外壁塗装の下塗りは絶対必要!その理由と施工されたかを見極める方法

外壁塗装の下塗りとは?

外壁塗装をお考えの皆様は、「下塗り」という言葉をお聞きになったことはございますでしょうか?今まさに見積書をご覧になって、初めて知った方もいらっしゃると思います。

外壁塗装で下塗りは絶対に省けない必要な工程です。

当コラムでは、下塗りの実態を解明し、その必要な理由をご紹介いたします。

こちらのコラムで分かること
    • 下塗りとは何なのか
    • 下塗りが必要な理由
    • 下塗り塗料の決まり方
    • 下塗りがきちんと塗られているか確かめる方法
    • 下塗りの注意点

外壁塗装での下塗りの必要性をご理解いただき、ご自宅に合った下塗り塗料を確実に塗布してもらうのが大事になってきます。

下塗りに関して分からない方はもちろん、下塗りは不要とお考えの方には特にご覧いただきたいと思います。

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外壁塗装の下塗りとは?

外壁塗装で下塗りをしないといけないなんて初耳の方もいらっしゃると思います。私自身も深く考えたことはなく、塗り替えは1回塗るだけだと以前は思い込んでいました。

しかし、外壁塗装を知っていく上で、本当に大事なのは表面的に見えるものだけではないのだと分かったのです。皆様にも本当に大事な見えない部分をご理解いただき、長く暮らせる為の外壁塗装にしていただきたいと思います。

塗料を塗布する工程で一番初めに行う作業

下塗りは塗装工事の工程に施工

塗装工事の詳細

外壁塗装の下塗りは、塗料を塗布する工程の中で一番初めに塗る作業になります。

塗装工事の工程は、下塗り→中塗り→上塗りと塗料を塗り重ねていきます。先ず下塗りを完成させないと、その先の工程に進むことができないのです。

一部下塗り不要の仕様である塗料以外は、基本は一番初めに下塗り塗布が必須と考慮しておいていただきたいと思います。

外壁塗装の土台となる工程

下塗りは塗装工程の土台

外壁塗装の下塗りは外壁材に一番初めに塗る塗料なので、お家を守る土台となる工程になります。

下塗り塗料を塗ることで、次に塗る中塗りや上塗り塗料との密着性を高め強固な塗膜に仕上げます。下塗りを塗布しないと塗膜が剥がれやすく施工不良の原因となる恐れがございますので、ご注意いただきたいと思います。

また、経年劣化から生じる0.3mm未満の細かなひび割れは、下塗り塗料を塗布すると埋めるのが可能な場合がございます。大きなひび割れになる前にメンテナンスをおすすめいたします。

お家を長持ちさせる為に行う補修とは、基本となる土台をしっかり完成させるのが重要だとご理解いただきたいと思います。

外壁塗装で下塗りが絶対に必要な理由

外壁塗装で下塗りが必要な理由がございます。

下塗りが必要な理由
  • 塗料の吸い込みを防ぐ
  • 耐久性を高める
  • 外壁の機能性を保持する
  • 既存の下地の色を隠す

以上の理由から下塗りが必要だとご理解いただく為に、ご紹介させていただきます。

塗料の吸い込みを防ぐ

下塗りは塗料の吸い込み防止

外壁塗装では下塗りを塗布することで、塗料の吸い込みを防ぐ役割をしています。

外壁の劣化状況や外壁材の性質によって、塗料の吸い込みが激しい場合がございます。下塗りをしないで直接上塗り塗料を塗布してしまうと、塗料を吸い込みムラができる原因になってしまいます。

また、下塗りを塗布せず上塗りを塗ってしまうと、塗料の消費が多くなり費用もかさんでしまいます。

上塗り費用を抑える為に、下塗りは決して省いてはいけません。下塗りをせず上塗りをしてしまうと、高い上塗り塗料を吸い込ませてムラをできやすくする悪循環を引き起こしてしまうのです。

塗料の吸い込みを防いでムラを防止する為に、下塗りは必ず必要不可欠だとお考えいただきたいと思います。

耐久性を高める

下塗りはお家の耐久性を高める

外壁塗装での下塗りは耐久性を高める為に必要です。下塗りは、紫外線を反射し外壁を保護する役割もあるのです。

下塗りをしないで中塗りや上塗りをしてしまうと、塗膜が安定せず剥離の原因になってしまいます。剥離すると紫外線や雨水の影響を受け、さらに外壁材にダメージを与えお家の寿命が短くなってしまう可能性があるのです。

下塗り塗料の中には、コーキング材との密着性が高い塗料もございます。コーキングの劣化を抑制する働きもあるので、目地の多い外壁の耐久性を高めてくれるでしょう。

暮らしていく上で、耐久性は一番大事ではないでしょうか。皆様が安心して生活ができるよう、耐久性の高いお家にする為には下塗りは必要なのです。

外壁の機能性を保持する

下塗りは機能性を保持する役割がある

外壁塗装の下塗りは、中塗りや上塗りを補いサポートする役目をしています。下塗り工程があるからこそ、さらに中塗りや上塗りの効果を発揮できるのです。

▼下塗りの機能とは、以下のものがあります▼

機能 役割
防カビ・防藻機能 下塗りの段階でカビ・藻の汚れを付着しにくくする
防サビ機能 錆止め効果がある
遮熱機能 金属製の材質に向いていて熱を反射する働きがある
浸透機能 劣化した表面に浸透させ耐久性を高める効果がある
下地調整機能 凹凸のある下地をなめらかに整える役割をする

外壁塗装の際に必要に応じて機能性を持った下塗り塗料を塗布すれば、皆様が抱えているお悩みも解決できるかもしれません。

お家の機能が低下してきた場合は、このような機能性の持った塗料の使用も必要だとご理解いただきたいと思います。

既存の下地の色を隠す

下塗りは既存の下地の色を隠す

外壁塗装の下塗りは、下塗りを塗布することで既存の下地の色を隠す役割をしています。

下塗り塗料が濃い色だった場合、上塗り塗料に淡い色を塗ると下に塗った濃い色が目立ってしまいます。

一般的に下塗り塗料の色は、白や淡いグレー色をしています。下塗りに白っぽい色を塗って濃い色を隠せば、新しい塗料の発色を邪魔することなく綺麗な仕上がりにできるのです。

塗料によっては透明の下塗りしかない場合もございます。また、上塗り塗料の色が既存の下地より少し濃い色を希望した場合は、透明の下塗り塗料の方が発色が良くなる場合もあります。

下塗りは、既存の下地の色を隠して新しい色の発色を良くするには欠かせない工程なのです。

下塗りが要らない塗料は2つだけ!

下塗りが必要ない塗料は2つだけ!

下塗りが要らない塗料が2つだけございます。本来必要である下塗りの工程を省いて塗装できる塗料となっております。

▼下塗りが要らない塗料▼

メーカー名 塗料名
大同塗料 ハイルーフマイルドシリコン
アステックペイント スーパーSDクリヤー

しかし、他の塗料に関しては、下塗りは絶対に必要となってきます。特別に下塗りが要らない塗料もございますが、下塗りは必要との認識をお持ちいただきたいと思います。

下塗り塗料は塗装業者に任せてOK!

下塗り塗料

下塗り塗料選びにお悩みの方がいらっしゃるかもしれません。

結論、下塗り塗料選びは業者に任せましょう。

下塗り塗料は「既存の外壁材の種類」や「上塗り塗料の種類」などの様々な要因によって変わってくる為、専門的な知識がないと選ぶことは難しいからです。

専門知識のある塗装業者さんが選んだ下塗り塗料で塗装をすれば問題ありません。

しかし、それでも正しい下塗り塗料が選ばれているか不安な方は、塗装業者の方に下塗り塗料を選んだ理由を質問してみましょう。丁寧な業者さんであれば、なぜその下塗り塗料を選んだのかを初心者にも分かりやすく教えてくれます。

逆に「下塗りについて説明が不足している」「下塗りがちゃんと行われていない」など不安になった時は、業者選びを見直してみましょう。

こちらの関連記事から不安な業者を見抜く方法を知る事ができるので、ぜひ参考にしてみてください。

外壁塗装が下手な6つの判断ポイントを解説!取るべき行動もご紹介​​​

外壁塗装できちんと下塗りが塗布されているか見極めるには

「外壁塗装を依頼すれば、必ず業者は下塗りを施工してくれるだろう。」と思いますよね?

本来はそうあるべきなのですが、残念ながら中には手抜きをする業者があるのも事実です。

きちんと下塗りが塗布されたか見極める方法をご紹介いたします。

見積書に下塗りの工程が入っているか確認する。

下塗りが塗布されるか見極めるには、見積書に下塗りの工程が入っているか確認してください。

見積書に下塗り塗料名の記載があるか確認

上記のように下塗りの工程だけでなく、塗料メーカー名と塗料名も記載されているか必ず確認するのが重要です。また、工事中は見積書に記載されている塗料を間違いなく使用しているか、塗料缶に書かれている塗料名を確認すると安心です。

提示された見積書が、良い見積書か悪い見積書かを判断するのが大切です。

良い見積書と悪い見積書の比較

悪い見積書が信用できない点
  • 悪い見積書の青枠は、塗装回数や使用する塗料名が不明瞭。
  • 悪い見積書の赤枠は、どのような工事をするのか詳細が不明。
  • 悪い見積書の緑枠は、細かな数値が記載されておらず高額請求されても気づきにくい。

このように細かな詳細が記載されていない見積書は信用性に欠けると言えるでしょう。

下塗り名が記載されていない場合は、詳細が記載された見積書を提示してもらえるよう依頼するのをおすすめいたします。

工程表と照らし合わせて進捗状況を確認する

工程表で進捗状況を確認しましょう

業者から提示された工程表を見て、進捗状況を確認するのが大切です。

工程表には、あらかじめ下塗りは何日にするなどの工事内容が記載されています。雨で日程が変わる場合は、誠実な業者ならきちんと説明があるでしょう。

また、工程表より早く塗り終わった業者は注意が必要です。工程表は塗料の乾燥時間などを考えて作られています。早く終わらせたい為に、下塗りの塗布を省いて仕上げた可能性もあるかもしれません。

職人さんに、「今日は下塗りですか?いつまで乾燥しますか?」と声をかけてみてはいかかでしょうか?直接話をして進捗状況を確認し合うのも重要かもしれません。

南大阪ペイントセンターの交換日記

南大阪ペイントセンターでは、お客様と円滑なコミュニケーションを図るため交換日記をお渡ししております。お客様が不在の場合でも、工事内容に関するご質問やご連絡をお受けできます。

もちろん直接ご質問もお受けいたしますので、気になることがございましたらご連絡ください。

南大阪ペイントセンターではご質問やご相談だけでもお受けしております。お気軽にお問い合わせください。

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中塗りだけ塗料の色を替えてもらう

中塗りだけ塗料の色を替えてもらう

中塗りだけ塗料の色を替えてもらうと、下塗りを塗布したか確認できるかもしれません。

下塗り塗料の色は白っぽい色がほとんどです。下塗りは白色で中塗りは違う色で塗装すると、白色を塗布している時は下塗りを塗っていると判断できるでしょう。

色を替えて塗って年月が経ち外壁が色褪せた場合、外壁がまだら模様にならないか心配される方がいらっしゃるかもしれません。

可能性はゼロではございませんが、外壁が色褪せた状態になるには15年ほどかかります。まだら模様になった場合は、劣化してメンテナンスの時期を迎えている証拠です。工程ごとに色を替えるのに関して心配する必要はないでしょう。

ただし、色が付きにくい塗料は、色を替えずに同色で塗装をしないといけない場合がございます。塗料について心配な場合は、業者に相談するのをおすすめいたします。

▼外壁塗装の色替えについて詳しい内容はこちら▼

カラーバリエーションと外壁塗装の色替えについてご紹介します。

外壁塗装で下塗りをする際に知っておきたい注意点

外壁塗装で下塗りをする際に注意点を知っていると、少し不安が解消されるかもしれません。

外壁塗装で単に下塗りを塗ればいいと言うわけではありません。適切な方法で正しくルールを守らないと、下塗りを塗布しても優れた仕上がりの住宅にはならないのです。

外壁塗装で適切な役割を果たす下塗りになるよう、注意点をご紹介いたします。

下塗り塗布後最低3時間経っていたら雨が降ってもOK

下塗り塗布後3時間なら雨が降っても問題なし

「下塗り塗布後、雨が降っても大丈夫?」と不安になる方もいらっしゃると思います。

下塗り塗布後、基本的に3時間ほどで塗膜は硬化し乾燥してきます。下塗り後に軽く塗装面を擦って傷が付かないなら、多少の雨が降っても問題ございません。

しかし、下塗り塗布後1~2時間しか経っていない場合は、表面は乾いているように見えて内部は乾燥していません。その状態で雨が降ると塗料が流れる可能性もございます。また、寒い冬や湿度の高い場合も3時間で乾燥しない恐れがあります。

下塗りが乾いているか判断する基準
  • 下塗り後の外壁を軽く擦って傷が付く場合は、乾燥不十分で雨が降ると塗料が流れる可能性あり
  • 下塗り後の外壁を軽く擦って傷が付かない場合は、乾燥しているので雨が降っても問題なし

あくまでも自分で出来る簡単な判断方法となります。下塗り塗布後雨が降って心配な場合は、必ず業者に相談しプロの目で確認してもらうと安心です。

劣化が激しい場合は下塗り2回の可能性あり

劣化した住宅は下塗り2回で仕上がりキレイ

劣化が激しい住宅は、下塗りが2回になる可能性があります。

劣化が激しい住宅は下塗りを塗ってもどんどん吸収してしまうので、塗料の密着性を高める為に下塗りを2回に分けて塗布します。外壁の表面に傷やサビなどがある場合は、専用の下塗りを塗布して処理する必要がある為下塗りが2回になってしまうのです。

このような住宅は下塗りを2回に分けると、美しく仕上げるのが可能になるのです。

下塗りを2回にすると費用が増える場合がある為、必ずしも全ての工事で下塗りを2回する必要はないのでご注意ください。

下塗り前に必ず下地処理が必要

下塗り前に必要な下地処理

下塗り前に住宅を保護する為、下地処理をする必要がございます。

下地の状態によっては下塗りしても塗料が密着せず、剥がれ落ちてしまう場合があります。塗装前にケレン作業を行うと、古い塗膜やサビなどの汚れを落とし塗料の密着性を高めます。

ケレン作業とは

専用の研磨剤や研磨機を使って古い塗装やサビを落とす作業。表面を研磨することで塗料の引っ掛かりを良くする作用があります。

ケレン作業を怠ると、どんなに丁寧に下塗りしても塗膜が剥がれる原因となります。下塗り前の下地処理は、ケレン作業の他に洗浄・ひび割れ補修・コーキング処理などもございます。

これらの下地処理が確実に行われると、外壁塗装の耐久性や美観が向上し塗装の効果が長持ちするのです。

下地処理は細かな作業が必要な為、丁寧な作業を心がけてくれる業者に依頼するといいでしょう。

下塗り後の中塗り塗布は次の日が理想

塗装の工程は1日1回が理想

下塗り後の中塗り塗布は次の日に行うのが理想です。下塗り→中塗り→上塗りの工程を1日ごとに行えば、季節に関係なく塗料の乾燥の心配をしなくても大丈夫です。

▼塗料の乾燥を適切に行わない業者の事例をご紹介いたします▼

外壁塗装を依頼したところ、下塗りから上塗りまで1日で完了していました。

塗装は下塗りから上塗りまで塗るので、数日かかると思っていました。

聞くと、それは昔の話で今は塗料が早く乾くから1日で終わると言われました。

このように適切に乾燥せず、早く仕上げようという業者もございます。施工不良の原因となるので、業者が対応しない場合は住宅リフォーム・紛争処理支援センター(外部リンク)に相談してください。

また、乾燥時間が長すぎる場合も良くありません。乾燥した状態で放置しておくと、ホコリが付着し次の塗料が付きにくくなります。

下塗りを塗布してから1日経たずに次の工程を行う場合や、1週間以上放置している場合は危険です。乾燥の判断が間違っていないか業者に確認をお願いいたします。

まとめ

外壁塗装の下塗りとは、塗料を一番初めに塗布しお家を守る土台となる工程になるのです。下塗りの工程は絶対に必要で、外壁の耐久性を高めて美観を維持する役割を持っています。

下塗り塗料は外壁・屋根の種類で決まるので、塗装業者が皆様のお家に合った塗料を選ぶので安心ですよ。

ただし、確実に下塗りの工程が行われているかの確認は、必ずチェックする必要がございます。

下塗りが塗布されているかの見極め方
  • 見積書の下塗りの工程を確認する
  • 工程表で進捗状況を確認する
  • 中塗りの塗料だけ色を替えてもらう

以上のことを確認して下塗りの注意点をご理解いただければ、皆様のお家を守る土台は完璧な仕上がりになるでしょう。

外壁塗装の際は、「下塗りの工程は省かない!」と留意していただきたいと思います。

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