外壁の雨だれを除去!3つの対処法と費用

外壁の雨だれを除去!3つの対処法と費用

「外壁に黒い雨だれが付着していて外観が悪い」

「外壁の雨だれを取り除きたい」

以上のように外壁に付着した黒い雨だれ汚れにお悩みの方がいらっしゃると思います。

結論!外壁の雨だれを除去するには、3つの対処法から適切な方法を選ぶ必要があります。3つの対処法から適切な方法を選ぶには、築年数(前回塗装から)や雨だれが付着している度合いや場所が重要になります。また、外壁の雨だれを防いでキレイが長持ちするように、雨だれ対策3選もご紹介いたします。

当コラムでご紹介する内容
  • 外壁の雨だれを除去する3つの対処法と費用
  • 外壁の雨だれを防ぐ対策3選

外壁の雨だれを除去し住宅のキレイを取り戻す為に、ご参考にしていただきたいと思います。

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監修者情報
監修者 榎本悟

榎本悟

一級塗装技能士・外装劣化診断士
1998年に「南大阪ペイントセンター」を創業し、住宅塗装の専門家として20年以上の経験を持つ。外壁診断や雨漏り診断の豊富な知識を活かし、耐久性と美観を両立させた高品質な施工を提供。さらに、窯業サイディング塗替診断士や雨漏り診断アドバイザーの資格も取得し、住宅の外装全般に関する幅広いアドバイスを行っている。


監修者 橋本卓哉

橋本卓哉

雨漏り診断士
学生時代に塗装業に携わり、大学卒業まで職人として経験を積む。卒業後は外装リフォームの営業・現場管理に従事し、これまでに1,000棟以上の施工を担当。豊富な知識と現場経験を活かして外装診断・施工に取り組んでいる。

外壁の雨だれを除去する3つの対処法と費用

外壁の雨だれを除去するには、3つの対処法があります。

外壁の雨だれ対処法3つ
  • 外壁洗浄業者に依頼する
  • 自分で掃除する
  • 外壁塗装業者に依頼する

以上の対処法3つから適切な対処法を選ぶには、築年数からご判断いただきたいと思います。

▼築年数別の対処法の判断基準▼

築年数
(前回塗装から)
対処法 注意点
1~9年 自分で掃除 軽い雨だれ汚れで自分の手が届く範囲のみ
1~9年 外壁洗浄業者に依頼 塗装目安の10年に近づくほど洗浄だけでなく塗装も必要な可能性
10年以上 外壁塗装業者に依頼 洗浄だけでなく塗装しないと住宅の耐久性に影響を及ぼす

3つの対処法から適切な方法をお選びいただけますよう、以上の判断基準をご参考にしていただきたいと思います。

外壁洗浄業者に依頼する

外壁洗浄業者に依頼する

一つ目は、外壁洗浄業者に依頼する方法です。

外壁洗浄業者は、外壁の洗浄を専門的に扱っている業者になります。高圧洗浄機を使用せず、洗浄剤やブラシなどを使用して外壁の雨だれなどの汚れを落とします。足場の設置を行わずに洗浄する為、費用を安く工期を短くできるのがメリットかもしれません。

外壁洗浄業者の一覧がこちらになります。

▼外壁洗浄業者の一覧▼

外壁洗浄業者 1㎡あたりの単価
ガイヘキウォッシュ 基本料金2,970円+¥880/㎡
ウォレコ 1,100円~
クレイン 基本料金3,300円+¥770/㎡
ザブーン 基本料金5,500円+¥1,100/㎡

※外壁によって洗浄できない外壁があるので事前の問い合わせが必要

築年数が経過していない場合は、外壁の雨だれの除去を外壁洗浄業者に依頼しても問題ないかもしれません。しかし、外壁に雨だれが付着するということは、住宅が経年劣化しているサインになります。外壁の洗浄だけでは、住宅の耐久性を長く保てないかもしれません。

築年数が経過している住宅は、美観の維持だけでなく耐久性の確保も重要であるとお考えいただきたいと思います。

自分で掃除する

自分で掃除する

二つ目は、自分で掃除する方法です。

自分で掃除する場合は、以下の条件に当てはまる場合のみ効果があるとお考えいただきたいと思います。

雨だれを自分で掃除する条件
  • 塗装目安の10年に満たない住宅
  • 手の届く範囲の軽い雨だれ症状

以上の条件に当てはまる場合は、雨だれを自分で掃除すると美観を取り戻すのが可能かもしれません。

自分で掃除する際の注意点として、外壁を傷つけないのが重要です。外壁に傷が付くとその部分の保護がなくなり、余計に雨だれなどの汚れが付きやすくなってしまうのです。そのため、ご家庭の高圧洗浄機や硬いスポンジやブラシを使用しての作業は、絶対に行わないようお願いいたします。

柔らかいスポンジやブラシでやさしく水洗いがおすすめです。水洗いでも落ちない頑固な雨だれの場合にのみ、外壁用洗剤や薄めた中性洗剤で洗い十分に洗い流してください。脚立や梯子を使っての作業は行わず、必ず手の届く無理のない範囲での作業をお願いいたします。

自分でする外壁汚れの掃除方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご参考になさってください。

外壁の掃除方法を解説!実際に家にある道具だけでキレイになるか検証

外壁塗装業者に依頼する

外壁塗装業者に依頼する

三つ目は、外壁塗装業者に依頼する方法です。

外壁の雨だれを落とすだけなのに、なぜ外壁塗装業者へ依頼するのかと疑問に思われるかもしれません。外壁塗装業者では塗装を行う前の段階として、外壁の雨だれなどの汚れを業務用高圧洗浄機を使用して落とす作業を行います。そのため、外壁塗装業者でも外壁の雨だれの除去をおまかせいただけるのです。

しかし、外壁の高圧洗浄はあくまでも塗装を行う前提の作業になる為、雨だれの洗浄だけのご依頼は承っておりません。外壁の雨だれ洗浄費用にプラスして、塗装費用が必要とお考えいただきたいと思います。

弊社の一般的な35坪の住宅の費用の目安を計算したのがこちらになります。

▼35坪住宅の塗装前に必要な雨だれ除去費用目安▼

工事内容 数量 単位 単価 価格
足場仮設(メッシュシート含む) 271 850 230,350
高圧洗浄 196 100 19,600
      合計 249,950

一般的な35坪住宅では、洗浄に約250,000円前後+外壁塗装の費用などが必要になるとお考えいただきたいと思います。

弊社で35坪住宅の外壁の雨だれを除去した後に外壁塗装を施工した事例がこちらになります。

35坪住宅の外壁の雨だれ除去後に外壁塗装を施工した事例(ビフォーアフター)

詳しい内容はこちら>

こちらは、モルタル外壁の住宅です。外壁の雨だれを除去し施工した外壁塗装の費用は約92万円になりました。屋根塗装も同時に施工し、総額約114万円の工事になっています。

モルタル外壁の為、防水性が低く汚れが付着しやすいというデメリットがあります。特に築年数が経過し寿命となった塗膜は雨水を弾く力を失い、水分を吸収し黒い雨だれとなって付着してしまいます。

そこで高圧洗浄で古い塗膜や汚れを洗い流し、外壁塗装で塗膜を保護し防汚性や防水性を確保しました。

以上のように築年数や前回塗装から10年が経過した住宅は、雨だれの除去と一緒に外壁塗装の施工をおすすめいたします。

外壁の雨だれを防ぐ対策3選

外壁の雨だれの原因は、住宅の突き出た箇所(サッシ・換気フード下・幕板など)に溜まった汚れになります。その汚れが雨と一緒に流れ落ち、黒ずんだ雨だれとなって外壁に付着してしまいます。

そこで、外壁の雨だれを防ぎキレイを保つ為に、雨だれを防ぐ対策3選をご紹介いたします。

雨だれ対策3選
  • 「親水性」と「低汚染型」両方の機能を持った塗料で塗装する
  • サッシや換気フード下に雨だれガードを付ける
  • 定期的に水洗いをする

それでは詳しくご紹介いたします。

「親水性」と「低汚染性」両方の機能を持った塗料で塗装する

「親水性」と「低汚染性」両方の機能が大事

外壁の雨だれを防ぐ際に塗料を選ぶとき、「汚れの落ちやさ」と「汚れにくさ」が重要です。そのため、「親水性」と「低汚染性」両方の機能を持った塗料で塗装すると、雨だれ汚れが付きにくくなる可能性があります。

それぞれの機能の特徴がこちらになります。

▼「親水性」と「低汚染性」の特徴▼

機能 特徴
親水性 水とよくなじむ性質があり、汚れが雨と一緒に流れ落ちる
低汚染型 汚れがつきにくく、落ちやすい

以上のように、汚れが落ちやすく付きにくい塗料を選ぶことで、雨だれ汚れ対策になるのです。

弊社がおすすめする「親水性」と「低汚染性」両方の機能を持った塗料がこちらになります。

▼弊社おすすめの雨だれ汚れ対策塗料▼

塗料名 メーカー名 おすすめ理由
アレスダイナミックMUKI 関西ペイント フッ素と無機成分を組み合わせ、ラジカル抑制技術と
親水性による低汚染性を備えている
パーフェクトセラミックトップG 日本ペイント 無機と有機成分のハイブリッド塗料で、親水性が高く
外壁に付着した汚れを雨水で洗い流す
スーパーセラタイトF エスケー化研 フッ素の強さ+セラミックの保護性能+親水性による
セルフクリーニング機能を持つ

以上のような塗料を使用すると、雨がで汚れを洗い流してくれるので雨だれ汚れ防止対策になります。

雨だれ汚れ対策で塗料を選ぶ際は、「親水性」と「低汚染性」両方の機能を持った塗料選びが重要です。「汚れの落ちやさ」と「汚れにくさ」が大事であるとお考えいただきたいと思います。

サッシや換気フード下に雨だれガードを付ける

つたわん(ケイミュー)

画像引用:ケイミュー

雨だれ汚れ対策として、サッシや換気フード下に雨だれガードを付ける方法があります。

上記はケイミューの「つたわん」という商品になります。サッシや換気フード下に取り付けることで雨だれ汚れの雨筋が残りにくく、美しさが長持ちします。

ケイミューの「つたわん」は、以下の3つの機能の組み合わせで雨だれ対策を実現しています。

「つたわん」3つの機能
  1. 外壁の表面に雨水をはじく特殊コーティングを施し、汚れの付着を防止
  2. サイディングの目地部分に水を下に流すための段差や傾斜を設けて、雨筋の発生を防ぐ
  3. 表面に親水性処理を施し、付着した汚れを雨水と一緒に洗い流す

しかし、「つたわん」を取り付ける際は、工具の準備が必要になります。また、壁にビスを差し込む為、穴を開ける必要があるとお考えいただきたいと思います。

定期的に水洗いをする

定期的に水洗いをする

雨だれ汚れ対策として、定期的な水洗いが大切です。

外壁は毎日、風・雨・ほこり・排気ガスなどにさらされています。特に雨だれ汚れは長期間放置すると汚れが定着しやすくなり、落ちにくくなってしまいます。

そのため、外壁の美しさを長持ちさせるには、年に1〜2回の「水洗い」をおすすめしています。ご家庭の高圧洗浄機は使用せず、柔らかいスポンジなどでやさしく洗っていただきたいと思います。

水洗いが効果的な理由がこちらになります。

水洗いが効果的な理由
  • 初期のうちに雨だれやホコリを洗い流すことで、頑固な汚れになる前に除去できる
  • 汚れがこびりつくと、紫外線や水分で塗膜に悪影響を与えることがある
  • 家の印象を決める外観が、いつまでもきれいに見える

雨だれ汚れ対策の為に、雨が多い時期の前や花粉・黄砂の後などに水洗いをするのが特におすすめです。

まとめ

外壁に付いた雨だれ汚れを除去するには、3つの対処法があります。

外壁の雨だれ対処法3つ
  • 外壁洗浄業者に依頼する(築年数が1~9年の住宅)
  • 自分で掃除する(築年数が1~9年で手の届く範囲の軽い雨だれ症状の住宅)
  • 外壁塗装業者に依頼する(築年数が10年以上の住宅)

外壁の雨だれを除去する対処法は、築年数や前回塗装後の年数・雨だれ汚れの度合いや場所によって異なります。

外壁の雨だれを防止しキレイを保つ為の対策がこちらになります。

雨だれ対策3選
  • 「親水性」と「低汚染型」両方の機能を持った塗料で塗装する
  • サッシや換気フード下に雨だれガードを付ける
  • 定期的に水洗いをする

外壁の雨だれにお困りの方は、南大阪ペイントセンターにお任せください。弊社では、専門知識のあるプロの営業マンが皆様の住宅に合った塗料を選定させていただきます。施工事例も多数ございますので、ぜひ私たちの施工実績をお確かめください。

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榎本悟

一級塗装技能士・外装劣化診断士
1998年に「南大阪ペイントセンター」を創業し、住宅塗装の専門家として20年以上の経験を持つ。外壁診断や雨漏り診断の豊富な知識を活かし、耐久性と美観を両立させた高品質な施工を提供。さらに、窯業サイディング塗替診断士や雨漏り診断アドバイザーの資格も取得し、住宅の外装全般に関する幅広いアドバイスを行っている。


監修者 橋本卓哉

橋本卓哉

雨漏り診断士
学生時代に塗装業に携わり、大学卒業まで職人として経験を積む。卒業後は外装リフォームの営業・現場管理に従事し、これまでに1,000棟以上の施工を担当。豊富な知識と現場経験を活かして外装診断・施工に取り組んでいる。

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