ジョリパットの外壁とは?特徴とメンテナンス方法について解説

ジョリパットの外壁とは?特徴とメンテナンス方法について解説
「ジョリパットってなに?」
「ジョリパットの外壁の注意点は?」
といった疑問でお困りではありませんか。

ジョリパットは様々な意匠性高い模様を作るを塗り壁材です。

元々はフランス生まれの素材で、1975年にアイカ工業株式会社から発売されて以降約50年の実績を誇ります。

最近ではTVのリフォーム番組などでも取り上げられることが多くなっており、ジョリパットについて気になる方は多いのではないでしょうか。

そこでこちらのページでは以下の内容を紹介いたします。

当コラムで紹介する内容
  • ジョリパットの特徴
  • ジョリパットのメンテナンス方法
  • ジョリパットに外壁塗装が必要な目安
  • ジョリパットの外壁塗装の注意点
  • ジョリパットへの外壁塗装の事例

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1.ジョリパットとは?

ジョリパット
ジョリパットは様々な意匠性の高いデザインを作りだす塗り壁材です。

アイカ工業が1975年11月に販売し、2011年にはグッドデザイン賞を受賞、長年色・仕上げ・機能の改良を重ね外壁のトレンドをリードしてきました。

外壁などの外装だけでなく、内装専用のジョリパットも存在します。

ジョリパットの模様色展開
出典:アイカ工業|塗り壁材・外壁材/ジョリパットカタログ

140以上のカラーと100以上のデザインが展開されているので、お好みに合わせたあなただけのデザインを実現できます。

機能面では以下のような特長があります。

・色褪せがしにくい「耐候性」
・下地のひび割れに追従する「可とう性」
・汚れがつきにくい「低汚染性」
・不燃材料認定を取得している「不燃性」

上記のような特長があることから、デザインだけでなく品質にも優れています。

2.ジョリパットは外壁塗装でメンテナンスを実施

ジョリパットの外壁塗装
ジョリパットはその意匠性と風合いを維持するために、定期的な外壁塗装が必要になります。

ジョリパットはその意匠性の高さから細かな凹凸があるデザインがほとんどです。
細かな凹凸には汚れが付着しやすく、ジョリパット自体もザラっとしたマットな質感なのでカビや藻などが繁殖しやすいです。

それに加え意匠性の高いジョリパットだからこそ、表面がひび割れてしまうことで補修跡が目立ってしまいます。

そのため、汚れが付着したりひび割れてしまう前に塗装でメンテナンスをして美観を維持してあげることが重要なのです。

3.塗装が必要なジョリパット外壁の特徴

肝心の外壁塗装のタイミングですが、建築時に使用したジョリパットの種類によって耐用年数が異なるため、一概に「〇年で塗装が必要です」と表すことが難しいです。

基本的に建築時の使用塗料やお住まいの立地によって、ベストな塗装時期は様々です。

そこで、以下のような症状があれば外壁塗装の時期とご認識いただくと良いでしょう。

・ジョリパットのひび割れがある
・コーキングのひび割れ
・カビ・苔・藻の繁殖
・水をかけるとジョリパットの色が濃くなる

3-1.ジョリパットにひび割れがある【緊急度:★★★】

ジョリパットのひび割れ
防水性が低下し水分を含んだ外壁は乾燥と収縮を繰り返すことによって負荷がかかりひび割れ(クラック)が発生します。

この隙間から雨水が侵入することで、雨漏りや躯体の腐食などお住まいにとっては大ダメージが生じてしまいますので早急な補修が必要です。

ジョリパットは凹凸や意匠的な模様があることから、ひび割れ補修跡が悪目立ちしてしまいその部分だけどうしても質感が違って見えやすいです。
そのため、ジョリパットのひび割れが発生する前に外壁塗でメンテナンスを行うことが重要です。

3-2.コーキングのひび割れ【緊急度:★★☆】

ジョリパットのコーキングの割れ
ジョリパットの下地がサイディングボードの場合、目地にコーキングが施工されています。

コーキングがひび割れを放置してしまうと、目地内部に雨水が入り込み下地であるサイディングボードを脆くさせてしまいます

具体的にはボード内部に水分が入り込むことで、湿気が外へ逃げようとする力が働きサイディングボード全体を押し上げてしまいます。
押し上げられたサイディングボードは浮いたままになり、完全に元のフラットな状態に戻すことが困難になります。

そのため、コーキングのひび割れを見つけられたら外壁塗装の時期とご認識いただくと良いでしょう。

3-3.カビ・苔・藻の繁殖【緊急度:★☆☆】

汚れが付着したジョリパット
ジョリパットの経年劣化で防水性がなくなり汚れが溜まりやすくなる。

特にカビ・苔・藻が繁殖してしまうと、水分がずっと外壁に留まっているのと同じ状況なので、一気にジョリパットの塗膜を脆くさせてしまいます。

本来ならジョリパットの防汚性能のおかげで汚れは付着しませんが、汚れが落ちにくくなった場合はジョリパットの機能が低下した証拠です。

そのため、塗装で表面の保護機能を復活させてあげる必要があります。

3-4.水をかけるとジョリパットの色が濃くなる【緊急度:★☆☆】

ジョリパットの外壁
ジョリパットに水をかけてみるとじんわりと色が濃くなりませんか?

もし濃くなった場合はジョリパットに水が染みこみ吸水した状態なので要注意です。

新築時やメンテナンス時には防水効果のあるジョリパットですが紫外線などの影響から徐々に劣化し防水性はどんどん低下していきます。

水分を吸収したジョリパットは脆くなりますので外壁塗装で防水性を向上させてあげる必要があります。

4.ジョリパットの外壁の塗装工事の2つの注意点

では実際にジョリパットに塗装をする際に、どのような注意点があるかを解説します。

ジョリパットは特に以下の2つが重要です。

・丁寧な高圧洗浄工事
・ジョリパット専用の塗料の選定

4-1.丁寧な高圧洗浄が必須

ジョリパットの高圧洗浄工事
ジョリパットの外壁塗装前にはより丁寧な洗浄作業が必要です。

ジョリパットは模様やパターン付けがある事から通常の外壁に比べ凹凸が細かくあります。

この凹凸部分に汚れや古い塗膜が溜まりやすくそのまま外壁塗装をしてしまうと、塗膜の剥がれの原因になり施工不良に繋がります。

しかし強い水圧にすれば良いというわけではありません。
ジョリパットに強すぎる高圧洗浄を行うと模様の欠けが生じてしまうこともあり、洗浄の圧力には細心の注意が必要です。

そのためジョリパットの特性をより理解している業者に依頼することを心がけましょう。

4-2.塗料の選定が重要

ジョリパットの下塗り
ひび割れに追従して隙間をしっかりと埋めるタイプの弾性塗料伸縮性塗料はジョリパットの外壁塗装には向いていません。

凹凸の多いジョリパットでは隙間に空気が残ってしまい、数年後膨らみが生じてしまうからです。

耐久性も低下してしまいますのでジョリパットの外壁塗装には弾性塗料や伸縮性塗料は使用しないようにしましょう。

以下にジョリパットへの外壁塗装におすすめの塗料をピックアップしました。

塗料名 特長
エスケー化研アートフレッシュ 高耐久性が魅力で透湿性に優れているので水分を吸収しやすいジョリパットに向いており塗装剥がれや膨らみを防止することができます。
日本ペイント インディフレッシュセラ 細かい凹凸に入り込み元々のジョリパットの風合いや印象を壊すことなく仕上げる事の出来る塗料です。
日進産業ガイナ セラミックビーズとアクリルシリコン樹脂が合わさり断熱効果をもたらす事のできる塗料です。夏は涼しく冬は暖かいを実現できる優れた塗料です。
関西ペイントアレスシルクウォール

完全艶消しなのでジョリパットの模様や風合いも残しつつ外壁塗装をすることができます。
汚れも付きにくい塗料ですので耐久性にも優れています。

5.ジョリパットの外壁への塗装事例

実際にジョリパットへ塗装をした事例がありますので紹介いたします。

これからジョリパットへの塗装をお考えの方は是非ご参考いただけますと幸いです。

大阪市旭区でジョリパット仕上げの外壁へ塗装工事

大阪市旭区でジョリパット仕上げの外壁へ塗装工事

価格 150万円 工事期間 21日間
塗料名 関西ペイント RSシルバーマットSI 水性艶消しラジカルシリコン 塗料種別 ラジカルシリコン
面積 156m2 築年数 約20年

価格 150万円
工事期間 21日間

大阪市旭区の戸建て住宅(築約20年)にお住いのお客様はベランダ床からの雨漏りにお困りでした。
外壁はジョリパット仕上げで、目地やサッシ廻りのコーキングのひび割れが顕著に見られたためコーキング工事が必要です。

使用塗料はジョリパットの仕上げにも使用されるT2015という色を使い、櫛引面の塗装を仕上げていきます。

その他にもジョリパット仕上げの外塀へ補修と塗装をした事例もあります。

ジョリパットへの塗装は専門性の高い知識や経験が必要なため、ジョリパットへの塗装をお考えなら南大阪ペイントセンターへ是非ご相談ください!

6.まとめ

  • ジョリパットはアイカ工業の塗り壁材
  • ジョリパットは外壁塗装でメンテナンスが必須
  • 塗装が必要なジョリパット外壁の特徴

    ・ジョリパットのひび割れがある【緊急度:★★★】
    ・コーキングのひび割れ【緊急度:★★☆】
    ・カビ・苔・藻の繁殖【緊急度:★☆☆】
    ・水をかけるとジョリパットの色が濃くなる【緊急度:★☆☆】

  • ジョリパットの外壁の塗装工事の2つの注意点

    ・丁寧な高圧洗浄が必須
    ・塗料の選定が重要

ジョリパットの外壁の美観を維持するためには、最適なタイミングでの塗装工事が必須です。

南大阪ペイントセンターではあらゆる外壁のメンテナンスのご依頼を多数承っています。

お困りごとや気になることがあればお気軽にご相談いただけますと幸いです!

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