
✓ご依頼までの背/
松原市の築15年の戸建て住宅にお住まいのお客様より、複数業者との相見積もりの中で「そろそろ外壁と屋根のメンテナンス時期かと思い相談したい」とのきっかけで、南大阪ペイントセンターへお問い合わせをいただきました。
外壁材にはALC外壁(セラミック仕上げ)が使用されており、正面側は一見きれいに見えるものの北側が畑に面している影響でカビ・苔の繁殖、汚れの付着が目立つ状態でした。
また、ALC特有の目地のコーキングの割れも確認され、防水性能の低下が見受けられました。
ALC外壁は構造上、目地コーキングと塗膜による防水性に大きく依存するため、今回はコーキングの増し打ち工法を実施するとともに、セラミック仕上げの下地に対応するため、専用シーラーで下地をしっかり固めてから行う「4回塗りの外壁塗装」をご提案いたしました。
屋根材はセメント瓦で、築年数相応の退色や苔・汚れの付着が確認されました。
セメント瓦は塗膜が防水性を担っているため、塗膜が劣化すると水を吸いやすくなり、素材自体の劣化が進んでしまう可能性があります。
今回の状態からも、塗装による防水性の復活が適切なタイミングと判断いたしました。
以上の調査結果からALC外壁の4回塗り塗装+コーキング工事、付帯部の塗装、セメント瓦の塗装といった、お住まい全体の耐候性を高めるトータルメンテナンスをご提案しました。
汚れの付着や防水性の低下が見られたため、塗料の耐久性と費用別を複数のお見積もりプランをご提案し、弊社の専門性や丁寧な調査姿勢を高く評価いただいたことで、このたびご成約となりました。
この度は数ある業者の中から南大阪ペイントセンターをお選びいただき、誠にありがとうございます!
外壁塗装の事例⇒松原市でALC外壁(セラミック仕上げ)へ4回塗りの外壁塗装
屋根塗装の事例⇒coming soon

南大阪ペイントセンターのマナベと申します。
当ブログでは地元松原市で実施した築15年の戸建て住宅の外壁塗装・屋根塗装の住宅全体のトータルメンテナンスの見積もりの内容を紹介しています。
1.松原市で築15年という年数的にも工事をお考えで相見積もりのご相談

| 築年数 | 15年 |
| きっかけ | 築年数的なもの |
| 外壁 | ALC(セラミック仕上げ) |
| 屋根 | セメント瓦 |
松原市にお住まいのお客様より「築15年になりそろそろメンテナンスを考えているので、一度しっかり見てほしい」とのことで、外壁と屋根の現地調査のご依頼をいただきました。
外壁(ALC・セラミック仕上げ)の状態
外壁はALC(セラミック仕上げ)が採用されており、正面は一見キレイに見える状態でしたが北側が畑に面していることにより、カビ・苔の繁殖や汚れが顕著に進んでいました。
さらに、ALC外壁の要ともいえる目地のコーキングに割れが生じており、防水性が低下しているサインも確認できました。
セラミック仕上げの外壁は、経年劣化が進むと塗膜の樹脂が分解され、陶器片や天然石が表面に露出して砂状にポロポロと剥がれる特性があります。
この状態をきちんと処理せずに塗装すると、数年で剥がれや密着不良を起こす原因になります。
そのため今回は、高圧洗浄で下地処理後にセラミック仕上げと相性の良いシーラーで下地を強化してから、下塗り塗料であるフィラー、中塗り・上塗りで計4回塗りという「剝がれ対策を徹底した専門仕様」をご提案いたしました。
屋根(セメント瓦)の状態
屋根にはセメント瓦が使用されており、築15年相応の退色や汚れの付着が見られました。
セメント瓦は塗膜によって防水性を維持しているため、塗膜の劣化が進むと雨水を吸いやすくなり、ひび割れ・反りなどの劣化につながる可能性があります。
今回の状態から、屋根塗装による防水性の復活が適切なタイミングと判断いたしました。
トータルメンテナンスをご提案
外壁のセラミック仕上げ特有の剥がれリスクと、屋根セメント瓦の防水性低下を踏まえ、今回は以下のメンテナンス内容をご提案しました。
- ALC外壁の4回塗り塗装(下地強化仕上げ)
- コーキングの増し打ち工法
- セメント瓦屋根塗装による防水性復活
- 付帯部の塗装
塗料の耐久性と費用別を複数のお見積もりプランをご提案し、調査内容や施工内容のご説明に十分ご理解をいただき、このたびご成約となりました。
この度は数ある塗装会社の中から南大阪ペイントセンターをお選びいただき、誠にありがとうございます。
それではここから、実際の現地調査の様子を写真とともに詳しくご紹介いたします!
お問い合わせから見積書を貰うまでの流れは以下に詳しく紹介しています。
関連ページ:お問い合わせから見積書を貰うまでの流れと受付の方法
2.ALC外壁(セラミック仕上げ)とセメント瓦の点検

こちらは建築時にALC外壁の上からセラミック塗料が塗られた仕上げです。
セラミック仕上げとは、塗料の中に陶器や天然石を細かく砕いた粒子(セラミック成分)が混ざっており、御影石のような重厚感・高級感のある外観が特徴です。
ただ見た目が上品な反面、紫外線や風雨の影響でまず表面を保護する樹脂成分が劣化し、その後内部のセラミック粒子が表面に露出し始めます。
この段階ではただ塗料を塗り重ねるだけでは、数年で剥がれ・密着不良の再発が起きてしまうため、下地の健全性を見きわめた適切な下地処理と塗装仕様が非常に重要になります。
そのため今回は…
1.下塗り1回目(カチオンシーラー)
2.下塗り2回目(微弾性フィラー)
3.中塗り(仕上げ塗料)
4.上塗り(仕上げ塗料)
下塗りのカチオンシーラーだけでは色のムラが起きるため、2回目の下塗りに微弾性フィラーを塗ることで色ムラがなくひび割れに強い外壁へと導きます。
セラミック外壁は専門的な判断が必要な素材ですが、南大阪ペイントセンターでは素材特性を熟知したうえで剥がれない塗装を丁寧に設計しています。

正面側は比較的きれいな状態でしたが、北側の外壁は写真の通りカビ・苔の繁殖が目立ちます。
これは北側の特性でもある日当たりの悪さに加えて、隣地が畑で土埃が舞いやすい環境にあるため、汚れが付着しやすい条件が重なっているためです。

サッシ下には黒く筋状に流れる雨だれ汚れが確認できます。
北側の湿気が多い環境+畑からの砂埃が付着しやすい立地では、どうしても汚れが溜まりやすく、このように流れ跡として現れることがあります。
さらにセラミック仕上げは微細な凹凸を持つため、いったん汚れが付着すると湿気を多く含む北側は特にカビや苔が定着しやすい状態になります。
こうした環境では高圧洗浄だけでなく、塗料選びを慎重に行い防カビ・防藻性の高い塗料を選ぶことが安心につながります。
丁寧な洗浄と適切な下地処理を行うことで、汚れの再発も抑えられます。

ALC外壁の大きな特徴は、目地(継ぎ目)が非常に多いことです。
窯業系サイディングと比較すると約1.5倍ほど目地が多く、その分だけ目地からの雨漏りリスクも高いと言われています。
目地内部にはコーキング材が施工されていますが、近くで見ると細かなひび割れや亀裂が多数確認できました。
中には完全に割れている部分もあり、この状態を放置するとコーキングの隙間から雨水が侵入してALC内部へと水がまわり、塗膜の剥がれ・壁内部の劣化・雨漏りへとつながってしまいます。
ALCは構造上、防水シートが施工されていないため、目地の劣化=雨漏りのリスクに直結という非常にデリケートな素材です。
今回は築15年ということもあり、既存コーキングの上から新しいコーキングを重ねる増し打ち工法で防水性を復活させます。
ALCの目地は深さが十分あるため、増し打ちでもしっかり厚みを確保できます。
ただし、次回(2回目以降)の塗装では増し打ちができなくなり、撤去・打ち替えが必須となるためコーキング工事費用が2回目の方が高くなる傾向にあります。
▼ALCのコーキング工事について詳しく解説▼
ALCのコーキング工事の工程と費用について

外壁だけでなく雨樋などの付帯部も入念に調査します!
外壁の状態だけでなく、塗装工事では付帯部の劣化確認も非常に重要です。
写真の雨樋は紫外線の影響により退色が進んでおり、艶がない状態でした。
このまま放置すると見た目が古く見えるだけでなく、雨樋の樹脂がさらに劣化し、ゆがみ・割れなどにつながることもあります。
そのため今回は、外壁塗装と合わせて付帯部すべての塗装もお見積りに含めてトータルでメンテナンスをご提案しました。
建物全体が美しく蘇るだけでなく、耐候性も一気に向上し、長く快適に暮らしていただけます。

ベランダにはFRP防水が施工されていました。
FRP防水は非常に強い防水工法ですが、表面を守るトップコートは5〜7年ほどで劣化が進み、退色・ひび割れが発生しやすくなります。
トップコートが弱くなると、防水層そのものが紫外線で傷み、最終的には雨漏りにつながってしまうため、今回のように定期的なトップコートの塗り直しは非常に有効です。

屋根はドローンを使用して点検を行いました。
今回のお住まいでは、鮮やかなオレンジ色が特徴のセメント瓦が使用されています。
一見すると綺麗に見える箇所もありますが、ドローンで全体を見ることで、屋根全体の退色のムラや汚れの付着、カビの繁殖など高所からでないと確認できない劣化症状を詳細に把握できます。

セメント瓦は塗膜によって防水性能を維持しているため、このように表面が粉を吹いたり色が抜けてくると、瓦が雨水を吸い込みやすくなり、劣化が一気に進行します。
この状態を放置すると、割れや反りが発生しやすくなるため今回は屋根塗装による防水性の復元をご提案させていただきました。
外壁だけでなく、屋根の健康状態まで丁寧に確認し、最適なメンテナンスのタイミングを分かりやすくお伝えすることを大切にしています。
3.南大阪ペイントセンターからの外壁塗装・屋根塗装のお見積もりとご提案内容
後日、改めてご都合を伺い、日程を調整のうえご訪問させていただきました。
当日は、現地調査時に撮影したお写真をもとに作成した点検診断報告書とお見積書をあわせてご提出しております。
※お客様へお渡しする実際の見積書には㎡数や使用塗料などを明記しています。
| 劣化部位 | ご提案 | 理由 |
| 外壁(ALC・セラミック仕上げ) | 外壁塗装 | 塗膜の寿命 |
| 目地 | コーキング増し打ち | コーキングの剥がれ |
| サッシ・軒天廻り | コーキング増し打ち | コーキングの劣化 |
| 付帯部 (雨戸・雨樋・スリムダクト・シャッターボックス・小庇・水切り・軒天・破風板・ベランダFRPコート) |
塗装工事 | 美観の向上・防水性の維持のため |
| 屋根(セメント瓦) | 屋根塗装 | セメント瓦の寿命 |
使用する塗料のグレードによって1㎡あたりの単価が異なるので、お見積り金額も塗料によって変動します。
※スマートフォン・タブレットの方は右スクロールですべての見積書の内容をご覧いただけます。
| プラン名 | 使用塗料 | 耐用年数 | 保証 | 小計 |
| プランA | 外壁:超高耐久HRC次世代塗料プラン | 30年以上 | 12年 | ¥2,177,577 |
| 屋根:超高耐久HRC次世代塗料プラン | 30年以上 | 12年 | ||
| プランB | 外壁:無機プラン | 15-20年 | 10年 | ¥1,431,966 |
| 屋根:遮熱フッ素プラン | 15-20年 | 10年 | ||
| プランC | 外壁:超低汚染型シリコンプラン | 12-17年 | 10年 | ¥1,225,359 |
| 屋根:遮熱シリコンプラン | 10-15年 | 7年 | ||
| プランD | 外壁:ラジカルシリコンプラン | 10-15年 | 7年 | ¥1,135,815 |
| 屋根:遮熱シリコンプラン | 10-15年 | 7年 | ||
| プランE | 外壁:シリコンプラン | 7-10年 | 5年 | ¥1,073,737 |
| 屋根:シリコンプラン | 7-10年 | 5年 |
他社との相見積もりもされていたので、じっくり時間をかけてご検討いただきました。
その結果、営業担当の対応や弊社の実績の多さが決め手となり、プランCの超低汚染型シリコン塗料を使用した塗装工事のご成約をいただきました!
この度は数ある塗装会社の中から、南大阪ペイントセンターに外壁塗装と屋根塗装のご依頼をいただき、誠にありがとうございました!
外壁・屋根ともに、立地環境の影響や素材特性によってお客様が気付かれにくい劣化が進むことがあります。
その不安を解消し、安心して暮らせるお家にするお手伝いができたことは、私たちにとっても大きな喜びです。
工事後も、お住まいの気になる点やご不明点がございましたら、どうぞいつでもお気軽にご相談くださいませ。
お客様の大切なお住まいがこれからも長く、安心して暮らせる場所であり続けるよう、今後も全力でサポートしてまいります。
今後とも末永いお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
▼施工事例公開しました!(2025/11/11更新)▼




































