必要にもかかわらず、あえて同時塗装しなかったケースは少ないという結果になりました。理由からもお分かりいただけるように、屋根塗装が不要や不可能の為に同時塗装できなかったケースが大部分を占めていました。
そのため、外壁・屋根を同時塗装できる場合は、同時塗装をお選びになる方が多いのかもしれません。
外壁・屋根の同時塗装がおすすめの理由
弊社の実態調査から外壁・屋根を同時塗装する方が多いことから分かるように、外壁・屋根の同時塗装がおすすめです。
外壁・屋根の同時塗装は費用を抑えられ、工事の負担を軽減できるメリットがあります。外壁と屋根を同時に塗装することで、得られる2つの大きなメリットをわかりやすく解説いたします。
結果的に費用を抑えられる
外壁・屋根を同時塗装すると、結果的に費用を抑えられます。
外壁塗装や屋根塗装を施工する際に必ず必要になるのが足場になります。外壁・屋根を同時塗装すると外壁塗装に使用した足場を屋根塗装でも使えるので、足場代が1回で済みます。
しかし、外壁と屋根を別々の時期に塗装すると外壁塗装時と屋根塗装時に足場が必要な為、2回分の足場代が必要になります。
例えば、一般的な2階建て30坪住宅を塗装すると、同時塗装と違う時期での塗装で費用に以下のような違いがあります。
▼同時塗装と違う時期での塗装の費用の違い▼
※塗装費用や足場代はあくまでも目安になります
以上のように、外壁塗装と屋根塗装を同時に施工すると、1回分の足場代20万円を余分に出費せず節約できます。
同時に塗装すると初期費用は高くなりますが、長い目で見ると結果的に費用を抑えられるとご理解いただきたいと思います。
時間や手間を少なくできる
外壁・屋根を同時塗装すると、時間や手間を少なくできます。
外壁と屋根を別々の時期に塗装した場合、それぞれで工事の準備・実施・後片付けを行う必要があります。つまり、2回分の工程・打ち合わせ・立ち合いなどが必要になってしまいます。
一方で、外壁と屋根を同時に塗装すると工事は1回で済む為、時間や手間が2倍にならずに施工できるのです。外壁と屋根を同時塗装する場合と、別々の時期に塗装する場合では以下のような違いがあります。
▼時間や手間の違い▼
項目 | 同時塗装 | 別々の時期の塗装 |
足場の設置・解体 | 1回 | 2回 |
工事の打ち合わせ | 1回 | 2回 |
工事期間 | 約14日 (同時進行の為) |
外壁塗装約14日 屋根塗装約7~10日 |
生活の制限(洗濯・換気など) | 1回 | 2回分の制限 |
ご近所の対応(挨拶など) | 1回 | 2回 |
以上のように同時塗装の場合は時間や手間を少なくでき、工事に対するストレスも軽減できるとお考えいただきたいと思います。
外壁・屋根を同時塗装すべきか簡単チェック
「自分の家は外壁と屋根を同時塗装した方がいいの?」「それとも別々でも大丈夫?」
そんなお悩みをお持ちの方に向けて、簡単なチェックリストをご用意しました。
質問に当てはまるかどうかを確認するだけで、皆様にとって最適な塗装のタイミングや範囲が判断できます。ぜひご参考にしていただきたいと思います。
▼簡単チェックリスト▼
✔外壁・屋根を同時塗装した方がいい人
▢外壁・屋根ともに前回の塗装から10年以上経過している
▢足場代を1回分にまとめて節約したい
▢今後のメンテナンスも一度に済ませて管理の手間を省きたい
▢外壁・屋根ともに色褪せや汚れ・ひび割れなどの劣化が見られる
▢今の住宅に長く住み続けたい
▢外壁と屋根の色合いを一緒に考えたい
✔外壁・屋根を同時に塗装しなくていい人
▢外壁塗装と屋根塗装の塗装時期が一致していない(前回も同時塗装ではない)
▢外壁・屋根の耐用年数が違う
▢ガルバリウム鋼板などで耐用年数が長く塗装頻度が少ない(塗装時期の場合は必要)
▢屋根が塗装不要の屋根材である(塗装以外のメンテナンスが必要な可能性もあり)
▢陸屋根を採用している(防水工事が必要)
▢外壁だけや屋根だけに劣化・汚れなどが目立つ
以上のチェックリストを参考にしていただき、ご自宅のメンテナンスをご判断いただきたいと思います。
まとめ
外壁塗装と屋根塗装を同時に塗装するのがおすすめです。
- 結果的に費用を抑えられる
- 時間や手間を少なくできる
弊社で施工した外壁・屋根同時塗装の実態調査では、塗装に限定すると約73%の方が同時に塗装を施工していました。
外壁・屋根を同時塗装しなかった理由の調査でも、あえて同時塗装しなかったケースは少ないという結果になりました。屋根塗装が不要や不可能の為、外壁・屋根を同時塗装できなかったケースが大部分を占めていました。
南大阪ペイントセンターでは、外壁・屋根ともに塗装を施工しています。弊社は創業50年の塗装専門店で、外壁・屋根ともに施工実績が多数ございます。
外壁・屋根塗装をお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。
お問い合わせ・ご相談