雨樋は塗装するの?劣化症状別で塗装か交換を判断する見極め表

雨樋の塗装は必要?劣化症状から判断する塗装or交換の見極め表

「雨樋は塗装した方がいいの」

「雨樋は塗装と交換のどちらがいいの」

以上のように、雨樋の塗装について疑問に思われる方がいらっしゃるかもしれません。

結論!雨樋は劣化症状で塗装か交換かを判断する必要があります。劣化症状によっては塗装でメンテナンスを行い、長持ちさせることも可能になります。

そこで、雨樋の劣化症状から塗装か交換を判断できる見極め表をご用意いたしました。ご自宅の雨樋の劣化症状をご確認いただき、塗装か交換かのご判断をしていただきたいと思います。

当コラムでご紹介する内容
  • 雨樋は塗装すべき?
  • 雨樋を塗装する3つのメリット
  • 雨樋の塗装に関するQ&A

雨樋の塗装は外壁と同じく、10~15年に一度のタイミングで行うのがおすすめです。雨樋の塗装が可能な場合は、塗装で得られるメリットもご参考にしていただきたいと思います。

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監修者情報
監修者 榎本悟

榎本悟

一級塗装技能士・外装劣化診断士
1998年に「南大阪ペイントセンター」を創業し、住宅塗装の専門家として20年以上の経験を持つ。外壁診断や雨漏り診断の豊富な知識を活かし、耐久性と美観を両立させた高品質な施工を提供。さらに、窯業サイディング塗替診断士や雨漏り診断アドバイザーの資格も取得し、住宅の外装全般に関する幅広いアドバイスを行っている。


監修者 橋本卓哉

橋本卓哉

学生時代に塗装業に携わり、大学卒業まで職人として経験を積む。卒業後は外装リフォームの営業・現場管理に従事し、これまでに1,000棟以上の施工を担当。豊富な知識と現場経験を活かして外装診断・施工に取り組んでいる。

雨樋は塗装すべき?

雨樋を塗装すべきかどうかは、劣化症状によって判断する必要があります。劣化症状によって、塗装できるのか交換が必要なのかを見極めるのが大切です。

ハウスメーカーでは、雨樋の劣化に対して交換を前提に提案されるケースが多くあるかもしれません。もちろん、破損がひどい場合や耐用年数を大きく超えている場合には交換が必要になる場合もあります。

しかし、劣化の程度によっては塗装で機能性を維持し、さらに美観も整えることが可能です。特に、外壁塗装と同時に雨樋も塗装すれば、住宅全体の色合いを統一でき見た目の印象も良くなります。

そこで、雨樋の劣化の進行具合から塗装か交換を判断できるよう、こちらの見極め表をご参考にしていただきたいと思います。

▼塗装か交換を判断する見極め表▼

劣化症状 写真 塗装or交換
色褪せ 雨樋の色褪せ 塗装
チョーキング現象 雨樋のチョーキング現象 塗装
剥がれ 雨樋の塗膜の剥がれ 塗装
サビ 雨樋のサビ 塗装
変形 雨樋の変形 交換
亀裂 雨樋の亀裂 交換
割れ 雨樋の割れ 交換
雨樋の穴あき 交換
ズレ 雨樋のズレ 交換
※一部のズレなら修理可
詰まり 雨樋の詰まり 清掃

以上のように雨樋の劣化の状態によって、塗装するか交換するかが異なります。また、落ち葉や土が雨樋に溜まって水の流れを妨げるケースもあります。雨樋の劣化で雨漏りを引き起こさない為に、定期的なメンテナンスを行っていただきたいと思います。

また、雨樋には素材がある為、参考として以下の劣化症状別でご注意いただきたいと思います。

▼雨樋の素材別の塗装or交換の判断▼

素材 写真 塗装 交換
塩化ビニル 塩化ビニルの雨樋 色褪せ
チョーキング
剥がれ
変形
亀裂
割れ
ズレ
ガルバリウム鋼板 ガルバリウム鋼板の雨樋 色褪せ
サビ
変形

ズレ
合成樹脂 合成樹脂の雨樋 色褪せ
チョーキング
剥がれ
変形
亀裂
割れ
ズレ
銅の雨樋 基本は塗装不可
変形
ズレ
アルミ アルミ 基本は塗装不可 変形
ズレ
ステンレス ステンレス 基本は塗装不可 変形
ズレ

雨樋の素材によって劣化症状が異なります。以上の表をご参考にしていただき、塗装か交換か判断していただきたいと思います。

雨樋を塗装する3つのメリット

雨樋を塗装でメンテナンスする場合は、塗装で得られる3つのメリットがあります。

雨樋を塗装する3つのメリット
  • 美観の維持
  • 耐久性が向上し長持ちする
  • 雨仕舞のトラブルを未然に防ぐ

塗装が可能な雨樋の場合は、交換だけでなく塗装という選択肢もあることをぜひ知っておいていただきたいと思います。

美観の維持

雨樋塗装で美観維持

雨樋を塗装すると美観を維持できます。

外壁だけ塗装しても、雨樋が古びていると住宅全体に統一感がなくなってしまいます。外壁塗装のみを施工し仕上がりを確認すると、外壁はキレイになったのに雨樋が古く見えて後悔してしまうかもしれません。

雨樋は紫外線や雨風にさらされ、雨樋の塗装も徐々に劣化してしまいます。外壁と同様に劣化が進行してしまうとご理解いただきたいと思います。

雨樋は家の四隅や軒先などに位置しており、全体の印象に大きく関わるパーツになります。住宅全体の美観を保つためにも、雨樋の塗装をおすすめいたします。

耐久性が向上し長持ちする

耐久性が向上し長持ちする

雨樋を塗装すると耐久性が向上し長持ちします。

雨樋の塗装には、紫外線や雨からの劣化を防ぐ効果があります。雨樋は紫外線や雨風の影響を受けやすく、劣化するとチョーキング現象やひび割れが発生し素材そのものが傷みやすくなります。定期的に塗装することで雨樋本体の素材が守られ、耐久性がアップします。

雨樋の劣化が進行し塗装でメンテナンスできない場合は、雨樋の交換が必要になってしまいます。交換の目安となるような割れや変形が起きる前に、定期的に塗装すると長持ちさせることが可能です。

雨樋の塗装は、耐久性を確保し長持ちさせてコストの負担を軽減できるとお考えいただきたいと思います。

雨仕舞のトラブルを未然に防ぐ

雨仕舞のトラブルを未然に防ぐ

雨樋の塗装は雨仕舞のトラブルを未然に防ぐことができます。

雨樋は、屋根や外壁に降った雨水をスムーズに排水する重要なパーツになります。屋根や外壁を流れる雨水を集め適切に排水することで、住宅の内部や基礎への水の侵入を防いでいます。

塗膜が劣化して雨樋が破損すると水が適切に流れず、外壁や基礎に悪影響を与える雨仕舞のトラブルに繋がる可能性もあります。雨樋が劣化して穴が開いたり外れたりしていると、起こる可能性のあるトラブルがこちらになります。

雨仕舞のトラブル
  • 外壁の汚れ・劣化
  • 基礎まわりの浸食
  • カビやシロアリのリスク

雨樋塗装は見た目の美しさだけでなく、住宅の寿命にも直結する重要なメンテナンスであるとご理解いただきたいと思います。

雨樋の塗装に関するQ&A

付帯塗装に含まれる雨樋の塗装。外壁塗装と一緒に行うことの多い塗装になりますが、雨樋の塗装についてさまざまな疑問点があるかもしれません。

ここでは、実際に皆様が感じている疑問を雨樋の塗装に関するQ&Aで分かりやすく解説いたします。

雨樋の塗装費用はどのくらい?

弊社の雨樋塗装費用は1mあたり650円~

A:弊社の場合は、1mあたり650円~になります

以上の費用はあくまでも目安で、外壁塗装と同時に雨樋の塗装を施工した場合の費用になります。

雨樋の劣化症状や使用塗料などによって価格は変動するので、ご理解いただきたいと思います。

雨樋は交換しないといけない場合もあるの?

A:交換が必要な場合もあります

雨樋の劣化で色褪せやチョーキング現象などの場合は、塗装でメンテナンスすることが可能です。しかし、雨樋の役割である雨水を適切に流し出すのが不可能な場合は、雨樋の交換を行っていただきたいと思います。

以下のような劣化が見られる場合は、雨樋の交換をおすすめいたします。

▼交換が必要な雨樋の劣化▼

劣化症状 劣化写真
変形 雨樋の変形
亀裂 雨樋の亀裂
割れ 雨樋の割れ
雨樋の穴あき
ズレ
※複数のズレが確認できる場合
雨樋のズレ

以上のような雨樋の劣化が確認できなくても、寿命である約20年経過している雨樋は交換が必要な可能性が高くなります。

雨樋だけの塗装も依頼できる?

雨樋だけの塗装は可能だが注意が必要

A:塗装は可能だが注意が必要です

外壁塗装や屋根塗装を行わず、雨樋の塗装だけの依頼も可能になります。しかし、外壁塗装と一緒に行う場合と比べると、割高になってしまう可能性があります。

雨樋の塗装だけだと割高になってしまう理由がこちらになります。

雨樋だけの塗装が割高になる理由
  • 足場が必要な場合は足場代が別途かかる(2階建て30坪住宅で約20万円)
  • 雨樋単体の塗装だと1箇所あたりの単価が高くなる

以上のように雨樋の塗装だけだと費用が割高なる可能性があるので、お気をつけていただきたいと思います。

雨樋の塗装が必要な場合は、外壁塗装や屋根塗装の際にまとめて塗装を行っていただきたいと思います。

雨樋の塗装は外壁塗装と同じ3回塗り?

塗料を塗布する回数は雨樋の素材によって異なる

A:雨樋の素材によって異なります

雨樋には素材があり、塩化ビニルのような金属製でない雨樋やガルバリウム鋼板のような金属製の雨樋があります。そのため、雨樋の塗装する回数も素材によって異なります。

雨樋の素材別の塗装回数
  • 金属製でない雨樋=ケレン作業後に中塗り→上塗り
  • 金属製の雨樋=ケレン作業後にサビ止め効果のある下塗り→中塗り→上塗り

以上のように雨樋の素材によって塗装回数が異なると、ご理解いただきたいと思います。

雨樋の塗装はどれくらいの頻度で必要?

雨樋の塗装目安は10年に一度

A:10年に一度が目安です

雨樋の塗装目安は10年に一度を推奨しています。外壁塗装の塗装目安が10年に一度の為、外壁塗装を施工する際に一緒に塗装を行っていただきたいと思います。

雨樋の色はどうやって選べばいい?

雨樋の色は全体のバランスで考える

A:外壁や屋根とのバランスで選ぶのがおすすめです

雨樋は外壁に比べて細く目立ちにくいパーツですが、色選び次第で外観の印象が大きく変わります。

同系色でなじませて統一感を出したり、アクセントにして引き締めるなど選択肢が多くあります。お住まい全体のバランスを見ながら選ぶことで、ワンランク上の仕上がりに近づけます。

よくある配色のパターンや特徴をわかりやすくご紹介します。

▼雨樋の色選びパターンと特徴一覧▼

配色パターン 特徴 仕上がりの印象
外壁と同系色で合わせる 全体にまとまりがある 落ち着いた上品な印象
屋根やサッシの色に合わせる アクセントになり外観が引き締まる モダンで高級感のある印象
あえてアクセントカラーにする デザイン性が高く個性的 おしゃれでインパクトのある印象
明るい外壁に濃い色の雨樋 明暗のコントラストで立体感が出る シャープでメリハリのある印象
暗めの外壁に同系色の雨樋 重厚感が出る 落ち着いた高級感のある印象

色を決める際は無料でカラーシミュレーションができる業者も多いので、塗装前に全体イメージを確認すると安心です。弊社でも無料でカラーシミュレーションを行っていただけますので、お気軽にご相談ください。

雨樋の塗装は自分でもできる?

自分で雨樋塗装可能だが慎重な判断が必要

A:可能ですが慎重な判断が必要です

手の届く範囲の雨樋は自分で塗装できますが、屋根付近の高所の場合や素材別の下地処理・塗料選びが難しいため注意が必要です。

雨樋を塗装する前には、ケレン作業が必要になります。ケレン作業は、古い塗膜やサビを落とし塗料の密着性を高める為に必要な作業です。短時間で正確に研磨する技術が必要なのですが、素人の方だと短時間で完璧な研磨を行うのは不可能になります。

また、脚立が必要な屋根に近い雨樋の塗装は、落下リスクが高く非常に危険です。そのため、高所・素材に不安がある場合は、無理せずプロに依頼することが大切です。

まとめ

雨樋を塗装する際は、劣化症状から塗装か交換を判断する必要があります。

破損がひどい場合や耐用年数を大きく超えている雨樋は、交換が必要になる可能性があります。しかし、劣化の程度によっては塗装で機能性を維持し、さらに美観も整えることが可能です。

塗装が可能な劣化の場合は、塗装することで得られるメリットがあります。

雨樋を塗装する3つのメリット
  • 美観の維持
  • 耐久性が向上し長持ちする
  • 雨仕舞のトラブルを未然に防ぐ

南大阪ペイントセンターでは、雨戸塗装の施工実績が多数ございます。雨樋に関するお悩みや疑問をお持ちの場合は、ぜひ南大阪ペイントセンターまでお気軽にご相談ください。

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監修者 榎本悟

榎本悟

一級塗装技能士・外装劣化診断士
1998年に「南大阪ペイントセンター」を創業し、住宅塗装の専門家として20年以上の経験を持つ。外壁診断や雨漏り診断の豊富な知識を活かし、耐久性と美観を両立させた高品質な施工を提供。さらに、窯業サイディング塗替診断士や雨漏り診断アドバイザーの資格も取得し、住宅の外装全般に関する幅広いアドバイスを行っている。


監修者 橋本卓哉

橋本卓哉

学生時代に塗装業に携わり、大学卒業まで職人として経験を積む。卒業後は外装リフォームの営業・現場管理に従事し、これまでに1,000棟以上の施工を担当。豊富な知識と現場経験を活かして外装診断・施工に取り組んでいる。

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