外壁塗装中に近隣の人から「外壁塗装の塗料が車に付いた」と言われたら、焦ってしまうかもしれません。
原因が自身の外壁塗装にあるのか定かではないので焦らず落ち着いて、先ずは施工業者に連絡しましょう。
決して自分自身で対応しないで、付着した塗料は処理せずそのままの状態にしておいてください。間違った対応は、トラブルの解決を妨げてしまいます。
- 外壁塗装の車のトラブルが発生した際の対応方法4ステップ
- 話し合いの際に確認すべきポイント6つ
- 取ってはいけないNG行動
- トラブルを前もって回避する為に事前の挨拶は大切
外壁塗装で起こる車のトラブルが解決できる方法をご紹介いたします。
1.外壁塗装の塗料が車に付着したと言われた時の対応方法4ステップ!
1-1.ステップ1:被害を現状保持してもらう
1-2.ステップ2:施工業者に連絡する
1-3.ステップ3:施工主・施工業者・近隣の人で話し合う
1-4.ステップ4:施工業者と近隣の人の賠償の話し合いを待つ
2.3者で話し合う際に確認すべき6つのポイント
2-1.塗料の付着を見つけた時期
2-2.外壁塗装の使用塗料と車の付着塗料が同じものか
2-3.飛散防止処理は適切に行われていたか
2-4.塗料が飛散する可能性がある場所か
2-5.塗装の日の風の強さ
2-6.施工業者が保険に加入しているか
3.外壁塗装の塗料が車に付着した時のNG行動
3-1.付着した塗料を処理する
3-2.請求された金額を支払ってしまう
3-3.早急に対応しない
4.トラブルを避ける為に事前の挨拶は必須!
5.まとめ
外壁塗装の塗料が車に付着したと言われた時の対応方法4ステップ!
外壁塗装の施工の際、近隣の人の車に塗料が付着したなどのトラブルが発生するかもしれません。
トラブルは対応を間違えてしまうと、解決が長引いたり状況が不利になってしまうケースがございます。トラブル解決には対応する順番が大切になってくるのです。
- ステップ1:被害を現状保持してもらう
- ステップ2:施工業者に連絡する
- ステップ3:施工主・施工業者・近隣の人(被害を受けた人)で話し合う
- ステップ4:施工業者と近隣の人(被害を受けた人)の賠償の話し合いを待つ
原因がはっきりしない間は、ご自宅の外壁塗装が近所の人の車を汚したとは限りません。適切な対応ができるようご紹介いたします。
ステップ1:被害を現状保持してもらう
まず最初に車に塗料が付着したと言われたら、そのままの状態にして修理しないようにお願いしてください。施工業者が確認する前に車を修理してしまうと、施工業者からの賠償を受けれなくなるかもしれません。
証拠がなくなってしまうと原因を調査できず、外壁塗装の塗料が車に付着したと証明が不可能になってしまいます。調査に時間がかかったとしても、結果が出るまで待ちましょう。
近隣の人には、施工業者の人が確認する為に動画で撮影する許可をもらってください。
- 調査が終了するまで被害を現状のまま置いておく
- 車を修理してしまうと賠償請求できず賠償金を支払えない
以上のことを動画撮影と同時に伝えておくと、適切に注意喚起した証拠となるので安心です。
ステップ2:施工業者に連絡する
外壁塗装でトラブルが発生したら、施工業者に連絡してください。早急に連絡して対応してもらうと、トラブル解決に繋がります。
適切な対応をする業者ならお客様のことを第一に考え、早急に調査を行ってくれるでしょう。
施工業者に連絡して当日中に返事がない場合は、不誠実な業者と言えるかもしれません。また、中にはトラブルに対応しない業者も存在します。
施工業者が対応してくれない場合は、住宅リフォーム・紛争処理支援センター(外部リンク)に相談してください。
ステップ3:施工主・施工業者・近隣の人で話し合う
外壁塗装の車のトラブルで施工業者と連絡がとれたら、早めに当事者同士で話し合いを行いましょう。
適切な対応をする業者なら、素早く話し合いの段取りを整えてくれるでしょう。予定が合わず早めの話し合いができない場合は、施工業者と被害を受けた近隣の人で先に話を進めてもらいましょう。
決して予定が合わないからと言って、先延ばしにしないようにお願いいたします。後日、施工業者から話し合いの内容を共有してもらい、対応するのが重要です。
ステップ4:施工業者と近隣の人の賠償の話し合いを待つ
ステップ3まで終了したら、施工業者と近隣の人の賠償の話し合いを待ちましょう。
トラブル後に調査を行い賠償する必要がある場合は、施工業者が加入している請負業者賠償責任保険で補償を行います。塗装を業者に依頼する際に、請負業者賠償責任保険に加入しているか確認しておくといいでしょう。
- 隣接する建物や車への塗料の飛散や作業中の破損
- 塗装中に道具などが落下し通行人をケガさせた
- 塗らなくていい箇所に塗料を塗った
- 塗料の剥がれや防水不良
補償条件は保険会社との契約内容によって異なりますが、以上のような事例で補償されます。
ただし、近隣への飛散防止処理を施工主が拒否した場合は、請負業者賠償責任保険で賠償されないかもしれません。施工業者から塗料飛散防止処理が必要だと提案があれば、必ず飛散防止処理を行いましょう。
3者で話し合う際に確認すべき6つのポイント
前項でお伝えしたステップ3での話し合いが、トラブル解決の為に非常に重要です。状況や経緯など話し合いの際に確認しておかなければいけません。
- 塗料の付着を見つけた時期
- 外壁塗装の使用塗料と車の付着塗料が同じものか
- 飛散防止処理は適切に行われていたか
- 塗料が飛散する可能性がある場所か
- 塗装の日の風の強さ
- 施工業者が保険に加入しているか
以上のポイントを確認する理由について、詳しくご紹介いたします。
塗料の付着を見つけた時期
外壁塗装の際に近隣の人から車に塗料が付着したと言われたら、近隣の人に付着した時期を確認するのが重要です。これによって、付着した塗料が外壁塗装が原因かどうかを確認する手掛かりになるのです。
外壁塗装の塗装期間は一般的に約2週間です。しかし、2週間の間ずっと塗料を塗っているわけではありません。その為、付着した塗料が自宅の外壁塗装とは関係のない場合があるかもしれません。
例えば、近隣で行われた他の外壁塗装やDIYで塗装を行ったなどによって、塗料が付着した可能性もあります。
誤解やトラブルが長引くのを回避する為には、正確な事実を把握するのが重要になるのです。
外壁塗装の使用塗料と車の付着塗料が同じものか
外壁塗装の塗料が近隣の人の車に付着した場合、付着した塗料が使用している塗料と同じなのか確認するのが重要です。塗料が同じかどうかを確認すると、責任の有無を明確に判断することができるのです。
付着した塗料を確認して同じと分かれば、施工業者は責任を負う必要があります。しかし、外壁は白の塗料なのに黒の塗料が付着したなど、使用した塗料と同じ色でない場合は工事での原因は低いと言えます。他の要因で塗料が付着した可能性もあるのです。
色が全く違うと外壁塗装との関係は低いでしょう。しかし、同じような色の場合は今後の近隣とのお付き合いの為にも、補償の判断をすると安心して生活できるかもしれません。
飛散防止処理は適切に行われていたか
施工業者の人に、飛散防止処理は適切に行われていたか確認するのが重要です。飛散防止処理を適切に行い安全な工事を施工するのが、信頼を得てトラブルを回避する点においても大切だからです。
飛散防止処理が適切に行われていたかは、以下のことを注意するといいでしょう。
- 工事中は自身の目でも確認をする
- 塗料が付着した近隣の人や他の近隣の人からも話を聞く
- 施工業者に問い合わせる
誠実な施工業者なら、工事完了報告書に写真を付けて連絡してくれるなどして飛散防止状況を確認できるでしょう。
南大阪ペイントセンターでは、その日の工事内容の写真を載せてご報告させていただいております。
このように、写真と一緒に詳細な連絡があると、適切な施工をしていたのか確認がしやすいかもしれません。
塗料が飛散する可能性がある場所か
外壁塗装の塗料が近隣の人の車に付着した場合、その人の車が飛散する可能性のある場所に停めていたのか確認してください。
塗装した外壁と反対側に車を停めているなど、停車する場所によって飛散する可能性が大きく違ってくるのです。近隣のカーポートにも塗料の付着があるか確認すると、確かな判断ができるかもしれません。
近隣の人の車が塗料が飛散しそうな場所に停車している場合は、前もって移動をお願いしておくとトラブルは軽減できます。施工業者とコミュニケーションを取っておくと、移動が必要な車の判断がしやすいかもしれません。
塗装の日の風の強さ
塗装した日の風の強さを調べると、塗料が飛散した影響範囲を予測するのが可能になるかもしれません。
風が強い日は、塗料が塗装する外壁以外の場所に飛散する可能性が高くなります。風の強さを調べると、塗料がどれくらいの距離まで飛散した可能性があるのかを把握できるのです。そうすると、話し合いもスムーズに進むかもしれません。
また、風の強さを調べるのは、施工業者の作業判断が正しかったのかを見直す手段にもなります。風が強いのに適切な対策を行わず作業を続けたのなら、施工業者に責任があると言えるでしょう。
過去の風の強さを調べるには、日本気象協会の過去の天気(アメダス・風向・風速)(外部リンク)から検索してください。
施工業者が保険に加入しているか
外壁塗装の塗料が近隣の人の車に付着した場合、施工業者が請負業者賠償責任保険に加入しているかが重要です。近隣の人への損害が認められた場合は、請負業者賠償責任保険から賠償金が負担されます。
しかし、施工業者が保険に加入していない場合は、以下のようなトラブルが起こるかもしれません。
- 被害を受けた近隣の人への賠償金の支払いが遅延する
- 被害を受けた近隣の人の賠償金が支払われない可能性がある
- 被害を受けた近隣の人から施工主に支払うよう求められる
施工業者の保険の未加入によってトラブルが解決しない恐れがございます。塗装業者を選ぶ際には、保険に加入し質問や要望に誠実に対応してくれる業者を選びましょう。
外壁塗装の塗料が車に付着した時のNG行動
近隣の人から車に塗料が付着したと言われても焦ってはいけません。
施工業者に相談する前に、出された要望を受け入れるなど行動が先走ってしまうと取り返しがつかなくなってしまいます。
トラブルが発生しても、取ってはいけない行動をご紹介いたします。
付着した塗料を処理する
近隣の人が車に塗料が付着したと言っても、施工業者が調査する前に塗料を処理してはいけません。付着した塗料を処理してしまうと、被害の原因や責任を正確に判断するのが難しくなってしまいます。
塗料の種類や塗装方法によって責任の所在を判断するには、付着した塗料を調査する必要があります。塗料の状態や範囲を調査することで、必要な修理や補償の内容・範囲を明確に判断できるのです。
調査が行われる前に付着した塗料を処理するのは避け、専門の知識を持った業者に任せるようおすすめいたします。
請求された金額を支払ってしまう
近隣の人の車に塗料が付着してお金を請求されても、その場で支払う必要はありません。近隣の人が塗料が付着したと主張しても、原因が外壁塗装によるものだと明確な証拠がないのです。
請求された金額を支払ってしまって、さらに修理が必要だからと請求してくる可能性もございます。もしお金の支払いを求められても、施工業者が調査して損害が認められたら業者から賠償する旨を伝えましょう。
早急に対応しない
外壁塗装の塗料が近隣の人の車に付着した場合、早急に施工業者に連絡して対応しましょう。対応を先延ばしにすると、解決が遅くなりトラブルが大きくなってしまう可能性もあります。
近隣の人が車に塗料が付着したと言っているのに早急に対応しない場合、以下のような問題が発生するかもしれません。
- 法的な問題に発展(対応を怠ると裁判など時間・費用のかかる問題に発展)
- 近隣の人たちとの関係が悪化(信頼関係や良好な隣人関係を築けなくなる)
これらの問題を回避する為に、早急な対応と適切な対策を行う必要があります。
トラブルを避ける為に事前の挨拶は必須!
トラブルにならない為に、外壁塗装の工事前に近隣の人への挨拶は重要です。塗装の日程や期間を連絡し、塗料や高圧洗浄の汚水の飛散しやすい日を明確に伝えておきましょう。
外壁塗装の際の近隣への挨拶は、一般的に施工業者が行います。しかし、近隣の人と顔を合した時などは、何が問題があれば声掛けしてもらえるよう伝えておくと好印象かもしれません。
南大阪ペイントセンターでは、近隣の方へのご挨拶を大切にしております。トラブルを回避する為に、事前に挨拶に伺いご説明させていただくのが重要であると考えております。
ご挨拶の際に高圧洗浄時の注意点とスケジュールをお渡しさせていただきます。ご不便ご迷惑をおかけして申し訳ございませんが、工事の際はご理解いただけますようお願いいたします。
ご近所へのご挨拶について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご参考になさってください。
まとめ
外壁塗装の際に近隣の人から「塗料が車に付着した」と言われても、焦らず対応するのが必要です。
素早くトラブルを解決するには、以下の順序で対応をお願いいたします。
- ステップ1:被害の状態をそのまま置いておく
- ステップ2:施工業者に連絡する
- ステップ3:施工主・施工業者・被害を受けた人で話し合う
- ステップ4:施工業者と被害を受けた人の賠償の話し合いを待つ
話し合い時には確認が必要な事柄がございます。確認すべき6つポイントを参考にして話し合いを進めると、真実を見極め公平な判断ができるでしょう。
トラブルを解決する為に、絶対に取ってはいけない行動がございますのでご注意ください。
外壁塗装前には必ず近隣の人に挨拶を行い、ご自身でも近隣の人へ声掛けするとトラブルなく施工ができるかもしれません。