業者選びの時に知っておきたい外壁塗装業者の持つべき資格7選

業者選びの時に知っておきたい外壁塗装業者の持つべき資格7選

「外壁塗装には特別な資格がなくても違法にはなりません」

…こうお伝えすると、驚かれるお客様も多いのですが、だからといって「全く資格がなくても本当に信頼してもいいの?」と聞かれるとそうでもありません。

資格がなくても違法にはならないけれど、実際の信頼できる優良業者の多くは、数多くの資格を保有していることが多いです。

こちらの記事では外壁塗装業者の資格を7つご紹介します。

みんなが持っている当たり前の資格4つ
1.塗装技能士
2.建設業許可
3.有機溶剤作業主任者
4.足場の組み立て等作業主任者

プラスアルファで持っていた方がいい資格3つ
5.施工管理技士
6.外装劣化診断士
7.雨漏り診断士

こちらの記事では「保有していた方が信頼できる資格7つについて」や、「資格を保有していない業者に外壁塗装を依頼するデメリット」、「こんな資格保有者には注意した方がいい2つのポイント」などについてお話していきたいと思いますのでぜひご一読ください!

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外壁塗装に資格は不要だが業者を見極める上で資格の有無をチェックすることは重要

冒頭でも少しお話をさせて頂きましたが外壁塗装に資格は不要で、資格を持っていることは必ずしも必要なことではありません。

ただしあなたがこれから業者を選ぶとなった時にその業者が「どんな資格を持っているのか」ということは業者の質を判断する上でとても重要になってきます。

外壁塗装業者の中には特別な資格を保有せずに営業をしている業者も存在します。一概にそれらの業者全てが「必ず悪徳業者である」と言ったらそうでもありませんが、外壁塗装には取得しておくべき資格は多数あります。

資格を取っているということはある一定の技術試験であったり筆記試験を通過しているということになるのである程度塗装に関して知識を持っているということが保証されます。

また、ほとんどの業者が持っている当たり前の資格もあるのでそれすら持っていないということは怪しい業者の判断材料にもなるかと思います。

そのため、業者選びの際は資格の有無をチェックするように心がけましょう。

外壁塗装に資格がなくても違法ではないが資格を保有している方が信頼できる

これだけは持っていた方がいい!外壁塗装業者の必須資格4選

2章ではどの業者も当たり前に持っている、持っていないとやばい資格4つを紹介していきます。業者選びでこの資格は最低持っていると思っても良いくらいでしょう。

その資格はこちらです。

塗装技能士

国家資格のひとつに塗装技能士というものがあります。

塗装技能士は技術や知識、実績を保持していると認められ、職業能力開発協会が実施する筆記試験と実技試験の両方を合格したら認定される国家資格です。

外壁塗装 資格 塗装技能士

※実際の弊社の塗装技能士合格証書

塗装技能士には1級~3級があり、1級塗装技能士の受験資格は実務経験が7年以上必要になります。(2級は2年、3級は6か月以上)

外壁塗装 資格 塗装技能士バッジ

※塗装技能士バッジ

1級塗装技能士の資格には最低でも7年の塗装実績がなければ取得することができませんので7年以上しっかりと仕事をこなしてきたといった意味でも安心材料の1つになるのではないでしょうか。

関連記事:一級塗装技能士とは?必要な資格?持ってないとダメな職人?

建設業許可

建設業許可とは建設業を営業する際に必要な許可です。建設業許可には29種類の業種に分けられておりその中の1つに塗装工事業許可があります。

しかしこの建設業許可は工事費用500万円以下の軽微な工事には不要で、一般住宅の外壁塗装は主に軽微な工事に分類されるため、マンションやビルなどの外壁塗装工事以外にはこの建設業許可がなくても施工することが可能です。

外壁塗装 資格 建設業許可

ですがこの建設業許可を取得するためには

・塗装工事業での経営経験が合計5年以上ある
・他の建設工事業で6年以上経営していた経験がある
・経営業務の経験がある人が社長や役員としている在籍している
・国家資格を保有した専任技術者が在籍している
・資本金が500万円以上である

などの条件が必要ですので建設業の許可を取得していると技術面はもちろん経営面でも安心感を得られることでしょう。

関連記事:外壁塗装業者は資格がなくてもできる?建設業許可ってなに?

有機溶剤作業主任者

有機溶剤作業主任者は厚生労働省が認める国家試験で、シンナーやラッカーなどを使用する塗装業者は、作業を安全に行うために必ず取得が必要な資格です。

講習を受け学科試験に合格すると取得することができます。

扱っている塗料の中には危険性が高いものもあります。その危険性に関して熟知している必要があり、有機溶剤作業主任者はその危険性の知識をより深めるために資格を取得している必要があるのです。

外壁塗装 資格 有機溶剤作業主任者

足場の組立等作業主任者

こちらも厚生労働省が定める国家資格で労働安全衛生法に定められた作業主任者のひとつです。

足場の組立や撤去を行う際に安全に指揮する役割をもつ指導者が持つ資格です。

足場は職人の命に係わります。安全に進めるためには足場の知識を蓄えておく必要があります。

外壁塗装 資格 足場の組立等作業主任者

・足場の組立や撤去に関する作業に3年以上従事した者
・大学、高等学校、専門学校にて土木や建築、造船に関する学科を専攻して卒業した者で、その後2年以上足場の組立て、解体又は変更に関する作業に従事した経験を有する者

などの受講資格があります。

持っているとより良い!プラスアルファの資格3選

こちらの章では当たり前とは言わないけれども、先程の資格にプラスアルファで持っているとより知識率が高いと判断できる資格、さらに業者を比較する上で重要になってくる資格を3つご紹介していきたいと思います。

施工管理技士

施工管理技士とは建設業に基づいた国家資格で
・工程管理
・原価管理
・品質管理
・安全管理

など外壁塗装を安全にスムーズに終えるための業務を担っており工事全体を把握するマネジメント能力が必要です。

安全に・確実に工事を進めることによって工期日程も組みやすくお客様にご迷惑をかけないスムーズな業務を進行することができます。

施工管理技士には1級と2級があり1級は請負金額4000万円以上の工事現場に必要、2級では請負金額4000万円未満の工事現場に必要で外壁塗装の場合多くは2級のみの取得で十分カバーできます。

外壁劣化診断士

外壁塗装 資格 外壁劣化診断士

外壁劣化診断士とは一般社団法人「住宅保全推進協会」が定める資格です。

・建設業などで3年以上の実務経験がある場合
・宅建や建築士などの資格を有する場合 を対象とした資格です。

外壁の劣化を診断し、どのように補修すればいいのか判断できる知識や技術を持ち合わせた資格であるため、資格を保有していない業者に比べ確実かつ判断力のあるアドバイスがお客様にご提供できることでしょう。

雨漏り診断士

雨漏り診断士とはNPO法人「雨漏り診断士教会」が定める資格です。診断士になるためには診断士認定試験に合格する必要があります。

建物で雨漏りが起こる原因はさまざまです。いざ雨漏りが起こると被害はどんどん進行してしまいますので早急に原因を追究する必要があります。

ですが雨漏りは、様々な要因が重なって起こるため原因を追究することは非常に困難です。

外壁塗装 資格 雨漏り診断士

しかし雨漏り診断士は建物の知識・雨仕舞に対する基礎知識・雨漏り診断の実績を持ち合わせた者のみが取得できる資格ですので、雨漏りにお困りの場合はこの雨漏り診断士を取得している業者にご依頼されることをおすすめしております。

業者が資格を保有しているか調べる方法

外壁塗装業者が資格を保有しているか調べる方法

では、実際にどのようにして塗装業者に資格の有無を確認したらよいのでしょうか?

一番確実で早いのは業者に直接聞く方法です。

「どんな資格を保有していますか?」
「資格保有人数は何人ですか?」
「資格を保有しているのは下請け業者ではなく自社の職人ですか?」

「我が家の工事には資格を保有している職人が担当しますか?」

など詳しく聞きましょう。きちんと資格を所有している業者であれば隠さず教えてくれることでしょう。

また、HP内に保有資格一覧を掲載している業者がほとんどです。

資格の保有は業者にとっては、他社との差別化を図れるセールスポイントのひとつです。なので積極的に資格一覧を掲載していることでしょう。もしHP内に資格の掲載がなければ直接尋ねてみましょう。

HP内に資格一覧を掲載している外壁塗装業者が多い

※弊社HP内 社内保有資格一覧

資格を保有していない業者に外壁塗装を依頼するデメリット3つ

ここまでは信頼できる業者がもっている資格一覧についてお話させて頂きました。では、資格を保有していない業者に外壁塗装を依頼するとどのようなデメリットがあるのか、3つにわけてお話していきたいと思います。

技術が保証されていないためトラブルが起こりやすいから

資格を保有しているということは、技術面でも知識面でもしっかりと学び職人の腕にこだわっている業者であるという証です。

それに対し資格が1つも保有されていない業者は厳しい基準や審査を通過して資格を習得したわけではないので技術面や知識面でも安心感が保証されないことからトラブルが起こりやすいケースがあります。

実際のトラブル実例1
適切な塗り回数を守らず塗装をしたのでわずか半年程度で塗膜が剥がれ施工不良が起こってしまった。(3回塗りが必要なのに1回しか塗装していなかった)

実際のトラブル実例2
雨漏りが起こっていたが間違った箇所を雨漏りの原因と追究したため他の部分からの雨漏りが止まらず結局違う業者で再度依頼しないといけなくなった。

スキルアップや社員教育に力を入れていない場合があるため

外壁塗装 資格を習得している業者は研修やスキルアップに努めている

資格を保有しているということは資格習得のためにスキルアップや社員教育に力を入れている業者が多いことでしょう。

また、外壁塗装に使用する塗料は日々新しい製品が販売されるためそれに順応して新しい知識をアップグレードする必要があります。

しかし資格を保有していない業者は知識の更新をせずスキルアップをしていない可能性があります。定期的に研修を行っているか勉強会を開催しているか確認されることをおすすめしています。

悪徳業者の可能性があるため

資格を保有していない外壁塗装業者は悪徳業者の可能性が高い

独立行政法人国民生活センターによると年間1500件以上の悪徳被害相談が寄せられています。

その中でも多くの悪徳業者は資格の保有がないことがわかっています。外壁塗装業者は資格を保有していなくても開業できるといった点を突いた行為です。

資格を保有していないからといって全てが悪徳業者であるといったわけではありませんが、資格の保有がない業者は怪しいということを意識しておきましょう。

こんな資格保有業者には注意が必要

資格の有無が優良塗装業者を見極めるポイントに重要であることがお分かり頂けたかと思います。しかし資格を保有しているからといってこんな資格保有業者には注意が必要です!

自社オリジナル資格しか保有していない

資格の中には厚生労働省が定める国家資格やNPO法人が定める民間資格があることが資格のご紹介でお分かりいただけたかと思います。これらの資格は全国の塗装業者に共通する公式資格です。

しかし中には自社オリジナル資格を全面的に掲げている業者もあります。

よくある自社オリジナル資格
・自社オリジナル研修の終了証明書
・〇〇アドバイザー
・○○アンバサダー
・○○マイスターなど

これらの資格はオリジナルで制定している自社内だけの資格ですので信頼に繋がるかといったらそうでもありません。第三者から発行された資格であるのか確認されることをおすすめします。

有資格者の人数が少ない

HPやチラシ内にて「1級塗装技能士在籍」と書かれていたり「有機溶剤作業主任者在籍」など記載されている場合が多々ありますが、社内に何人資格保有者が在籍しているのか確認する必要があります。

資格を保有している職人がいたとしても、たったの1.2名だけでしたら必ずしもその職人が自宅の外壁塗装を担当するとは限りません。また、社長だけが資格を保有していて実際に工事を施工する職人は無資格であるといった場合もあります。

有資格者の人数を確認、または実際の工事を有資格者に施工をしてもらえるのかあらかじめ確認しておくことが必要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。外壁塗装に資格は不要ですが業者選びの際には資格の有無をチェックすることが重要であることがわかりました。

これだけは持っていた方がいい!外壁塗装業者の資格
・塗装技能士
・建設業許可
・有機溶剤作業主任者
・足場の組立等作業主任者

持っているとより良い!プラスアルファの資格
・施工管理技士
・外壁劣化診断士
・雨漏り診断士

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