外壁塗装で「艶あり・艶なし」どちらにすべきか判断する方法を解説

外壁塗装で「艶あり・艶なし」どちらにすべきか判断する方法を解説

「ぴかぴか光沢のある仕上がりが好み」の方や、「マットで艶がない仕上がりが好み」の方などどちらが良いかはお客様によるかと思います。

ですが、艶あり・艶なしを調べているうちに「艶ありの方が艶なしよりも耐用年数が長い」と聞いたことはありませんか?それを聞いてしまうと「艶なしの方が好みだけど艶ありの方がいいの?!」とまたまた悩んでしまいますよね…。

艶ありの方が耐久性が長い理由
1.表面がなだらかで汚れが溜まりにくいから
2.艶消し塗料には細かい凹凸を作り出す成分が含まれているから

ですが、艶あり塗料も2.3年で艶は消失してしまいます。

そこでこちらの記事では「艶あり塗料と艶なし塗料どちらがいいのか」各メリット・デメリットのご紹介や耐用年数のちがいなどお話をしていきたいと思います。艶ありか艶なしでお悩みの方はぜひご一読ください。

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外壁塗装の「艶あり」「艶なし」何がちがう?基礎知識まとめました

そもそも「艶あり」と「艶なし」何がちがうのでしょうか?こちらの章では基礎知識をまとめております。

艶のありなしは光の反射で光沢があるかどうかで決まる

外壁塗装 艶あり 艶なしは光の反射によって決まる

外壁の艶は60℃の角度から太陽光を100%あて、何%の光が反射したかによって決まります。艶は光沢とも呼びます。

艶は「艶有り」「7分艶」「5分艶」「3分艶」「艶消し」の5段階

艶は基本的に「艶有り」「7分艶」「5分艶」「3分艶」「艶消し」の5段階に分類されます。

艶は「艶有り」「7分艶」「5分艶」「3分艶」「艶消し」の5段階

艶は「艶有り」「7分艶」「5分艶」「3分艶」「艶消し」の5段階

艶の多い塗料はツヤツヤピカピカ光沢感のある仕上がりになり、艶の少ない塗料はマットな仕上がりになります。

艶あり・艶なしはメーカーが製造した塗料で既に完成されており、現場で改めて艶の調整をすることはできません。

基本的には元々艶有りの塗料が存在し、そこから艶消し材を調合し艶消し塗料を制作する形になっているため、塗料の中には艶消しに出来ないものもあります。

特にこだわりがない場合は艶ありでの外壁塗装がおすすめ!理由3選

ここまで艶についての基礎知識をお話してまいりました。

「ぴかぴか光沢のある仕上がりが好き」な方や「マットで落ち着いた仕上がりが好き」な方などお客様によって好みは変わってくるかと思います。

どちらの塗料の方がいいかと聞かれましたらお客様の好みによるとお答えさせていただくでしょう。

ですが、もしお客様自身特にこだわりがない場合は、艶あり塗料での外壁塗装をおすすめさせて頂いています。

その最大の理由としては、艶あり塗料の方が汚れが付着しにくく耐久性が長いためです。

艶あり塗料の方が汚れが付きにくく耐久性が長いから

外壁塗装 艶ありのメリット

艶あり塗料は、ツヤツヤとした仕上がりになりますので汚れが溜まる箇所が少なく汚れが付着しにくい特徴があります。

そのため、汚れが付着しにくいことから耐用年数が長くなり耐候性にも優れています。

▼艶ありの方が耐久性が長い理由2つ

1.表面がなだらかで汚れが溜まりにくいから

外壁塗装 艶あり塗料は表面がなだらかで汚れがたまりにくいから耐久性が長い

艶あり塗料は表面がなだらかでツヤツヤしているため、砂埃や排気ガスなどの汚れが溜まりにくい傾向にあります。

常に汚れが付着している状態ですと、湿気や水分も常に付着している状態ですので塗膜を劣化させる原因になります。

そのため、汚れが付着しにくい艶あり塗料の方が耐久性に優れているのです!

後ほど、どうして艶あり塗料の方が耐久性に優れているのか、艶なし塗料との耐久性の差はどのくらいなのか詳しくお話していきたいと思います。

2.艶消し塗料には細かい凹凸を作り出す成分が含まれているから

艶消し塗料には細かい凹凸を作り出す成分が含まれているから耐久性が短い

一部の塗料を除き、艶なし塗料は艶有り塗料に艶消し材を調合して光沢を抑えています。

この艶消し材が、もともとの滑らかな塗膜を細かな凹凸に変化させマットな状態にしています。添加物である艶消し材を調合することで、何も混ぜていない艶有り塗料よりも耐久性が低下してしまうのです。

艶消し塗料には細かい凹凸を作り出す成分が含まれているから耐久性が短い

かといって全ての艶なし塗料の耐久性が低いといったわけではなく、耐久性に優れた塗料も販売されています。ですが同じグレードの同じ塗料で言いましたら、やはり艶あり塗料の方が耐久性に優れているということなのです。

▼艶あり・艶なし塗料の耐用年数を比較

外壁塗装 艶あり・艶なし塗料の耐用年数を比較

艶なし塗料に比べると艶あり塗料は1.5~3年耐久性が長いとされています。(元々艶あり塗料を艶なし塗料にした場合)

艶あり塗料でも2~3年で艶がなくなるためこれが反映した結果であると考えられます。

ですが艶なし塗料でも耐久性が長いナノコンポジットWという塗料などもありますので使用する塗料やグレードによっても異なります。

また、艶の有無の他に塗装時の外壁の状態、環境や立地なども耐久性を左右します。

光沢感が美しく綺麗だから

艶ありでの外壁塗装は光沢感が美しく綺麗

ピカピカとした光沢ある仕上がりになりますので美しく綺麗な仕上がりになります。ですので光沢感がお好きな方は特に艶有り塗料で塗装をされることをおすすめしております。

選べる塗料の種類が多いから

基本的には元々艶有りの塗料が存在し、そこから艶消し材を調合し艶消し塗料を制作する形になっているため、塗料の中には艶消しに出来ないものもあります。

つまり、艶ありの塗料の方が艶なしの塗料に比べ種類が豊富ですので特にこだわりがない場合は艶あり塗料で外壁塗装をされる方がスムーズかつおすすめです。

▼艶あり塗料のメリット・デメリットまとめ

メリット デメリット
汚れが付着しにくい 安っぽくみえることもある
見る人によれば光沢感が安っぽくみえることもあります。ですがこれは個人の好みですので一概に必ず安っぽくみえるといったことではありません。)
耐用年数に優れている 光の加減によっては眩しく見える
(建物を見る角度によっては光沢がまぶしくみえることがあります。また、使用する塗料によっては艶が目立ちすぎる場合もあります。)
光沢感が美しく綺麗 艶は2~3年で消える
(艶感は2~3年で徐々に消失していきます。(経年劣化))
選べる塗料の種類が多い  

艶なしで外壁塗装がおすすめの人3選

ここまで、特にこだわりのない方には艶ありでの外壁塗装がおすすめであるとお話させて頂きましたが、中には艶なしで外壁塗装をおすすめする場合もあります。

マットで高級感ある仕上がりがお好きな方

マットで高級感ある仕上がりがお好きな方は艶なし塗料で外壁塗装がおすすめ

艶なし塗料は光沢がないため、マットで高級感ある仕上がりになります。そのため、ぴかぴかした光沢が苦手な方や落ち着いた印象がお好みの方には艶なし塗料での外壁塗装の方がおすすめです。

和風造りのお住まいの方

和風造りのお住まいの方には艶なし塗料での外壁塗装がおすすめ

艶なし塗料はどんなお宅にも合いますが、特に和風造りのお宅との相性が抜群です。

艶なし塗料と和風造りのお住まいは、しっとりとした落ち着いた雰囲気になり意匠性の高い仕上がりになるため、実際に和風造りの家では艶なし塗料での外壁塗装をされる方が多いです。

その他にもモルタル造りの外壁でもマット調の塗装と相性が抜群です。

見た目(風合いや雰囲気)の変化を避けたい方

艶なし塗料は艶がいずれ消失してしまう艶あり塗料に比べ、塗装時から次回の塗装まで見た目、風合いや雰囲気の変化があまりありません。

そのため、長く今の雰囲気を維持されたい方や風合いの変化を好まない方は艶なし塗料での外壁塗装をされる方が安心、かつおすすめです!

▼艶なし塗料のメリット・デメリットまとめ
外壁塗装 艶なし塗料のメリットデメリット

メリット デメリット
見た目(風合いや雰囲気)の変化が少ない 汚れが付着しやすい
艶ありに比べ艶なしはツルツル平になっていないので凹凸に汚れが付着しやすい)
マットで高級感ある仕上がりになる 艶ありよりも劣化が早い
(汚れの付着がしやすいから)
どんな家にも合いやすい 塗料の種類が少ない
基本的に元々塗料は艶ありで流通されている。そのため、艶消し対応の塗料を選ぶ必要があり艶ありに比べて選べる種類は少ない。(カラーも同様))

使用する塗料が艶あり・艶なしに対応しているかはカタログを確認しよう

実際に使用する塗料が艶あり・艶なしに対応しているかどうかカタログで確認する必要があります。

使用する塗料が艶あり・艶なしに対応しているかはカタログを確認しよう

こちらは日本ペイントのパーフェクトトップのカタログ例です。このように艶の表記がありますので、ご自身が使用される塗料が艶なしに対応しているのかどうか確認してみましょう。

艶ありにも艶なしにも対応した塗料

ここからは艶ありにも艶なしにも対応した塗料を数点ご紹介したいと思います。こちらの塗料は元々の艶有り塗料に艶消し材を添加した塗料です。

・日本ペイント
パーフェクトトップ
(艶なし・3分艶・5分艶・7分艶・艶あり対応)

・関西ペイント
ダイナミックトップ
(艶あり、7分艶、5分艶、3分艶対応) 

・日本ペイント
ファイン4Fセラミック
(艶なし・3分艶・5分艶・7分艶・艶あり対応)

・SK化研
セラミシリコン
(艶なし・3分艶・5分艶・艶あり対応)
プレミアムシリコン
(艶なし・3分艶・5分艶・艶あり対応) 

代表的な艶なし塗料

続いては元々艶なしとして販売されている塗料のご紹介です。

・日進産業
ガイナ

・日本ペイント
インディフレシュセラ
水性ペリアート

・エスケー化研
エスケープレミアムマルチカラー

・水谷ペイント
ナノコンポジットW

まとめ

艶とは…外壁に60度の角度で太陽光をあて何%反射するかで決まる。光沢のこと。
「艶あり」「7分艶」「5分艶」「3分艶」「艶消し」の5分類に分けられる

特にこだわりがない場合は耐久性の長い艶あり塗料での外壁塗装がおすすめ

艶ありのメリット
・汚れが付着しにくい
・耐用年数に優れている
・光沢感が美しく綺麗
・選べる塗料の種類が多い

艶ありのデメリット
・安っぽくみえることもある
・光の加減によっては眩しく見える
艶は2~3年で消える(経年劣化)

艶なしのメリット
・見た目(風合いや雰囲気)の変化が少ない
・マットで高級感ある仕上がりになる
・どんな家にも合いやすい(特にモルタルや和風)

艶なしのデメリット
・汚れが付着しやすい
・艶ありよりも劣化が早い
・塗料の種類が少ない

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