
「住友林業って長期保証があるって聞いたけど保証で外壁塗装してもらえるの?」「他社で塗装すると60年保証はなくなる?」など保証について疑問に感じていませんか?
住友林業では長期保証制度を設けていますが、外壁塗装そのものが無料で保証されるわけではありません。 また、保証内容は建築時期や契約内容、これまでの点検・メンテナンス履歴によって異なります。
保証内容を正しく理解しないまま外壁塗装を進めると、本来受けられたはずの保証やアフターサービスに影響する可能性もあるため注意が必要です。
この記事では、
・住友林業の外壁塗装と保証の基本
・保証対象外になるケース
・保証を維持しながら外壁塗装するポイント
・よくある質問
について、分かりやすく解説します。
榎本悟
一級塗装技能士・外装劣化診断士
1998年に「南大阪ペイントセンター」を創業し、住宅塗装の専門家として20年以上の経験を持つ。外壁診断や雨漏り診断の豊富な知識を活かし、耐久性と美観を両立させた高品質な施工を提供。さらに、窯業サイディング塗替診断士や雨漏り診断アドバイザーの資格も取得し、住宅の外装全般に関する幅広いアドバイスを行っている。
橋本卓哉
石綿作業主任者・建築物石綿含有建材調査者
学生時代に塗装業に携わり、大学卒業まで職人として経験を積む。卒業後は外装リフォームの営業・現場管理に従事し、これまでに1,000棟以上の施工を担当。豊富な知識と現場経験を活かして外装診断・施工に取り組んでいる。
詳しいプロフィールを見る1.住友林業の外壁塗装と保証の基本
1-1. 住友林業の長期保証制度とは
1-2.外壁塗装の保証と建物保証の違い
1-3.保証内容は建築時期や契約内容によって異なる
2.住友林業の外壁塗装で保証対象外になるケース
2-1.指定された点検やメンテナンスを実施していない場合
2-2.他社施工が保証に影響する場合
2-3..経年劣化と判断された場合
2-4.自然災害による損傷の場合
3.保証を維持しながら外壁塗装を行うためのポイント
3-1.保証書を確認する
3-2.工事前に住友林業へ相談する
3-3.点検・工事記録を保管する
4.住友林業の外壁塗装保証に関するよくある質問
Q1.他社で外壁塗装すると保証はなくなりますか?
Q2.住友林業以外で外壁塗装しても大丈夫ですか?
Q3.60年保証はどこまで保証されますか?
Q4.シーサンドコートも保証対象ですか?
Q5.保証期間内なら塗装費用は無料ですか?
Q6.保証書を紛失した場合はどうすればよいですか?
Q7.中古で購入した住友林業住宅でも保証は引き継げますか?
Q8.保証が切れた後でも住友林業にメンテナンスを依頼できますか?
5.まとめ
1.住友林業の外壁塗装と保証の基本
住友林業は、長く安心して住み続けられるよう、独自の長期保証制度や定期点検制度を設けています。
しかし、「長期保証」と聞くと、外壁塗装も保証期間中なら無料で施工してもらえると考える方も少なくありません。しかし実際には、建物の保証と外壁塗装の保証は内容が異なります。
また、保証内容は住宅を建てた時期や契約内容によっても変わるため、自宅の保証条件を把握しておくことが大切です。
ここでは、住友林業の保証制度と外壁塗装の関係について詳しく解説します。
1-1.住友林業の長期保証制度とは

出典:住友林業
住友林業では、住宅の構造躯体や防水性能など、建物の重要な部分を長期間サポートする長期保証制度を用意しています。
新築住宅では、法律で定められた初期保証(住宅瑕疵担保責任保険)に加え、定期点検や必要なメンテナンスを継続することで、長期間にわたって保証やアフターサービスを受けられる仕組みです。
長期保証の対象となるのは主に以下のような部分です。
・構造耐力上主要な部分
・雨水の侵入を防止する部分
・一部の防水部位 など
一方で、外壁塗膜は紫外線や雨風によって少しずつ劣化する消耗部材と考えられており、一定年数が経過したことによる色あせやチョーキングなどは保証対象外となることが一般的です。
そのため、築15~20年前後になると、保証とは別に外壁塗装などのメンテナンスを検討するケースが多くなります。
1-2.外壁塗装の保証と建物保証の違い
住友林業の保証を理解するうえで重要なのが、「建物保証」と「外壁塗装保証」は別物であるという点です。
建物保証は、住宅の性能に関わる構造や防水部分などに不具合が発生した場合に適用される保証です。
一方、外壁塗装の保証は、施工した塗装工事に対する品質保証を指します。
例えば、
・構造部分の不具合
・防水性能に関わる施工不良
などは建物保証の対象になる可能性があります。
一方で、
・色あせ
・塗膜の経年劣化
・一定年数経過による再塗装
などは、基本的に保証ではなくメンテナンスの範囲です。
つまり、「保証期間内だから無料で塗装してもらえる」というわけではありません。
外壁塗装が必要かどうかは、保証期間ではなく、実際の劣化状況を点検したうえで判断することが重要です。
| 建物保証 | 外壁塗装の保証 | |
| 保証の対象 | 構造躯体や雨水の侵入を防止する部分など、住宅の基本性能 | 外壁塗装工事で施工した塗膜や施工品質 |
| 主な内容 | 構造や防水に関する不具合が保証対象 | 塗膜の早期剥がれ、膨れなど施工不良が保証対象 |
| 経年劣化 | 対象外 | 対象外 |
| 保証期間 | 建築時期や契約内容によって異なる | 建築時期や契約内容によって異なる(使用塗料などによっても異なる) |
| 費用負担 | 保証対象の不具合であれば無償 | 保証対象の不具合であれば無償 |
▼ポイント▼
建物保証は住宅そのものの性能を保証する制度であり、外壁塗装の保証は塗装工事の品質を保証する制度。
そのため、保証期間中であっても、色あせやチョーキングなど経年劣化による塗り替え費用は自己負担となるのが一般的。
一方で、施工不良による塗膜の剥がれなどは、保証の対象となる場合があります。
1-3.保証内容は建築時期や契約内容によって異なる
住友林業の保証制度は、住宅を建築した年代や契約内容によって内容が異なります。
近年の住宅では60年保証制度が案内されているケースがありますが、すべての住宅が同じ保証条件ではありません。
また、
・建築した年代
・保証制度の改定
・外壁材の種類
・メンテナンス履歴
・定期点検の実施状況
などによっても保証内容が変わる場合があります。
そのため、「知人の住友林業住宅では保証されたから、自宅も同じ」と判断するのは危険です。
外壁塗装を検討する際は、まず保証書やアフターサービスの内容を確認し、不明点があれば住友林業へ問い合わせて、自宅の保証条件を把握したうえで工事を進めるようにしましょう。
2.住友林業の外壁塗装で保証対象外になるケース
住友林業では長期保証制度が用意されていますが、すべての不具合や外壁塗装費用が保証されるわけではありません。
保証を受けるためには、契約で定められた条件を満たしていることが前提となります。点検やメンテナンスを実施していない場合や、保証対象外の原因で不具合が発生した場合は、保証が適用されない可能性があります。
ここでは、住友林業の外壁塗装で保証対象外となりやすいケースを解説します。
2-1.指定された点検やメンテナンスを実施していない場合
住友林業の長期保証制度は、定期点検や必要なメンテナンスを受けることを前提として継続される仕組みです。
そのため、案内された定期点検を受けなかったり、必要と判断された補修工事を実施しなかったりすると、保証が継続されない場合があります。
例えば、点検時にシーリング(コーキング)の劣化や防水性能の低下を指摘されたにもかかわらず、そのまま放置して雨漏りが発生した場合は、保証対象外となる可能性があります。
長期保証を維持したい場合は、点検の案内が届いたら必ず受け、必要なメンテナンスについても内容を確認したうえで適切に対応しましょう。
2-2.他社施工が保証に影響する場合
「住友林業以外の業者に依頼すると、保証がすべてなくなるのでは?」と心配する方もいるでしょう。
結論からいうと、他社で外壁塗装をしただけで住宅全体の保証がなくなるわけではありません。
しかし、他社が施工した部分や、その工事が原因で発生した不具合については、住友林業の保証を受けられない可能性があります。
例えば、塗装工事が原因で外壁や防水部分に不具合が生じた場合、その修理費用は保証対象外となることがあります。
また、長期保証を継続するための条件は契約内容によって異なるため、他社へ依頼する前に保証書を確認したり、住友林業へ相談したりすると安心です。
2-3.経年劣化と判断された場合
外壁は毎日、紫外線や雨風にさらされるため、年月の経過とともに劣化していきます。
色褪せやチョーキング(手で触ると白い粉が付く現象)、軽微なひび割れなどは、自然な経年劣化と判断されることが多く、基本的には保証対象外です。

そのため、
・色が薄くなった
・艶がなくなった
・汚れが落ちにくくなった
といった症状だけでは、無償で外壁塗装を受けられるケースはほとんどありません。
これらは住宅を長持ちさせるための定期メンテナンスとして、適切な時期に外壁塗装を行うことが大切です。
2-4.自然災害による損傷の場合
台風や地震、豪雨、飛来物などによって外壁が破損した場合も、住友林業の長期保証では対象外となることがあります。
これは、長期保証が施工不良や保証対象部分の不具合を対象としており、自然災害による損傷は保証の対象外として扱われることが一般的だからです。
ただし、自然災害による被害は、加入している火災保険や風災補償で修理費用を補償できる場合があります。
外壁に被害が出た際は、すぐに修理を依頼するのではなく、
・被害状況を写真で記録する
・保険会社へ連絡する
・必要に応じて住友林業や施工業者へ相談する
という流れで進めると、保険が適用される可能性があります。
3.保証を維持しながら外壁塗装を行うためのポイント
住友林業の住宅を外壁塗装する際は、「保証を受けられる状態を維持できるか」を意識することが大切です。
保証内容は建築時期や契約内容によって異なりますが、事前に確認や相談を行うことで、保証に関するトラブルを防ぎやすくなります。
ここでは、保証を維持しながら外壁塗装を進めるために押さえておきたい3つのポイントを紹介します。
3-1.保証書を確認する

外壁塗装を検討し始めたら、まずは保証書やアフターサービスの内容を確認しましょう。
住友林業の保証内容は、住宅を建てた時期や契約内容によって異なるため、「保証期間内だから大丈夫」と思い込むのは危険です。
特に確認しておきたいのは、次のような項目です。
・保証期間
・保証対象となる部位
・保証を継続するための条件
・定期点検やメンテナンスの実施状況 など
事前に保証内容を把握しておけば、外壁塗装後のトラブルを防ぎやすくなります。
3-2.工事前に住友林業へ相談する
他社へ外壁塗装を依頼する予定がある場合でも、工事前に一度住友林業へ相談しておくことをおすすめします。
住宅の保証内容やメンテナンス履歴を確認してもらうことで、自宅に合った工事方法や注意点を把握できます。
また、「今回の塗装工事で保証に影響はあるか」を事前に確認しておけば、工事後に「保証が受けられないと思わなかった」というトラブルを防ぐことにもつながります。
3-3.点検・工事記録を保管する
定期点検の報告書や外壁塗装の見積書・契約書・工事完了報告書などは、大切に保管しておきましょう。
万が一、不具合が発生した際には、「いつ点検を受けたのか」「どのような工事を行ったのか」を確認できる資料が役立ちます。
また、将来住宅を売却する際にも、メンテナンス履歴が残っていると、適切に管理されてきた住宅であることを説明しやすくなるメリットがあります。
外壁塗装が完了した後も、関連書類はまとめて保管しておくことをおすすめします。
4.住友林業の外壁塗装保証に関するよくある質問

ここからは、住友林業の外壁塗装の保証に関するよくある質問について解説していきたいと思います。
Q1.他社で外壁塗装すると保証はなくなりますか?
「2-2.他社施工が保証に影響する場合 」でも少しお話させていただきましたが、必ずしも保証がなくなるわけではありません。
他社で外壁塗装を行っただけで住宅全体の保証が終了するとは限りません。ただし、他社施工が原因で発生した不具合については、保証の対象外となる可能性があります。
しかし、契約によって異なるため、工事前に保証書を確認し、必要に応じて住友林業へ相談しておくと安心です。
Q2.住友林業以外で外壁塗装しても大丈夫ですか?
はい、住友林業以外の塗装業者へ依頼することも可能です。
ただし、業者選びは慎重に行うことが大切です。外壁塗装の品質は業者の知識や技術力によって大きく左右されるため、住友林業の施工実績が豊富で、住友林業の住宅をよく理解している業者を選びましょう。
また、工事前には現地調査を丁寧に行い、建物の状態に合った塗料や施工方法を提案してくれる業者を選ぶことも重要です。
なお、他社で外壁塗装を行うと、施工内容によっては保証に影響する場合もあります。保証内容が気になる場合は、工事前に保証書を確認したり、住友林業へ相談したりすると安心です。
参考記事:住友林業の外壁塗装が高い理由3つや費用を抑える方法など徹底解説
Q3.60年保証はどこまで保証されますか?
住友林業の住宅すべてが60年間保証されるわけではありません。
60年保証は、定期点検や必要なメンテナンスを受けることを条件に、構造躯体や雨水の侵入を防止する部分などを長期間サポートする制度です。
外壁塗装や色あせなどの経年劣化によるメンテナンス費用は、基本的に保証の対象外となります。
Q4.シーサンドコートも保証対象ですか?
保証対象となるかは、不具合の原因によって異なります。
シーサンドコート自体の色あせや汚れなど、経年劣化による変化は基本的に保証対象外です。
一方で、施工不良などが原因と判断された場合は、保証の対象となる可能性があります。詳しくは保証書や住友林業へ確認しましょう。
Q5.保証期間内なら塗装費用は無料ですか?
基本的には無料ではありません。
保証期間内であっても、外壁塗装は住宅を維持するための定期メンテナンスと考えられているため、塗装費用は自己負担となるのが一般的です。
施工不良など保証対象となる不具合が確認された場合のみ、無償で対応してもらえる可能性があります。
Q6.保証書を紛失した場合はどうすればよいですか?
まず住友林業へ相談しましょう。
保証書の再発行が可能かどうかや、自宅の保証内容について案内してもらえる場合があります。
Q7.中古で購入した住友林業住宅でも保証は引き継げますか?
保証を引き継げるかどうかは、住宅の建築時期や契約内容、保証制度によって異なります。
中古住宅を購入した場合は、保証書の有無を確認し、住友林業へ問い合わせることをおすすめします。
Q8.保証が切れた後でも住友林業にメンテナンスを依頼できますか?
はい、依頼できます。
保証期間が終了した後でも、有償で点検や外壁塗装などのメンテナンス工事を依頼できます。
5.まとめ
住友林業には長期保証制度がありますが、保証期間内であっても全ての外壁塗装が無料になるわけではありません。 また、保証内容は建築時期や契約内容によって異なるため、自宅の保証条件を確認したうえで外壁塗装を検討することが大切です。
特に、長期保証を維持するためには、定期点検や必要なメンテナンスを適切に受けることが重要です。
他社へ外壁塗装を依頼することも可能ですが、住友林業の施工実績が豊富で、住宅の特徴を理解している業者を選ぶことが大切です。
外壁塗装は住まいを長持ちさせるために欠かせないメンテナンスです。保証内容だけで判断するのではなく、外壁の劣化状況を確認し、適切なタイミングで塗装を行うことが住宅の寿命を延ばすことにつながります。
「自宅の外壁は今塗装が必要なの?」「保証に影響しない工事方法を知りたい」という方は、住友林業の住宅の施工実績が豊富な外壁塗装業者へ相談し、建物の状態に合った最適なメンテナンス方法を提案してもらいましょう。






















