難付着サイディングは塗料が密着しにくいので専用の下塗り塗料が必須

難付着サイディングは塗料が密着しにくいので専用の下塗り塗料が必須
サイディングボードの外壁には10年に1度の塗装によるメンテナンスが必要とご存知の方も多いと思います。
サイディングボードでも通常の塗料で塗装が難しいサイディングが存在することはご存知ですか?

そのようなサイディングボードのことを塗装業界では「難付着サイディング」と呼んでいます。

もしもご自宅の外壁材が「難付着サイディング」で、知識不足な塗装業者が塗装をしてしまうと1年も満たないうちに塗膜が剝がれてしまう可能性が高いのです。

そこで当コラムでは「難付着サイディング」について、以下の内容を解説いたします。

こちらのページで分かること

・難付着サイディングの外壁塗装の注意点
・ご自宅の外壁が難付着サイディングか判断する方法

 

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1.難付着サイディングとは塗料が密着しにくいサイディングのこと

「難付着サイディング」とはその名のとおり、塗料の付着が難しいサイディングボードのことを指します。

住宅の外壁材で約8割と高いシェア率を占めるサイディングボード。
基本的にサイディングボードは10年に1度の外壁塗装が必要な外壁材です。

「難付着サイディング」は材質自体は通常のサイディングボードと同じです。
しかし特殊なコーティングがされているので、その耐久性は20年近く塗装が不要と謳われています。

工場出荷時に以下の塗料が施されていると、難付着サイディングである可能性は高いでしょう。

・無機塗料
・フッ素塗料
・光触媒塗料

以上のような塗料が施されている上から通常の塗装をすると、1年も満たないうちに塗膜が剝がれてくるのです。

2.難付着サイディングの外壁塗装には専用の下塗り塗料が必須

特殊コーティングされた難付着サイディングの外壁塗装には専用の下塗り塗料が必要です。

難付着サイディングボードに、難付着サイディング専用の下塗り塗料と、通常のシーラー(下塗り塗料)を使用して塗膜の耐久性を検証してみました。
養生テープをそれぞれのサイディングに強く擦りつけ、剥がしたときに塗膜が剝がれるかを調査します。

  難付着サイディング専用下塗り 通常下塗り
養生テープを剥がした塗膜 剥がれない 剥がれた

塗装直後の新しい塗膜でも、難付着サイディング専用の下塗り塗料を使用しないと簡単に塗膜が剝がれてしまうのです。

難付着サイディングに特化したRSマルチシーラー
出典:関西ペイントカタログより

弊社で代表的な下塗り塗料ですと、関西ペイント「RSマルチシーラー」が難付着サイディングへの密着に特化した下塗り塗料です。

他にも…

・プレマテックス「無機有機ハイブリッドシーラーEPO」
・関西ペイント「アレスダイナミックシーラーマイルド」

など、難付着サイディングに特化した下塗り塗料を数多く用意していますので、ご不明点やご不安があればお気軽にご相談ください。

3.難付着サイディングか判断する5つの方法

通常の塗装方法ではすぐ剝がれてしまうサイディングがある、とお聞きになると不安になりますよね。
そこでご自宅の外壁が難付着サイディングか、簡単にチェックできる方法があります。

  1. 2001年以降に建築されているか
  2. 建物の設計書でサイディングの品番を確認する
  3. 「10年に1度の塗装が不要の外壁材です」とハウスメーカーに言われたことがある
  4. 築15年以上経過しているのにチョーキングがなく見た目がきれい
  5. ラッカーシンナーで外壁を擦っても塗料が付かない

順番に解説していきます。

3-1.2001年以降に建築されているか

ご自宅が2001年(平成13年)以降に建築されているか確認しましょう。

なぜかというと難付着サイディングは2001年以降から普及しています。
そのため2000年以前に建てられた住宅は、難付着サイディングが使われている可能性は極めて低いです。

2001年以降に建てられている場合は難付着サイディングが使われている可能性があるので、まずは建てた年数を確認しましょう。

3-2.建物の設計書でサイディングの品番を確認する

設計書や仕様書を確認
建築当時の家の設計書や仕様書が残っていれば、外壁材のサイディングの種類や品番を確認できるでしょう。

品名と品番をネット検索すれば、簡単にサイディングの情報が調べることができます。
「難付着サイディング」と明記がなくても、「20年以上の耐久性能」「フッ素・光触媒・無機系」「特殊コート」などの文言があれば難付着サイディングである可能性が高いです。

できれば家を建てた施工会社へ確認されることが確実ですが、難しい場合は外壁材のメーカーへ直接問い合わせをされても良いでしょう。

3-3.「10年に1度の塗装が不要の外壁材です」とハウスメーカーに言われたことがある

難付着サイディングは比較的ハウスメーカーの住宅に多いです。

そのためメーカーの担当者から「通常のサイディングと違い10年に1度の塗装が不要の高耐久の外壁材です」といった趣旨の説明があった場合、難付着サイディングを疑っても良いかもしれません。

特に3-1章でもご紹介したとおり、2001年以降建築でハウスメーカーの場合は、難付着サイディングボードが使用されている可能性が高いです。
実際にハウスメーカー施工住宅からのご相談も難付着サイディングであるケースが多いです。
例えばですが大和ハウスのDCウォールも無機系塗料が施工された難付着サイディングです。

詳しくは定期点検の際などにハウスメーカーの担当者に確認されると良いでしょう。

▼難付着サイディングの外壁調査事例▼
岸和田市で大和ハウスのDCウォールへの外壁塗装工事のご相談

3-4.築15年以上経過しているのにチョーキングがなく見た目がきれい

難付着サイディング
「難付着サイディング」かの判断基準に、築年数が経過しているのに外壁がきれいな状態という特徴があります。

通常のサイディングですと日当たりの良い南側や西側の外壁は艶がなくなり色褪せや変色が起こります。
ですが「難付着サイディング」の場合、外壁の劣化がほぼなく比較的きれいな状態で残っていることが多いのです。

サイディングのチョーキング現象
通常のサイディングの場合、築10年以上経過すると外壁の塗膜の劣化であるチョーキング現象が見られます。
塗膜の中の樹脂が紫外線によって分解され、顔料だけが粉状に表面に現れる現象をチョーキングと呼びます。

難付着サイディングは築年数が経過してもチョーキング現象が見られないことが多いです。

コーキングの劣化
「難付着サイディング」は表面は劣化がほとんどなくきれいな状態でも、ボード同士の目地や窓周辺のコーキングにひび割れがあるのが1つの特徴です。

中々専門知識がないと見分けることが難しい部分ですので、できれば塗装業者に点検を依頼されることをおすすめします。

3-5.ラッカーシンナーで外壁を擦っても塗料が付かない

ラッカーシンナー
出典:Amazonより(ニッペ ペンキ 塗料 徳用ラッカーうすめ液 250ml

ラッカーシンナーを布に付けてサイディング表面を擦ると、布に塗膜の色がつかなければ「難付着サイディング」の可能性が極めて高いです。

通常のサイディングですと、ラッカーシンナーで擦ると塗膜の色が布に付着します。
ラッカーシンナーを使用した調べ方は、難付着サイディングかどうか分かる一番確実な方法です。

しかしラッカーシンナーをわざわざホームセンターで購入する必要があるので、できれば業者に点検してもらうのが確実だと思います。

もしもラッカーシンナーを購入される際の注意点
ちなみにラッカーシンナーは一番小さいものですと300円ぐらいでホームセンターに売っていました。
塗料用のシンナーですとシンナーの成分が弱く色が付かない場合がありますので、塗料用ではなく「ラッカーシンナー」をご利用ください。

4.難付着サイディングへ外壁塗装をした施工事例

枚方市で難付着サイディングへの塗装工事(吹付け多彩模様仕上げ)

枚方市で難付着サイディングへの塗装工事(吹付け多彩模様仕上げ)

価格 –万円 工事期間 17日間
塗料名 関西ペイント RSダイヤモンドF 水性フッ素多彩模様 塗料種別 吹付け多彩模様フッ素
面積 181m2 築年数 20年

工事期間 17日間 面積 181m2
塗料名 関西ペイント RSダイヤモンドF 水性フッ素多彩模様 塗料種別 吹付け多彩模様フッ素
築年数 20年

岸和田市の大和ハウスへ外壁塗装(難付着サイディングへの塗装)

岸和田市の大和ハウスへ外壁塗装(難付着サイディングへの塗装)

価格 160万円 工事期間 21日間
塗料名 関西ペイント アレスダイナミックMUKI 1液水性無機フッ素 塗料種別 超低汚染型無機フッ素
面積 158m2 築年数 15年

工事期間 21日間 面積 158m2
塗料名 関西ペイント アレスダイナミックMUKI 1液水性無機フッ素 塗料種別 超低汚染型無機フッ素
築年数 15年

5.難付着サイディングの外壁塗装は専門知識の豊富な塗装業者へ依頼しましょう

難付着サイディングは知識不足の塗装業者が通常の下塗り塗料で塗ってしまうと、1年も満たないうちに塗膜が剝がれてしまいます。
そのため専門知識のある塗装業者へ依頼しましょう。

難付着サイディングの専門知識がある基準として「大手ハウスメーカーの施工実績が多いか」を見ていただくと良いと思います。
前項でもあったように、2001年以降建築のハウスメーカー系の住宅は難付着サイディングの可能性が高いです。

そのためハウスメーカーの施工実績が豊富ということは、難付着サイディングを見極めて塗装できている証と言っても良いでしょう。

その他優良業者の判断基準は以下のとおりです。

  1. 施工実績が豊富
  2. Google口コミの評価が高い
  3. 劣化診断に30分以上時間をかけてくれる
  4. 外壁の専門知識がなくても素人でも分かる説明をしてくれる
  5. 見積書に㎡数や使用塗料などの詳細な内訳の明記がある
  6. 運営10年以上の実績がある
  7. アフターフォローと定期点検を行っている

安心して工事のご相談をいただけるように何か気になることがあればご質問だけでも大歓迎です!

お客様にとってベストな外壁塗装工事になるように様々な方法を探らせていただきます。
何か気になることがあれば、まずはお気軽にご相談をいただけますと幸いです。

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