外壁塗装の助成金があるか確認して入金されるまでの7ステップ

外壁塗装の助成金があるか確認して入金されるまでの7ステップ

「外壁塗装の助成金で工事費用を少しでも抑えたい」
「どんな条件で助成金が下りるのか?」

以上のような疑問でお困りではありませんか。

外壁塗装の助成金があるかどうかはお住まいの地域によって違います。
助成金情報は随時自治体のホームページに更新されるため、助成金の有無についてはお住まいの自治体へ確認されることを推奨しています。

こちらのページで分かること

・外壁塗装の助成金が受け取れる例
・助成金の調べ方から受け取りまでの7つの手順
・助成金以外で外壁塗装の費用を抑える方法

 

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1.外壁塗装の助成金は実施している自治体と実施していない自治体がある

外壁塗装の助成金は実施している実施している自治体と実施していない自治体があります。
そのためお住まいの自治体が助成金を実施しているか都度確認する必要があるのです。

助成金の確認方法は、お住まいの地域の役所のホームぺージを見ることです。

「ホームページ内のどこを見れば?」と迷われてしまうと思うので、一番確実なのは役所に直接お電話で「外壁塗装の助成金はありますか?」とお問合せいただくのが良いと思います。

注意点は役所以外のホームページの助成金情報を鵜吞みにしないことです。
Google検索などの検索エンジンで「〇〇市 外壁塗装 助成金」と検索すると、ポータルサイトや様々な業者のホームページが表示されます。
外壁塗装の助成金がなくても、あたかも「〇〇市の外壁塗装の助成金」が本当にあるかの表記をしているケースが多いです。

実際は塗装ではなく断熱材を使用する工事の助成金のみしかない場合でも「外壁塗装の助成金」がまるで本当にあるような表現をしているページを良く目にします。

誤った情報に左右されないためにも必ず役所のホームぺージや窓口へのお電話で正しい情報を得ていただくことが大切です。

2.外壁塗装の助成金の例(二大都市の場合)

実際に外壁塗装に使える助成金がある自治体の例を東京都と大阪府から紹介いたします。

役所のホームページだと情報量が多く少し分かりにくかったので、外壁塗装工事に特化してまとめた内容がこちらです。

2-1.東京都杉並区の外壁塗装の助成金

【エコ住宅促進助成】杉並区再生可能エネルギー等の導入助成及び断熱改修等省エネルギー対策助成(令和5年度)

施工内容

高日射反射率塗装(屋根・外壁)

導入要件

国内の第三者機関における日射反射率測定値が近赤外線領域において50%以上の未使用の塗料で、既存建物に施工すること。

屋根立ち上がり部分を含む太陽光熱が反射する居室上の屋根、屋上部分、または外壁に施工すること。

助成額

塗布面積1㎡当たり1,000円
屋根・外壁合わせて限度額15万円

引用【エコ住宅促進助成】杉並区再生可能エネルギー等の導入助成及び断熱改修等省エネルギー対策助成(令和5年度)

高日射反射率塗装は遮熱塗料を使用した外壁塗装工事のことです。

申請には遮熱塗料である証明書類も提出必須で「国内の第三者機関における日射反射率測定値が近赤外線領域において50%以上の塗料と分かるもの」が必要です。

この書類は塗装業者でないと用意が難しい書類ですので、申請をサポートしてくれる業者を探されると良いでしょう。

2-2.大阪府泉佐野市の外壁塗装の助成金

住宅リフォーム助成事業

施工内容

外壁の張替えや塗装工事

導入要件

・申請日において、10年以上居住している住宅

・申請日において、築5年以上であること。また、建築基準法第6条の2第1項の規定による確認済証が交付された住宅

・住宅リフォーム工事について泉佐野市内の施工業者を利用する方。

助成額

住宅リフォーム工事に要した補助対象工事費用の10%(最大10万円)の補助金を交付(1,000円未満の端数は切り捨て)

引用:大阪府泉佐野市|住宅リフォーム助成事業

泉佐野市は大阪府内で唯一特別な条件なく外壁塗装の助成金を受けられます。
助成金の交付決定前に行われた外壁塗装工事は対象外で、必ず泉佐野市内の施工業者へ依頼する必要があります。

3.その他(リフォーム関係)の助成金を外壁塗装工事に適用できる2つの事例

複数の自治体を調査して分かったことですが、外壁塗装のみで助成金を受けられるケースは少ないです。

助成金はあるが「断熱塗料使用」や「移住によるリフォーム」など、様々な条件ではじめて外壁塗装の助成金が下りる例が多いです。

そこで特殊な条件下で外壁塗装の助成金を受けられる例を調べてみました。

3-1.断熱・遮熱塗料使用によるリフォーム

外壁や屋根に「遮熱塗料」を使うことで屋内の温度を快適に保ち冷暖房の使用を抑えることが期待できます。

特に夏場のエアコンは屋外へ熱を排出するため、気温があがりヒートアイランド現象を引き起こします。
遮熱塗料を使用してエアコンの設定温度が1℃でも緩和できれば、消費電力量は冷房時約13%、暖房時約10%削減されると見込まれています。

自治体によっては屋根塗装のみの助成金で、外壁塗装は対象外となっているケースも目立ちます。

引用環境省|家庭のエネルギー事情を知る

断熱・遮熱塗料使用によるリフォーム助成金の例としては、2-1章で紹介しました【エコ住宅促進助成】杉並区再生可能エネルギー等の導入助成及び断熱改修等省エネルギー対策助成(令和5年度)が該当します。

3-2.空き家対策のリフォーム

近年増え続ける空き家対策の取り組みとして、購入された中古物件への塗装工事に助成金が下りる制度です。

ただし市外からの転居が条件とされているケースが多く、中古物件の売買契約後に申請をしても対象外となる事例もあるようです。
売買契約される前に転入先となる自治体への事前協議が必要なため、自治体へ確認しながら慎重に申請を進めていくことが大切です。

他にも空き家を作らせない対策として、市外からの転入で若者や新婚・子育て世帯が親世帯と同居によるリフォームにも助成金が下りる場合があります。

空き家対策のリフォーム助成金の例としては大阪府八尾市で実施している以下2つの助成金制度が該当します。

八尾市同居支援補助制度 八尾市内にある親世帯の住居に子世帯が同居するためのリフォーム費用
八尾市中古住宅流通促進補助制度 他市から八尾市内へ転入して中古住宅を購入した際のリフォーム費用

▼大阪府八尾市の助成金制度について詳しくはこちら▼
外壁塗装の助成金は八尾市はないが条件次第で最大20万円補助がある

4.助成金の調べ方から受け取りまでの7つの手順

実際にお住まいの自治体に助成金があるか気になるところだと思います。

そこで自治体に助成金があるかどうかの調べ方から助成金の受け取りまでの手順を紹介いたします。

※こちらでは大阪府泉佐野市の助成金を例に掲載しています。

4-1.自治体に助成金があるか調べる

自治体に助成金があるか簡単に調べる方法としては…

1.役所へ電話で問合わせる
2.お住まいの役所のホームページを確認

といった2つの方法があります。

正しい情報を正確に得られるために確実なのは「1.役所へ電話で問合わせる」方法です。
自治体の窓口へ電話して「外壁塗装の助成金があるか教えてください」と伝えると適切な部署へ転送され助成金についての回答を得られます。

2.お住まいの役所のホームページを確認の場合は役所のホームぺージ内の検索窓を利用されると良いでしょう。

大阪府泉佐野市のホームぺージ

引用:泉佐野市市役所

泉佐野市のホームページの画像をお借りして紹介いたします。
役所のホームページにはほとんどの場合検索窓(画像赤枠)があります。
検索窓に「外壁塗装」と入力して検索すれば、役所のホームページ内での「外壁塗装」に関する情報のみが検索結果に表示される仕組みです。

他にもURLにお住まいの市区町村名が書かれているかも、自治体の公式ホームページであることを示す大切な情報です。
上記画像でもURLに泉佐野市の「izumisano」と記載があることが分かりますね。

更にはURL内に「lg.jp」があるとより安心です。
「lg.jp」のドメインは地方自治体や公共団体などが利用できる特殊なドメインのため、このドメインがあると役所のホームぺージだと確信を得ることができるでしょう。
※一部市区町村や区のホームぺージでは「lg.jp」のドメインでない場合があります。

4-2.申し込み申請書に添付する書類の準備

助成金の申し込みをするにあたり、複数の書類を準備する必要があります。

泉佐野市の例ですと以下です。

1.位置図(付近見取図)
2.住宅リフォーム工事に係る見積明細書
3.住宅リフォーム工事行程表
4.補助対象住宅の全部事項証明書(写し可)(発行後3ヶ月以内のもの。)
5.同意書(補助対象住宅の所有者と占有者(居住者)が異なる場合)
6.同意書(補助対象住宅の所有者が複数の場合)
7.補助対象住宅の工事個所詳細が記載された平面図
8.住宅リフォーム工事に着手する前の当該工事個所及び全体の写真
9.市税について未納の税額がない証明(発行後3ヶ月以内のもの。)
10.印鑑登録証明書(写し可)(発行後3ヶ月以内のもの。)
(リフォーム工事を個人事業者が行う場合のみ)
11.住民票(発行後3ヶ月以内のもの)(補助対象住宅が10年以上居住の場合)
12.本人確認資料(運転免許証、健康保険証等の写し)
13.その他市長が必要と認める書類

引用大阪府泉佐野市|住宅リフォーム助成事業

特に「2.住宅リフォーム工事に係る見積明細書」「3.住宅リフォーム工事行程表」などの書類は施工業者でしか用意することができません。
そのため事前に業者へ見積り依頼をしていることが前提となります。

4-3.工事前に自治体へ助成金申し込みの申請

外壁塗装の助成金の申請書の例

引用:泉佐野市住宅リフォーム助成事業補助金交付申請書(様式第1号)

申請書は自治体によってフォーマットが異なるので、自治体のホームページ内の様式に従って用意しましょう。

外壁塗装の助成金がある自治体にはほとんどの場合PDFでフォーマットがダウンロードできるようになっています。

泉佐野市の都市計画課(072-447-8124)へ確認したところ、申請書関連はすべて直接窓口でしか受付をしていないとの事でした。
郵送やメールでの申請受付はできないのでご注意ください。

4-4.助成金交付決定の通知を受け取る

自治体で申請書の内容を審査し、助成金が下りるか決定します。

泉佐野市の場合助成金の申請が通った場合は「泉佐野市住宅リフォーム助成事業補助金交付決定通知書(様式第2号)」がお客様のもとに届きます。

助成金の申請が通らなかった場合には「泉佐野市住宅リフォ ーム助成事業補助金を交付しない旨の通知書(様式第3号)」といった書類が届きます。

4-5.30日以内に工事着工をして自治体へ「着手届」を提出

外壁塗装の着手届の例

引用:泉佐野市住宅リフォーム助成事業工事着手届(様式第4号)

「泉佐野市住宅リフォーム助成事業補助金交付決定通知書(様式第2号)」を受け取った30日以内に工事に着手する必要があります。

又、着手した際はすぐに「泉佐野市住宅リフォーム助成事業工事着手届(様式第4号)」を自治体へ提出します。
必要となる添付書類は「住宅リフォーム 工事の請負契約書の写し」ですので工事業者から請負契約書を必ずもらっておきましょう。

4-6.工事完了後は自治体へ報告書の申請

外壁塗装の完了届の例

引用:泉佐野市住宅リフォーム助成事業工事完了届(様式第 9号)

外壁塗装工事が完了後、「泉佐野市住宅リフォーム助成事業工事完了届(様式第 9号)」を提出しましょう。
提出期限は住宅リフォーム工事の完了した日から起算して30日以内、又は助成金の交付申請にかかる会計年度の3月15日のいずれか早い日までに提出が必要です。

添付書類は以下です。

1. 住宅リフォーム工事写真
2.住宅リフォーム工事費領収書の写し
3. 住宅リフォーム工事費の明細書
4.その他市長が必要と認める書類

引用泉佐野市住宅リフォーム助成事業補助金交付要綱(PDF3枚目に添付書類についての記載があります)

4-7.助成金額の決定から受け取り申請

引用:泉佐野市住宅リフォーム助成事業工事補助金交付請求書(様式第11号)

自治体で審査後に助成金の金額が確定します。
泉佐野市の場合「泉佐野市住宅リフォーム助 成事業工事補助金交付額確定通知書(様式第10号)」がお客様のもとへ届きます。

この通知書を受けて、更に自治体へ交付申請をしなければなりません。
それが上記画像の「泉佐野市住宅リフォーム助成事業工事補助金交付請求書(様式第11号)」です。

交付申請を受けた自治体が内容を審査して、問題がなければやっと助成金が指定の口座へと振り込まれる仕組みです。

5.助成金の申請は自治体の指示を仰ぐことが重要

ここまでで助成金についての様々な情報を紹介いたしましたが、確実な助成金情報を得るためには必ずお住まいの役所へ確認されることを強く推奨します。

こちらの記事を書かせていただいている私自身も色々な役所へ電話をするなどの様々な地域の助成金情報を調べてきました。
そのことを踏まえてお伝えすると「自分ひとりで申請するのは大変手間がかかる」というのが正直な感想です。

実際に4章の泉佐野市の例は遮熱塗料や空き家対策など特別な条件がない申請にもかかわらず、助成金受け取りまで大変長い道のりでした。

役所の方にも「申請のやり方は本当にややこしいので、1つ1つの手順ごとにこちらへ電話で確認されるか窓口に一度お越しください」と案内されるぐらい難しく手間がかかります。

そのため、外壁塗装の助成金を受けようと思われている方は、役所としっかりと連携を取った上で申請に臨まれると良いでしょう。

6.助成金以外で外壁塗装の費用を抑えるの2つの方法

外壁塗装の費用を抑えるには、適切な時期にメンテナンスを受けることが一番です。
工事を後回しにすると、建物の傷みが進行して結果として工事費用が高額になります。

そのため適切な時期にメンテナンスを受けることを大前提に、本項では外壁塗装に費用を抑える方法をご紹介いたします。

6-1.リフォームローンを活用してメンテナンス時期を先延ばしにしない

適切な時期にメンテナンスを受けたくても、様々なご事情でまとまった資金を準備できない場合もあるかと思います。

そんなときにおすすめなのがリフォームローンを活用した外壁塗装です。
もちろんローンですので約2~5%の金利がかかるため、一括でのお支払いよりは総額が高くなります。

ですがメンテナンスを後回しにされて補修費用が嵩むよりは、リフォームローンを活用された方がお安くなる場合もあります。

「外壁塗装が今すぐ必要だが、直近で自己資金を用意できない」という方はリフォームローンを選択肢にされても良いかもしれません。

▼リフォームローンについて詳しく知りたい方はこちら▼
外壁塗装のリフォームローンとは?お金がなくても低金利で活用可

6-2.火災保険が適用されるかどうか保険会社へ確認する

自然災害で損害を受けた建物には、火災保険が適用される可能性があります。
外壁塗装費用の一部を火災保険で賄うことができれば、費用負担を減らせられるかもしれません。

ただし火災保険適用かの判断は外壁塗装業者ではなく、契約された保険会社にあります。

そのため業者が「火災保険が使えるので安くできます」といった営業トークには注意を払う必要があります。

実際に弊社でも火災保険が適用されて塗装費用が安くなったケースはごく僅かです。

自然災害による疑わしいキズや破損がある場合は、まずはご契約の保険会社へ確認されると良いでしょう。

▼火災保険について詳しく知りたい方はこちら▼
外壁塗装で適用される火災保険3つ!保険が下りる条件や流れを解説

7.まとめ

外壁塗装の助成金を調べていただく上で大切なことはたったの2つです。

  1. お住まいの地域の役所へ助成金の有無を確認する
  2. ポータルサイトや業者のホームページの情報を鵜呑みにしない

弊社も外壁塗装業者の1つですので説得力に欠けるかもしれませんが、実際には助成金がないのに「助成金がある」ような書き方をしているサイトを多く見かけます。

断熱材を使用した断熱改修工事や耐震補強を目的とした耐震改修工事の助成金が、「外壁塗装の助成金に使える」と誤解を生むような表現をしているケースが多いと感じます。

ですので正しい情報を得ていただくためにも、4-1.自治体に助成金があるか調べるをご覧になりお住まいの自治体の情報をお客様の目で確認いただくことが大切です。

実際に弊社でも「助成金を使って塗装ができるか?」とのご相談を多くいただきます。
お客様にとってベストな外壁塗装工事になるように、現在の助成金情報の確認も含めご負担が少なくなる方法を探らせていただきます。

まずはお気軽にご相談をいただけますと幸いです。

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