マンションの大規模修繕で起きるトラブルと未然に防ぐ2つのポイント

マンションの大規模修繕のトラブル6選と未然に防ぐ2つのポイント
「大規模修繕にはトラブルが多いと聞くので未然に防ぎたい」
「実際にどんなトラブルがあるのか?」

このようなご不安や疑問でお困りではありませんか。

より多くの居住者様が関わる大規模修繕は、たしかに一般の戸建て住宅よりはトラブルが起きる要因が多いです。

正直なところをお話ししますと、弊社でも今まで大規模修繕の工事中のトラブルはありました。

そこで当ページでは塗装専門店の視点から以下の内容を紹介いたします。

こちらのページでわかること

・大規模修繕工事中のトラブル6選と対策
・トラブルを未然に防ぐ2つのポイント

こちらのページでトラブルの内容と対策を押さえることで、これから起こり得るトラブルを防ぎやすくなるでしょう。

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1.マンションの大規模改修の工事中の主なトラブル6選とその対策

マンションの工事中に起きやすいトラブルは主に以下の6つです。

  1. 工事中の騒音によるトラブル
  2. 塗料のにおいによるトラブル
  3. 塗料の飛散によるトラブル
  4. ベランダの使用制限によるトラブル
  5. 業者から居住者様への伝達不足によるトラブル
  6. 空き巣被害によるトラブル

1つ1つトラブルの内容と対策を解説します。

1-1.工事中の騒音によるトラブル

マンションの工事では騒音被害は必ずあり、居住者様やご近隣の皆さまへ大変なご迷惑をおかけすることになります。

騒音が起きる理由は以下のケースが多いです。

・足場工事
・高圧洗浄
・補修工事

中でも騒音が特に感じやすいのが、足場工事です。
厳密には足場工事はマンション自体の工事ではなく、マンション廻りに足場を組み立てる工事です。

鉄製の単管を組み立てるため、「カンッカンッ」と金属を打ち付ける音が響きます。
この足場工事の金属音が騒音と感じられる方が最も多いでしょう。

マンションの大きさにもよりますが、50戸未満のマンションですと10日以内に足場工事が終わるケースが多いです。
一般の戸建て住宅に足場を組み立てる場合にも1日を要しますので、建物の大きさによって足場工事の期間も変わります。

建物の足場工事は基本的に日中に実施しますので、夜間に騒音が起きることはありません。
しかし朝から夕方ごろまで足場工事をするため、夜勤明けの方や日中も睡眠が必要な赤ちゃんがいらっしゃる場合は大変なご不便をおかけすることになります。

他にも高圧洗浄工事ではガソリンを燃料とした業務用高圧洗浄機を使用するので、機械音を騒音と感じられる方もいらっしゃるでしょう。
又、外壁の補修工事にはサンダーと呼ばれる研磨機を使用するので、補修する位置によってはお部屋の中まで響く音になります。

以上のように、工事には必ず大きな音が発生します。

対策
対策としてできることは、事前に工事内容やスケジュールを居住者様に周知することです。
特に騒音が起きやすい工事内容のときには、徹底して周知を行うと良いでしょう。

スケジュールの周知が行われた居住者様側は、騒音が想定される時間に外出や窓を閉めるなどの対策をして騒音によるストレスを緩和できるでしょう。

1-2.塗料のにおいによるトラブル

大規模修繕で使用される撹拌中の外壁塗料

塗装工事中は塗料のにおいを不快に感じられる方も多いでしょう。
塗料のにおいの正体は、油性塗料を薄めるときに使用する有機溶剤(シンナー)です。

シンナーに含まれる揮発性有機化合物(VOC)を大量に吸い込むことで、頭痛・めまい・吐き気・嘔吐などの健康問題に繋がる可能性があります。

しかし大規模修繕の場合はVOCの含有量が少ない塗料が使用されることが一般的ですので、健康被害に繋がる影響は少ないとされています。

対策
においの対策としては塗装業者へ有機溶剤を使用しない水性塗料の使用をお願いすることです。

1-3.塗料の飛散によるトラブル

塗料を扱う塗装工程では塗料の飛散によるトラブルが発生しやすいです。

実際に弊社でも以下のようなトラブル事例があります。

・共用部廊下の塗装中に居住者様の服に塗料が付着
・近隣の車へ塗料が飛散

もちろん謝罪の上お洋服代や洗車代などの弁償をしましたが、結果的に居住者様やご近隣の方に多大なご迷惑をおかけすることになりました。

対策
対策として塗装業者が行っていることは、足場を塗装飛散防止ネットで覆うことです。
ですが想定外の強風や風向きで思いもよらない場所に塗料が飛散する場合もあるので100%完全に飛散を防ぐのは困難でしょう。

そのため、万が一塗料が飛散してもきっちり対応してくれる業者を選ぶことが重要です。

1-4.ベランダの使用制限によるトラブル

多くの大規模修繕の場合、各部屋のベランダへ防水工事や塗装工事などを行います。

そのため、あらかじめベランダに置いている植木や洗濯物干しなどを屋内へ避難していただくようにお願いしています。
ですがベランダに洗濯物が干したままでしたり、大量の荷物が置いたままの状態ですと工事の中断を余儀なくされ工期がズレる可能性もあります。

実際に弊社でもベランダの使用制限について案内を配布していたにもかかわらず、洗濯物が干したままやベランダに荷物が残っていることがありました。

トラブルとまではいきませんが、どうしても荷物を移動させる時間などを考えると工事を1日遅らせるなどの予定変更を余儀なくされます。
結果、居住者様がベランダを使用できなくなる日数が伸びてしまい、皆さまに大変なご迷惑をおかけすることになります。

対策

マンションの工程表の例
対策としては1戸ごとに確実に案内通知が届くように、ポスト投函や共用部の階段やエレベーターに案内文を提示するなどをしています。
居住者様とお会いした際は直接案内文をお渡ししたり、口頭でご説明いたします。

1-5.業者から居住者様への伝達不足によるトラブル

工期が延びることを居住者様へ伝わっていないことで、トラブルが発生する可能性があります。

大規模修繕において居住者様の生活に一番影響があるのがベランダの防水工事や塗装工事です。

ベランダの工事ではベランダに置いている荷物を一時的に屋内に避難させていただく必要があります。
そこからベランダに荷物を戻せるのは目安ですが約2~3週間後です。

その間ベランダの使用が制限されるので、居住者様へは大変なご不便をおかけすることになります。

あらかじめ工程表で「〇日~〇日はベランダが使用できない」とお伝えしますが、雨天の影響で工期が延びるケースもあります。

工期が延期になったことを居住者様へお伝えしないと、「いつからベランダが使用できるの?」と不安を抱かせてしまいます。

実際に弊社でも雨天による工期延期の案内ができておらず、居住者様からお叱りのお電話をいただいたことがあります。

対策
対策としては、工期が延びることが分かった段階で居住者様へ工期延期を通知することです。

 

1-6.空き巣被害によるトラブル

大規模修繕中の夜間の足場

大規模修繕は空き巣被害が起きやすいと言われています。

弊社がこれまで施工した中で空き巣被害は起きたことはありませんが、トラブルが起きやすいとされる理由は以下にあります。

・足場があることでマンション内への侵入が容易
・飛散防止養生シートが目隠しになる
・工事業者など不特定多数の出入り

エントランスにオートロックがあるマンションでも、足場があることで容易に共用部の廊下へ侵入ができてしまいます。

加えて足場を覆うように設置された飛散防止養生シートが、外部からの目隠しになるため絶好の侵入チャンスにもなり得るのです。

工事中は様々な職人が出入りするので、施工業者のような格好をした不法侵入者を見破ることが困難なのも空き巣被害が起きやすい要因です。

そこで対策としては以下のようなものがあります。

対策
・業者へ足場の出入り口の施錠をお願い
・施工業者へ社名の付いた腕章やゼッケンなどの徹底
・監視カメラや人感センサーライトの設置
・居住者様への防犯対策の徹底の通知

2.大規模改修のトラブルを未然に防ぐための2つのポイント

これまで大規模改修のトラブルと対策をお伝えしてきました。

どのトラブルにも以下の2つのポイントを押さえていただければ、トラブルを防げる可能性がグッと高くなるでしょう。

  1. 大規模修繕に慣れている塗装業者を選ぶ
  2. 密なコミュニケーションをとる

2-1. 大規模修繕に慣れている塗装業者を選ぶ

トラブルを防ぐためには、大規模修繕に精通した施工実績の多い慣れている業者を選ばれると良いでしょう。

マンションの大規模修繕は一般の戸建て住宅とは対応がかなり違い、工事の進め方や入居者様への配慮など細密なスケジュール調整が重要です。
居住者様への対応にも慣れているので、トラブルに繋がるリスクも減らすことができるでしょう。

慣れている業者か調べる方法は、施工業者のホームページで大規模修繕の施工事例の多さを確認することです。

慣れている業者を選ばれることで、トラブルの起きにくいスムーズな改修工事が期待できます。

2-2.密なコミュニケーションをとる

大規模修繕で起きるトラブルのほとんどはコミュニケーション不足から起きることが多いしょう。
トラブルなく工事を終えるには居住者様の協力が必要不可欠です。

大規模修繕は居住者様へベランダの使用制限などの大変なご不便をおかけするため、少しでもストレスを軽減させるためにも最大限の配慮が必要です。

居住者様へ事前に行うべき挨拶を疎かにしたり、工程表や工事内容の共有をしないなどの配慮に欠けた対応をしてしまうと居住者様のご負担を強いることになります。

そのため、居住者様へは工事スケジュールや工事内容などを事前にお知らせするように徹底する必要があるでしょう。

南大阪ペイントセンターでは案内文を居住者様の数だけ用意して1戸1戸ポスト投函しています。
加えて、ポスト横やエレベーター内や階段横など万が一の見落としがないように案内を貼ります。

もちろん居住者様とお会いした際は、直接工程表や案内文をお渡ししたり、口頭でご説明いたします。

3.マンションの大規模修繕なら南大阪ペイントセンターへおまかせください

南大阪ペイントセンターではマンションの大規模修繕の対応も多数承っています。

マンションの工事は一般の戸建て住宅とは対応がかなり違い、工事の進め方や入居者様への配慮など細密なスケジュール調整が重要です。

戸建て住宅だけではなくマンションの塗装工事にも精通していますので、他のオーナー様からのご紹介も数多くいただいています。

南大阪ペイントセンターだからこそマニュアルにないイレギュラーな問題に対応することができ、お客様の細かな要望にも対応しやすい体制となっています。

どんな些細なことでもご不明な点があればお気軽にご相談いただけますと幸いです。

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