塩害地域の塗装目安は5~8年!塩害に強い住宅に仕上げる塗料を解説

塩害の影響を受ける地域の塗装目安は5~8年!塩害に強い住宅にする方法

塩害の影響を受けやすい海辺の地域にお住まいの方は、

「住宅の劣化速度は一般的な住宅より速いのか」

「塩害による住宅への被害はどのようなものか?」

「塩害に強い住宅にできないのか?」

以上のようなお悩みをお持ちではないでしょうか。

結論!塩害の影響を受ける地域の塗装目安は5~8年になります。一般的な住宅の塗装目安より短く、塩害によって劣化が進行しやすくなるのです。

当コラムでは、塩害に強く長持ちする住宅にする為に、選ぶべき塗料をご紹介いたします。

当コラムでご紹介する内容
  • 塩害の影響を受ける地域の塗装目安は5~8年
  • 塩害による住宅の劣化症状と危険度
  • 塩害地域の耐用年数を10年以上に延ばせる塗料2つ
  • 下塗り塗料はエポキシ樹脂塗料が効果的
  • 塩害による劣化を放置すると起こるリスク

塩害の影響に負けず大切な住宅が長持ちするよう、ご紹介いたします。

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塩害の影響を受ける地域の塗装目安は5~8年!

塩害地域の塗装目安は5~8年

塩害の影響を受ける地域の塗装目安は5~8年になります。一般的な住宅の塗装目安は10年なので、塩害の影響で塗装目安は2~5年短くなってしまいます。

住宅は塗料のグレードよって異なりますが、塩害の影響を受けると5~8年ほどで劣化してきます。海辺の地域は海水に含まれる塩分が住宅に付着し、その付着した塩分が劣化のスピードを速めてしまうのです。

どのような劣化が住宅の寿命を短くするのか、詳しくご紹介いたします。

早期に塗装が劣化する

早期に塗装が劣化する

塩害の影響で、外壁塗装が早期に劣化してしまいます。

海水の塩分が外壁表面に付着し、その後日光や雨水などによって付着した塩分が外壁に浸透します。これによって、外壁表面が劣化し、塗装が剥がれやすくなってしまうのです。

また、長期的に塩分が外壁表面に付着すると、外壁内部の損傷や腐食が進む場合もあります。特に海岸近くにお住まいで塩害の影響がある地域では、定期的なメンテナンスが重要です。

鉄部の腐食やサビの原因になる

鉄部の腐食やサビの原因になる

塩分に弱い鉄部は、早期に腐食やサビが発生する可能性があります。

住宅にはあらゆる箇所で鉄が使用されていて、塩害の影響を受けやすくなってしまいます。錆止め塗料もございますが、塩害の地域では一般的な住宅よりも腐食やサビの発生確率が高くなってしまいます。

サビを放置しておくと腐食へと進行し、穴が開いてしまう可能性があります。サビや腐食の発生から起こる影響は、以下のような場合があります。

サビや腐食から起こる影響
  • 強度の低下(表面が薄くなり穴が開き外壁の強度が低下する)
  • 見た目の劣化(外壁が劣化し美観が損なわれる)
  • 雨漏りの発生(外壁に穴が開き雨漏りが起こる可能性がある)

サビや腐食は進行が早いので、こまめなメンテナンスが必要になります。

コンクリートの腐食やサビからひび割れ発生

コンクリートの腐食やサビからひび割れ発生

コンクリートは吸収性が高い外壁材になります。吸収性が高いので塩分を吸収して、コンクリート内の鉄筋が腐食してしまいます。

また、コンクリート内の鉄筋が錆びてしまうと、ひび割れの原因になります。鉄筋のサビが膨張しコンクリートを押し上げることで、ひび割れが発生してしまうのです。

コンクリートの鉄筋が腐食してしまうと、住宅の強度が低下し耐震性にも影響を及ぼしてしまいます。海辺に近いコンクリートの家は、早期のメンテナンスが必要だと留意いただきたいと思います。

塩害による住宅の劣化症状と危険度

塩害の影響を受ける地域は、塩害によってたくさんの劣化が発生します。住宅に塩害の影響を受けた場合、一般的に以下のような劣化症状があります。

危険度が高い順にご紹介いたします。

▼塩害による劣化症状と危険度▼

劣化症状
危険度
写真
主な劣化箇所
腐食 ★★★★★ 腐食 構造
コンクリート内鉄筋
木部
鉄部
塗膜の剝がれ ★★★★ 塗膜の剝がれ 外壁
付帯部
鉄部のサビ ★★★ 鉄部のサビ 鉄部
金属サイディング
チョーキング現象 ★★ チョーキング現象 窯業系サイディング
モルタル
色褪せ
★★ 色褪せ 外壁
屋根

上記の劣化症状や危険度はあくまでも目安になります。

少しの劣化症状でも、危険度の高いリスクを引き起こす可能性があります。前回の塗装から5~8年経過し劣化症状を確認した場合は、塗装業者に相談するのをおすすめいたします。

塩害地域の耐用年数を10年以上に延ばせる塗料2つ

塩害の影響を受ける地域の塗装目安は5~8年と言っても、なるべく長持ちさせたいとお思いではないですか。

塩害に強い長持ちする住宅にするには、高耐久の塗料を選ぶ必要がございます。高耐久の塗料の価格は高くなりますが、耐用年数が長いので生涯の塗装回数を少なくできます。塗装する際は足場代などの費用も必要になるので、生涯の塗装回数が少ないとトータルで考えると費用を安くできるのです。

耐用年数を10年以上に延ばせる高耐久の塗料とはどのような塗料なのか、詳しくご紹介いたします。

フッ素塗料

塩害地域のフッ素塗料の耐用年数の目安

塩害の影響を受ける地域でおすすめの塗料の一つ目は、フッ素塗料になります。フッ素塗料は価格は高くなりますが、耐久性・耐候性に優れた塗料になります。

フッ素塗料の価格単価(1㎡あたり)=¥3,000~5,000

フッ素塗料で塗装すると耐久性を確保し、塩害地域の塗装目安より長持ちするかもしれません。耐候性にも優れているので、塩害の影響による劣化を防ぎ劣化速度を遅くする可能性もあります。

塩害の影響を防ぎ住宅を長持ちしたい方は、フッ素塗料での塗装をおすすめいたします。

無機塗料

塩害地域の無機塗料の耐用年数の目安

塩害の影響を受ける地域でおすすめの塗料の二つ目は、無機塗料になります。無機塗料は最高級の塗料で価格は高くなりますが、現在では最高ランクの耐久性を確保できる塗料になります。

無機塗料の価格単価(1㎡あたり)=¥4,500~5,500

耐用年数が最も長いので、塩害の影響を受ける住宅を長く守ってくれます。長持ちするので生涯の塗装回数を最小限に抑えられ、長い目で見ると費用を抑えられる可能性があります。

初期費用は高くなりますが最高級の塗料で確実に住宅を保護したい方は、無機塗料での塗装をおすすめいたします。

下塗り塗料はエポキシ樹脂塗料が効果的

下塗りはエポキシ樹脂塗料が効果的

下塗り塗料にエポキシ樹脂塗料を使用すると、塩害による劣化を防ぐ効果が期待できます。通常一般の人は選ばないので、使用したい場合は業者に使用の依頼をしましょう。

エポキシ樹脂塗料は優れた耐久性と接着力を持ち、広範囲にわたる用途で使用されます。エポキシ樹脂塗料の性能がこちらになります。

エポキシ樹脂塗料の性能
  • 耐久性(長期間にわたって外壁表面を保護)
  • 強度(外壁表面の強度や耐候性を向上)
  • 接着力(優れた接着性を保持)
  • 防錆性(金属面をサビや腐食から守る)
  • 防水性(水や湿気から表面を保護する)

下塗り塗料は「既存の外壁材の種類」や「上塗り塗料の種類」などの様々な要因によって変わるので、専門的な知識が必要です。そのため、専門知識がないと下塗り塗料選びは難しいかもしれません。

下塗り塗料の選定は専門知識のある塗装業者に任せてください。プロの塗装業者なら塩害の劣化を防ぐ適切な下塗り塗料を選んでくれるでしょう。

塩害による劣化を放置すると起こるリスク

塩害による劣化を放置してしまうと、より大きなリスクが生じてしまう可能性があります。

塩害の劣化放置で起こるリスク
  • 補修費用の増加
  • 住宅内部の安全性の低下
  • 他の劣化症状を引き起こす

それでは、詳しくご紹介いたします。

補修費用の増加

補修費用の増加

塩害による劣化を放置すると、補修費用がさらに増加する可能性があります。

時間が経過するにつれて劣化症状が悪化してしまいます。劣化の被害範囲が広がり補修がより複雑になるので、作業の手間が増え費用も増加してしまうのです。

また、劣化が進行し塗装で修復不可能な場合は、重ね張り工事や張り替え工事が必要になる恐れもあります。重ね張りや張り替えに使用する材質で費用は異なりますが、目安としてご参考になさってください。

一般的な30坪の住宅(外壁面積168㎡)に、重ね張り工事と張り替え工事をした場合の工事費用の目安がこちらになります。

重ね張り工事の費用目安

金属サイディングの場合@17,000円/㎡~

168㎡×17,000円/㎡=2,856,000円

足場代(約25万円)と雨樋などの付帯塗装(約10万円)が加わるとすると

合計3,206,000円

重ね張り工事とは、既存の材質の上から新しい材質を重ねる方法です。重ね張り工事だと、少なくとも300万円以上の費用が必要になる可能性があります。

 

張り替え工事の費用目安

金属サイディングの場合@25,000円/㎡~

168㎡×25,000円/㎡=4,200,000円

足場代(約25万円)と雨樋などの付帯塗装(約10万円)が加わるとすると

合計4,550,000円

張り替え工事とは、既存の材質を撤去して新しい材質を設置する方法です。張り替え工事だと、少なくとも450万円以上の費用が必要になる可能性があります。

一般的な外壁塗装の相場は90~120万円なので、比較すると費用にかなりの差があるのがお分りいただけると思います。

補修費用の増加を防ぐ為に、劣化を放置せず早めに補修するのをおすすめいたします。

住宅内部の安全性が低下

住宅内部の安全性が低下

塩害による劣化を放置すると、住宅内部の安全性が低下するリスクが考えられます。

住宅の構造にも塩害の影響が及び、基礎・鉄骨・柱などの構造物が腐食して安全性が低下します。そのため、住宅全体の安全性が損なわれ、崩壊や倒壊の危険性が生じる可能性があります。

その他にも、塩害によって劣化した箇所から水分や湿気が侵入し、床材が腐食するかもしれません。結露やカビが発生し、健康に影響を及ぼす可能性もございます。

劣化を放置すると住宅内部にまで危険が及び、健康や安全に大きなリスクが生じる可能性があると考慮いただきたいと思います。

他の劣化症状を引き起こす

他の劣化症状を引き起こす

塩害による劣化を放置すると、他の劣化症状を引き起こす可能性があります。

劣化を放置すると、湿気や水分の侵入を招いてしまいます。その結果、住宅全体の耐久性が低下し、さらなる劣化が起こる可能性があります。

例えば、以下のような場合が考えられます。

劣化放置で他の劣化症状を引き起こす場合
  • 雨樋のサビを放置⇒雨樋が腐食する
  • 外壁の剝がれを放置⇒外壁のひび割れが起こる
  • 外壁のひび割れを放置⇒雨漏りが発生する

以上のように塩害による劣化の放置は、他の劣化症状を引き起こし悪化する可能性があります。住宅全体の耐久性や安全性に影響するので、早期に適切な補修を行うのが重要です。

まとめ

塩害の影響を受ける地域の塗装目安は、塩害地域以外の住宅より短く5~8年になります。

高耐久の塗料で施工すると、耐用年数を10年以上に延ばせるかもしれません。塩害に強い住宅にするための選ぶべき塗料がこちらになります。

塩害の影響を防ぐ塗料
  • フッ素塗料
  • 無機塗料

下塗り塗料はエポキシ樹脂塗料が効果的ですが、選定は専門知識を持ったプロに任せると安心です。

塩害による劣化は放置するとリスクが生じるので、劣化症状から危険度を判断し早期に補修するのが重要です。

南大阪ペイントセンターでは施工事例が多数ございます。ご相談だけでもお受けいたしておりますので、ぜひ一度お問い合わせください。

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