「マンションの外壁塗装をすべきか」
「マンションの外壁塗装のタイミングはいつか」
以上のようなお悩みをお持ちのオーナー様に、マンションの外壁塗装について解説いたします。
マンションの外壁塗装は、大切な資産を将来的にも高い価値で保つ為に必要な工事になります。外観の印象が入居率に影響する為、見た目が古く感じるマンションは敬遠されるケースも少なくありません。そこで、マンションの外壁塗装について、目的や必要なタイミングから費用まで解説いたします。
- マンションの外壁塗装とは?
- 外壁塗装が必要なタイミング
- マンションの外壁塗装の費用相場
- マンションの外壁塗装を失敗しないための10のポイント
- マンションの外壁塗装をご検討なら南大阪ペイントセンターへ!
- マンションの外壁塗装に関するよくあるQ&A
マンションの外壁塗装について、お悩みをお持ちのオーナー様のご参考にしていただきたいと思います。

榎本悟
一級塗装技能士・外装劣化診断士
1998年に「南大阪ペイントセンター」を創業し、住宅塗装の専門家として20年以上の経験を持つ。外壁診断や雨漏り診断の豊富な知識を活かし、耐久性と美観を両立させた高品質な施工を提供。さらに、窯業サイディング塗替診断士や雨漏り診断アドバイザーの資格も取得し、住宅の外装全般に関する幅広いアドバイスを行っている。

橋本卓哉
石綿作業主任者・建築物石綿含有建材調査者
学生時代に塗装業に携わり、大学卒業まで職人として経験を積む。卒業後は外装リフォームの営業・現場管理に従事し、これまでに1,000棟以上の施工を担当。豊富な知識と現場経験を活かして外装診断・施工に取り組んでいる。
1.マンションの外壁塗装とは?
1-1.マンションの外壁塗装を施工する目的
1-2.マンションの外壁塗装を施工しない場合のリスク
1-3.マンションの外壁塗装は収益率アップに有効
1-4.分譲か賃貸で独自に外壁塗装できるかに違いがある
2.外壁塗装が必要なタイミング
2-1.築年数が約10~15年の場合
2-2.劣化症状がある場合
2-3.大規模修繕を行う場合
2-4.空室が増えてきた場合
2-5.入居者からクレームがある場合
3.マンションの外壁塗装の費用相場
4.マンションの外壁塗装を失敗しないための10のポイント
4-1.マンション外壁塗装の施工実績のある業者に依頼する
4-2.相見積もりを取る
4-3.足場を活用して他の箇所も同時にメンテナンスする
4-4.塗料はコストパフォーマンスで選ぶ
4-5.想定より早く劣化が進んでいるなら早めに対処する
4-6.空室が目立ち始めたら外壁塗装で入居率回復を図る
4-7.修繕積立金が不足していても外壁塗装だけ先に施工する
4-8.入居者へ工事の事前説明をする
4-9.長期修繕計画と合わせて考える
4-10.助成金があるか自治体に確認する
5.マンションの外壁塗装をご検討なら南大阪ペイントセンターへ!
6.マンションの外壁塗装に関するよくあるQ&A
6-1.マンションの外壁塗装の期間は?
6-2.マンションの外壁塗装の色はどうやって決めるの?
6-3.マンションの外壁塗装は減価償却の対象になる?
6-4.マンションの外壁塗装だけでも助成金は受け取れる?
7.まとめ
マンションの外壁塗装とは?
マンションの外壁塗装は、見た目をキレイにするだけの工事ではありません。
資産価値の維持・入居率の安定・収益率アップなど、マンション経営の安定に直結する重要なメンテナンスです。
こちらの章では、マンションにおける外壁塗装の目的や施工しない場合のリスクなど、わかりやすく解説いたします
マンションの外壁塗装を施工する目的
マンションの外壁塗装を施工する目的は、次の3つになります。
-
- 見た目をキレイにする
- 建物全体の劣化を防ぐ
- 資産価値を維持する
外壁は日々紫外線や雨風にさらされており、時間とともに塗膜が劣化してひび割れや色褪せが発生します。放置すれば雨水が侵入し、内部構造にまで悪影響を及ぼすことも考えられます。
国土交通省はマンションの長期修繕計画作成ガイドラインで、「外壁塗装などの大規模修繕は12~15年が目安」と明記しています。また、修繕計画期間は、「30年以上、かつ大規模修繕工事が2回含まれる期間以上」と示されています。
以上の国土交通省のガイドラインから、マンションの外壁塗装は30年で2回程度(12〜15年ごと)の施工が適切であると考えられます。つまり、国土交通省が推奨している目安で外壁塗装することで、マンションの魅力を維持し収益確保に繋げることが可能だと言えるのです。
外壁塗装はマンションの資産価値を守る役割を果たします。大切な資産を将来的にも高い価値で保つためには、適切なタイミングでの外壁塗装が必要であるとお考えいただきたいと思います。
マンションの外壁塗装を施工しない場合のリスク
マンションの外壁塗装を施工しないと、マンションの資産価値や安全性にダメージを与える可能性があります。
劣化によって外壁の防水性が失われると、雨水がひび割れや隙間から内部に浸入します。これにより、鉄筋の錆びやコンクリートの劣化が進行し、マンションの耐久性が低下してしまいます。
さらに、外壁材の浮きやひび割れを放置すると、外壁の一部が剥がれ落ちる場合などが考えられます。実際、落下物による事故で管理者が責任を問われるケースもあり、オーナー様にとっては大きなリスクになります。
また、入居者から「壁が剥がれている」「雨漏りしている」などのクレームが増える可能性もあります。トラブル対応に時間や費用がかかり、信頼低下にも繋がってしまいます。
- 老朽化から資産価値の低下
- 劣化が進行し修繕費用の増加
- 管理責任を問われ損害賠償のリスク
- 古びた印象になり空室増加のリスク
- 入居者の方の信頼低下でトラブル増加
以上のようなリスクを避ける為にも、マンションの外壁塗装は必要であるとお考えいただきたいと思います。
マンションの外壁塗装は収益率アップに有効
マンションの経営において、マンションの外壁塗装は収益率を高める有効な手段になります。
施工費用はマンションを守るコストと捉えがちですが、実はマンションの収益率を高めるための投資になっています。マンションの外壁塗装「あり」と「なし」で収益率がどう変化するかのシミュレーションしました。
国土交通省の調査では、外壁塗装を施工しないと空室率の上昇の恐れがあるとされています。そのため、モデルケースとしての空室率を、外壁塗装ありの場合は5%・外壁塗装なしの場合は20%と仮定してシミュレーションをしています。
▼マンションの外壁塗装での収益率の変化▼
✔シミュレーションモデルの概要
項目 | 内容 |
マンションの規模 | 10戸(1K) |
家賃 | 8万円/月 |
年間家賃収入(満室) | 8万円 × 10戸 × 12ヶ月 = 960万円 |
外壁塗装の費用 | 500万円(15年に1回) |
空室リスク | 塗装あり:空室率5%(0.5戸) 塗装なし:空室率20%(2戸) |
投資額(物件取得費など) | 1億円と推定 |
【外壁塗装の有無での収益率の比較】
項目 | 外壁塗装あり | 外壁塗装なし |
年間収入 | 960万円 × 95% = 912万円 (空室率5%) |
960万円 × 80% = 768万円 (空室率20%) |
外壁塗装費 | 500万円 ÷ 15年 = 33.3万円/年 (15年償却) |
0円 |
年間収支 | 912万円 − 33.3万円 = 878.7万円 | 768万円 |
収益率 | 878.7万円 ÷ 1億円 =約 8.79% | 768万円 ÷ 1億円 = 7.68% |
以上を比較すると、外壁塗装を施工した方が収益率のアップが見込めます。
外壁塗装を施工して空室率を下げられると、年間110万円以上の収入アップが期待できます。500万円の塗装費は約5年で回収できる試算になる為、長く安定した収益率の確保には外壁塗装が必要だと考えられるのです。
このように、外壁塗装は単なるメンテナンスではなく、収益率を底上げするための手段になります。長期的な視点でマンションの収益を考えることで、安定したマンション経営に繋がるとお考えいただきたいと思います。
分譲か賃貸で独自に外壁塗装できるかに違いがある
マンションの外壁塗装は、分譲マンションと賃貸マンションで「誰が主体となって工事を進められるか」に違いがあります。
分譲マンションの建物は複数の入居者で共有している為、外壁などの共用部分の修繕や塗装を行うには管理組合の決議が必要です。管理組合は入居者の合意で工事を計画・発注する為、オーナー様が独自に外壁塗装を行うことは基本的にできません。このため、工事の進行や色の選定などは管理組合の規則や総会の承認を経て決まります。
一方で、賃貸マンションはオーナー様が単独で外壁塗装を決定し、実施できる場合が多くなります。管理組合の承認を得る必要がなく、塗装のタイミングや色・使用する塗料の種類などもオーナー様自身の判断で決められます。
▼分譲と賃貸での外壁塗装の違い▼
項目 | 分譲マンション | 賃貸マンション |
工事の決定権 | 管理組合の合意が必要 | オーナーが単独で決定できる |
工事の内容 | 一斉に大規模修繕を行う | 部分的に分割して工事できる |
工事までの速さ | 修繕開始まで時間がかかる | 迅速な修繕 |
費用負担や修繕積立金の仕組み | 入居者が管理費と修繕積立金を通じ て支払う |
オーナーが直接負担する |
以上のように分譲と賃貸で違いがある為、ご自身の所有形態を確認したうえで適切な計画を立てるのが大切です。
外壁塗装が必要なタイミング
マンションの外壁塗装はマンションを守る予防であると同時に、大切な資産を維持・向上させる手段でもあります。
適切なタイミングで塗装を行うことで、無駄な出費を防いで入居者の満足度も高められます。そのため、マンションの外壁塗装が必要なタイミングを適切に見定めることが重要になります。
これからご紹介する外壁塗装が必要なタイミングをご理解いただき、マンション経営の成功にお役立ていただきたいと思います。
築年数が約10~15年の場合
マンションの築年数が約10~15年の場合は、外壁塗装を検討するタイミングとお考えいただきたいと思います。
外壁塗装の耐用年数は、一般的に約10~15年になっています。新築や前回の塗装から7〜8年目で劣化が始まり、10年を過ぎると防水機能や塗膜の劣化が進んでしまいます。外観の劣化は確認できなくても、内部では老朽化が進行しているケースもあります。
▼築年数から考える外壁塗装の検討目安▼
築年数 | 外壁の状態目安 | おすすめする行動 |
~7年 | 塗膜は比較的良好 | 1~2年ごとに点検 |
8~10年 | 色褪せや軽微な劣化がある | 点検+塗装の検討 |
10~15年 | 塗膜の機能や防水性が低下 | 外壁塗装の実施 |
15年以上 | 外壁材へのダメージが進行 | 下地補修+外壁塗装 |
築年数はあくまでも目安ですが、マンションも戸建て住宅と同様に紫外線や雨風の影響を受け劣化してしまうのです。
そのため、10~15年経過したマンションは外壁塗装が必要な時期だとご理解いただきたいと思います。
劣化症状がある場合
外壁に劣化症状がある場合は、外壁塗装が必要なタイミングになります。劣化を放置しておくと被害が悪化し、補修費用も高くなる可能性があります。
以下でご紹介する劣化症状は、外壁塗装でメンテナンス可能な劣化症状になります。そのため、確認した場合は早めに外壁塗装の施工をお願いいたします。
▼外壁塗装でメンテナンス可能な劣化症状▼
劣化症状 | 写真 | 危険度 |
ひび割れ | ![]() |
★★★★ |
塗膜の剥がれ | ![]() |
★★★★ |
サビ | ![]() |
★★★ |
チョーキング現象 | ![]() |
★★ |
色褪せ | ![]() |
★★ |
以上の劣化の他にも、雨漏りに直結しやすい危険度の高い劣化があります。こちらは外壁塗装でのメンテナンスはできませんが、早期の補修が必要であると認識いただきたいと思います。
▼雨漏りに直結しやすい劣化▼
劣化症状 | 写真 | 危険度 |
鉄筋が見えている | ![]() |
★★★★★★ |
防水シートの劣化 | ![]() |
★★★★★ |
目地コーキングの劣化 | ![]() |
★★★★★ |
劣化は初期段階から深刻な状態までありますが、どの劣化症状も外壁塗装やメンテナンスのタイミングを示すサインになります。劣化の状態によって、安心して外壁塗装できるタイミングと緊急性を要するタイミングがあるのです。
そのため、安定したマンション経営にするには、危険度の低い劣化症状の段階での外壁塗装をお願いいたします。
大規模修繕を行う場合
大規模修繕を行う際は、一緒に外壁塗装の施工をお考えいただきたいと思います。
国土交通省のマンション大規模修繕工事の平均修繕周期の調査では、全体の約7割が12~15年の周期で実施しています。前項でもご紹介したように、外壁塗装が必要な築年数のタイミングは約10~15年になります。つまり、一般的なマンションの大規模修繕工事の時期と、外壁塗装が必要な築年数のタイミングが一致しているのです。
この大規模修繕工事の際に同時に外壁塗装を施工することで、足場代や工程をまとめられコスト削減と効率的な修繕が可能になります。弊社で施工したマンションの足場代では、11階建てマンションで約200万円かかっています。
マンションの階数や戸数で足場代のコストは変動しますが、大規模修繕でも外壁塗装でも足場は必ず必要になります。数十万~数百万の足場代を削減できるなら、大規模修繕を行う際に外壁塗装もまとめて施工するとお得になるのです。
大規模修繕時期と外壁塗装が必要な時期が重なり足場代も節約できる為、外壁塗装も同時の施工をおすすめいたします。
空室が増えてきた場合
マンションの空室が増えてきた場合は、外壁塗装を考える必要があります。
入居者が減れば家賃収入が減少し、マンション経営に必要な資金も不足してしまいます。空室がある状態が長期に及ぶと、マンション自体の資産価値の低下にも繋がります。
特に、築10年を過ぎたあたりから、外壁の色褪せやチョーキングなどが目に見えて表れ始めることが多くなります。入居希望者は内見前に先ず外観の印象で判断する為、外壁塗装でマンションの外観を見直す必要があるのです。
▼入居者の築年数による印象▼
築年数 | 入居者の印象 |
~5年(築浅) | 新築とほぼ同じ感覚・設備も最新で見た目もきれい |
6~10年 | 見た目や清潔感が重視される時期・外観が整っていればまだ築浅に近い印象 |
11~15年 | 古さが目立ち始める時期・見た目が悪いと築年数以上に古く見える |
16~20年以上 | 築古物件となり外観をキレイに保たないと、候補から外されやすい |
以上のように築年数が経過するほど外観をキレイに保たないと、空室が増える可能性が高くなります。
空室が続くと収益性が低下し、マンションの評価が下がるという悪循環になってしまいます。そうなる前に、外壁塗装で収益物件としての価値を取り戻すことが、オーナー様にとってマンション経営を長く続ける対策になるのです。
入居者からクレームがある場合
入居者からクレームがある場合は、外壁塗装のタイミングであるとお考えいただきたいと思います。
築10年を過ぎると、「外壁が汚れている」「カビが発生している」などのクレームが入居者から出るかもしれません。このクレームを放置しておくと管理が行き届いていない印象になり、入居者が退去を選択する可能性が高くなります。
入居者が1人が退去しただけでも、オーナー様にとっては以下のようなコスト増・収益減に繋がります。
▼退去による収益への影響▼
項目 | 内容 | オーナー様の負担 |
原状回復 | クリーニング・壁紙・設備の補修など | 数万円~十数万円/室 |
空室期間 | 新たな入居者が決まるまでの空室期間 | 数ヶ月間の家賃収入なし |
広告・仲介費用 | 募集の広告・仲介業者への報酬 | 家賃1ヶ月分など |
家賃の値下げ | 外観の印象で条件を下げざるを得ない | 月々の収益が少なくなる |
つまり、クレームの放置で退去が増えると、1室あたり年間で数十万円単位の損失になる可能性もあるのです。
入居者のクレームが出始めたタイミングは、退去を防ぐ最後のチャンスです。外壁塗装で古びた外観や劣化箇所を一新すれば、入居者の満足度を保ち更新・継続入居に繋がります。
クレームは退去予兆のサインと考え、マンションの収益性を守るには外壁塗装が必要だとご理解いただきたいと思います。
マンションの外壁塗装の費用相場
南大阪ペイントセンターで実際に施工したマンションの外壁塗装の費用相場をご紹介いたします。
✔3階建てマンション(費用:約206万円)
詳しい内容はこちら>
こちらのマンションは、ALCとタイルを使用しています。10年に一度の定期的な塗り替えを実施されている為、費用も比較的安価でメンテナンスができました。
ALC外壁は目地のコーキング工事が重要な為、外壁塗装とコーキング工事を施工しました。他にもタイルは目地のコーキング打ち替えと、薬品洗浄で美観と防水性を保つ工事を施工しました。
- 足場仮設工事
- コーキング工事(ALC目地:増し打ち、階段接合部:撤去打ち替え)
- 外壁塗装工事(シリコン塗料使用)
- 共用部塗装工事
- タイル洗い工事
こちらのマンションは屋根塗装も施工し、総額約252万円の費用になっています。
✔4階建てマンション(費用:約343万円)
こちらは築25年のマンションになります。
前回に屋上防水工事済みの為、今回は屋上以外の外壁・共用部などの建物全体のメンテナンスを施工しました。
- 足場仮設工事
- コーキング工事(ALC目地・サッシ廻り:増し打ち、サッシ面台:撤去打ち替え)
- 外壁塗装工事(無機フッ素塗料使用)
- 共用部塗装工事
- 付帯部塗装工事
こちらのマンションは長尺シート張り替えも施工し、総額約490万円の費用になっています。
✔11階建てマンション(費用:約706万円)
詳しい内容はこちら>
こちらは築39年のマンションで、今回が2回目のメンテナンスとなります。外壁には、タイルとALCの2種類の外壁材が使用されています。
タイルは耐候性が高い為、目地コーキングのメンテナンスのみで問題ありません。しかし、マンション全体のイメージを一新させたいとのご意向で、タイルとALCの塗装を施工しました。
- 足場仮設工事
- コーキング工事(撤去打ち替え)
- 外壁塗装工事(ラジカルシリコン塗料使用)
- 共用部塗装工事
こちらのマンションは塩ビシート防水工事や鉄部階段塗装工事も施工し、総額約1054万円の費用になっています。
マンションは大規模になる為、マンションの大きさや使用塗料・塗装箇所などによって費用が大きく変動します。そのため、ご紹介した以上のマンションの施工事例の費用は、目安とお考えいただきたいと思います。点検・見積もりを依頼し、ご自身のマンションの費用をお確かめいただきたいと思います。
マンションの外壁塗装を失敗しないための10のポイント
外壁塗装の成功は、マンション経営の成功に直結します。
収益物件としてマンション経営を黒字で維持し続けるためには、適切に判断し外壁塗装を成功させることが重要です。
こちら章では、マンションの外壁塗装で失敗しないために押さえておきたいポイントを具体的にご紹介します。赤字経営を防ぎ安定した収益を確保するために、ぜひご参考にしていただきたいと思います。
マンション外壁塗装の施工実績のある業者に依頼する
マンションの外壁塗装を依頼する際に、マンションの外壁塗装実績のある業者に依頼する必要があります。
マンションには一般の戸建て住宅にはない、共用部などの塗装や補修もあります。そのような戸建て住宅にない塗装箇所がある為、戸建て住宅の塗装経験しかない業者は対応できない可能性があります。
戸建て住宅の経験しかない職人がマンションの外壁塗装を施工した場合、以下のような問題が考えられます。
- 共用部の塗装経験がない為、適切な下地処理ができない
- 大掛かりな工事になる為、スピードが求められる箇所の対応ができない(ケレン作業など)
マンションは大規模で入居者も多いので、入居者対応・足場の管理・工程管理などのノウハウが求められます。そのため、工事中のトラブルを防ぐ為にも、マンション外壁塗装の施工実績がある業者だと安心して任せることができます。
南大阪ペイントセンターでは、マンションの外壁塗装の施工実績が多数ございます。ぜひ一度、お問い合わせください。
相見積もりを取る
マンションの外壁塗装では、マンション外壁塗装の施工実績のある複数業者から相見積もりを取ることが重要です。
1社の見積もりだけでは、金額や工事内容が適正かどうか判断できません。マンションのように規模が大きく数百万円以上の工事になる場合は、価格差も大きくなる可能性があります。3社ほどから見積りを取って、塗装内容や費用などを比較すると良いでしょう。
こちらの良い見積書と悪い見積書の比較をご覧いただきたいと思います。
▼良い見積書と悪い見積書の比較▼
上記のように色枠を比較すると、良い見積書の方が細かく詳細に工事内容や費用が記載されているのがお分かりいただけます。
外壁塗装は一度施工すれば、10年以上の耐久性が確保できる重要な工事になります。相見積もりを取って慎重に業者を見極めることが、マンション経営を赤字にしない方法であるとお考えいただきたいと思います。
足場を活用して他の箇所も同時にメンテナンスする
マンションの外壁塗装の際に、足場を活用して他の箇所も同時にメンテナンスすると足場代を節約できます。
マンションの外壁塗装では、足場代が全体費用の約2〜3割を占める場合が多くなります。マンションは大規模になる為、足場費用は数十万円〜百万円以上にもなってしまいます。そのため、一度足場を組んだ機会に活用するのが、収益物件を安定して維持し続ける重要なポイントになります。
具体的には、外壁塗装と同時に以下のような箇所のメンテナンスをまとめて行うのがおすすめです。
- 屋上・ベランダ防水工事
- 屋根塗装
- 鉄部(手すり・階段・玄関扉枠など)の塗装や補修
- 外灯・看板・設備配管の交換や点検
以上の箇所は高所作業が必要となる為、後から単独で施工すると再度足場が必要になります。そうなると余計なコストが発生し、マンション経営の収益性を圧迫してしまいます。
限られた修繕費を有効活用し、長期的に資産価値を維持・向上させる判断が必要になります。そのためには、外壁塗装で足場を活用して複数の箇所をまとめてメンテナンスする必要があるとお考えいただきたいと思います。
塗料はコストパフォーマンスで選ぶ
マンションの外壁塗装の塗料は、コストパフォーマンスで選ぶと失敗が少ないかもしれません。
マンションは収益物件である以上、コストと耐久性のバランスが重要になります。そのため、外壁塗装の際にはどのグレードの塗料を選ぶかが、長期的な収益性に直結します。
実際、シリコン塗料を選ばれるオーナー様が多くいらっしゃいます。シリコン塗料は価格と耐久性のバランスが良く、7~12年ほどの耐用年数があります。そのため、「次の大規模修繕まで耐久性を確保したい」というオーナー様のニーズにぴったり合った塗料になります。
もちろん、高耐久な無機塗料やフッ素塗料を選ぶ方もいらっしゃいます。初期費用は高めですが修繕積立金がしっかり確保されている場合や、資金計画に余裕がある場合には理想的な選択肢になります。特に、今後の大規模修繕の回数を減らして収益性を安定させたい場合は、費用対効果が高いと言えるでしょう。
マンション経営では、必要なタイミングで適正な投資をすることが重要です。塗料選びでも安すぎず・高すぎず、長期的に考えて収益性を高められる選択がおすすめになります。
想定より早く劣化が進んでいるなら早めに対処する
マンションの劣化が想定より早く進んでいる場合は、早めの対処が必要になります。
築年数からマンションの外壁塗装時期を想定していても、立地環境や施工の質などで劣化スピードが早まるケースがあります。例えば、海沿いや交通量の多い道路沿いでは、塩害・排気ガスなどで通常よりも早く塗膜が劣化する場合があります。
メンテナンスを先延ばしにした結果、外壁の補修だけで済んだはずが大掛かりな修繕工事まで必要になるケースもあります。そうなると、費用も工期も大きく膨らみ、入居者にも影響が出る可能性が高くなります。そのため、少しでも劣化が気になる場合は、専門業者に早めに点検してもらいましょう。
長期的なマンション経営の安定のためにも、先手のメンテナンスが賢明な選択であるとお考えいただきたいと思います。
空室が目立ち始めたら外壁塗装で入居率回復を図る
マンションの空室が目立ち始めたら、外壁塗装を施工して入居率を回復する必要があります。
マンションは収益物件である以上、家賃収入が減れば修繕積立金の不足・管理費用の圧迫など経営全体に影響を与えます。マンションの空室が増えてしまうと起こるリスクがこちらになります。
- 家賃収入が減る
- 修繕費・管理費の支払いが難しくなる
- マンションの美観や設備の劣化が進む
- 入居希望者がさらに離れ、空室がより増える
以上のように一度空室が増えてしまうと、選ばれるマンションになる為には時間とコストがかかってしまいます。そのため、マンションの価値そのものを高める外壁塗装に投資し、長期的に安定した収益性を確保するのが重要になります。
入居率の低下は、マンション経営が赤字へと転落するサインです。外壁塗装は、その悪循環を断ち切るための有効な対策になります。
空室に悩んでいるなら、今こそ外壁塗装を前向きに検討すべきタイミングであるとお考えいただきたいと思います。
修繕積立金が不足していても外壁塗装だけ先に施工する
修繕積立金が不足している場合でも、築年数が経過していたり劣化状況がある場合は外壁塗装だけ先に施工する必要があります。
特に外壁の劣化は、美観だけでなく安全性や入居率にも直結します。ひび割れや塗膜の剥がれを放置すれば、マンション内部への雨水侵入や鉄筋の腐食といった重大な劣化に繋がります。その結果、さらに補修費用が高額になる可能性が高くなります。
そのため、修繕積立金が不足していても、すべての修繕工事を先送りにしてしまうのは危険です。外壁塗装だけでも先に施工すると、将来的にコストを抑え資産価値を守ることに繋がります。
修繕積立金が不足している場合、以下のような方法で外壁塗装費用を捻出することができます。
- 長期修繕計画を見直し優先順位を調整する(外壁塗装を優先し他の工事時期をずらす)
- 金融機関からのローン活用(マンション修繕専用に特化した無担保・低金利ローンあり)
修繕積立金が不足しているからと言って外壁塗装を後回しにしてしまうと、劣化はどんどん進行してしまいます。収益と資産価値を守る為には、先行投資で必要なメンテナンスを行うのが大切であるとご理解いただきたいと思います。
入居者へ工事の事前説明をする
マンションの外壁塗装では、事前に入居者へ工事のお知らせをする必要があります。
マンションの外壁塗装は入居者様のご理解やご協力が必要になってきます。外壁塗装工事は、騒音・ニオイ・洗濯物の制限など入居者に少なからず不便を与えてしまいます。その為、工事の期間や注意事項を事前に説明し、工事を円滑に進められるよう努める必要があるのです。
南大阪ペイントセンターでは、必ず事前に工事のお知らせをするよう徹底しております。案内文のお知らせを、入居者様のポストに1軒1軒投函しております。また、ポスト横・エレベーター内・階段横など、目に付きやすい箇所にも貼ってお知らせしております。
入居者とのコミュニケーションで、不安を軽減し工事期間中も信頼関係を維持することができるとお考えいただきたいと思います。
長期修繕計画と合わせて考える
外壁塗装を長期修繕計画と合わせて考えることが重要です。
外壁塗装は、マンション大規模修繕の一部として組み込まれることが多い工事項目です。長期修繕計画では、マンション全体の修繕時期や内容・概算費用などを15〜30年単位で予測して記載しています。
そのため、外壁塗装を単独で行うよりも、長期修繕計画と合わせて考えることが大切になるのです。
- 他の工事との重複を防ぎムダな出費を回避できる(例:足場を何度も組まなくて済むなど)
- 修繕積立金を計画的に使え、資金不足を防げる
無計画に外壁塗装だけ行うと余計に費用がかかり、工事の重なりで入居者の不満に繋がる可能性もあります。
目先の塗装だけでなく将来を見据えた修繕計画の一環として塗装を行うのが、マンション経営を安定させる重要なポイントです。無駄なコストを抑えつつ修繕の効果を最大限に活かすには、外壁塗装も長期修繕計画とセットで考えるのが賢明です。
助成金があるか自治体に確認する
マンションの外壁塗装の費用を少しでも削減できるよう、外壁塗装の助成金があるか自治体に確認しましょう。
外壁塗装のみでも、条件を満たせば助成金を受け取れるケースがございます。正しい情報を得る為には、自治体独自のホームページか自治体に連絡して確認すると確かな情報を得ることができます。
外壁塗装単体なら、10万円程度の助成金が受けられるケースが多いです。助成金利用の条件はお住まいの地域によって大きく異なるので、各自治体で確認するのが重要です。
- 申請予定の地域に施工するマンションがある
- 外壁塗装工事の着工前である
- 税金を滞納していない
各自治体によって助成金制度の有無や内容・条件は大きく異なります。助成金の制度がない自治体も多くあるので、必ず確認するのが重要です。
マンションの外壁塗装をご検討なら南大阪ペイントセンターへ!
マンションの外壁塗装を失敗しないためには、マンション外壁塗装の施工実績のある業者に依頼するのが重要です。
南大阪ペイントセンターは、創業50年以上の塗装専門店になります。戸建て住宅・マンション・ビルなどを中心に3,500件以上の実績を持つ塗装専門店として活動しています。
弊社のホームページでは、実際に施工したマンション外壁塗装の事例を多数掲載しております。工事前後の写真・工期・使用塗料・費用など、オーナー様が知りたい情報を掲載していますので参考になさってください。
南大阪ペイントセンターでは国や大阪府からの認定資格や、国家資格である一級塗装技能士の資格も保有しております。経験豊富で専門知識に精通したスタッフが、オーナー様の大切な資産を守るために的確で質の高い診断を行っております。
南大阪ペイントセンターのマンション外壁塗装の主な対応地域はこちらになります。
▼対応地域▼
南大阪ペイントセンターでは大阪府全域を中心に、周辺地域の外壁塗装工事も承っております。松原市・堺市・羽曳野市など南大阪エリアはもちろん、大阪市内やその近隣地域からのご依頼も多数いただいております。
南大阪ペイントセンターでは、マンション外壁の無料診断や無料見積もりを随時承っております。マンションの外壁塗装に関するお悩みやご不明点がございましたら、まずはお気軽にご相談ください。
マンションの外壁塗装に関するよくあるQ&A
マンションの外壁塗装についての疑問をQ&Aでご紹介いたします。
マンションの外壁塗装をご検討しているオーナー様のご参考にしていただきたいと思います。
マンションの外壁塗装の期間は?
A:40日前後が目安です
マンションの外壁塗装の期間は大きさで異なります。50戸未満のマンションで40日前後を目安にお考えいただきたいと思います。
外壁塗装の工程については、戸建て住宅と異なる内容はございません。しかし、戸建て住宅と違いマンションは大きいので、全ての工程で時間がかかってしまいます。
足場の組立・解体では、クレーン車を使用して作業を行う場合が多くあります。40日前後という長い期間で入居者様にご不便をおかけし申し訳ございませんが、ご理解いただけますようお願いいたします。
マンションの外壁塗装の色はどうやって決めるの?
A:カラーシミュレーションの活用がおすすめです
マンションは規模が大きくなる為、色のイメージがしにくくなります。カラーシミュレーションは実際のマンションの写真を使用するので、よりイメージしやすくなります。
特に落ち着いた色合いは、誰にでも受け入れてもらいやすいという利点があります。南大阪ペイントセンターにご依頼いただくマンションのオーナー様は、前回と同じ色味を選択される方が多いです。
外壁塗装の際に、無理に色を変える必要はないかもしれません。色選びに迷ったら、前回と同じ色にするか落ち着いた色で外壁塗装をするのをおすすめいたします。
マンションの外壁塗装の色選びについて、こちらの記事もご参考になさってください。
マンションの外壁塗装の色選び!人気色トップ4の実例写真あり
マンションの外壁塗装は減価償却の対象になる?
A:減価償却の対象になる場合と、ならない場合があります
外壁塗装の工事が、「資本的支出(減価償却対象)」か「修繕費」かによって扱いが異なります。
- 資本的支出(減価償却)=価値を高める外壁塗装の場合(高性能な塗料を使用するなど)
- 修繕費=原状回復の工事の場合(前回と同じ塗料使用や補修程度の塗装)
減価償却できるかどうかは、工事内容や規模・帳簿上の処理方法によって異なるので判断が難しいケースもあります。
減価償却について詳しく知りたい方は、専門の知識を持った税理士や国税庁の相談窓口で相談をおすすめします。
外壁塗装の減価償却について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご参考になさってください。
外壁塗装の減価償却とは?修繕費との違いや減価償却で申告できる条件
マンションの外壁塗装だけでも助成金は受け取れる?
A:条件を満たせば受け取れるケースもあります
助成金制度は、自治体によって対象や条件が大きく異なるので事前に確認する必要があります。
自治体の「住宅リフォーム助成制度」や「省エネ改修補助制度」などの中には、マンションも対象に含まれるケースがあります。
しかし、すべての自治体で実施されているわけではありません。助成対象が個人所有の住宅のみで、賃貸用や収益目的の物件は対象外になる場合も多くあります。
助成金を活用できるかどうかは、お住まいの地域の市区町村や都道府県の制度によって異なります。「〇〇市 外壁塗装 助成金」などで検索し、最新の情報を確認するのをおすすめいたします。
まとめ
マンションの外壁塗装は、安定した収益と資産を守るために必要な工事になります。
マンションの外壁塗装は、見た目をキレイに保つだけではありません。資産価値の維持・入居率の回復・トラブル防止などマンション経営全体に影響を与える重要なメンテナンスです。
特に築10年を過ぎたマンションは、劣化の進行・空室増加など多くのリスクが発生する可能性が高くなります。外壁塗装の時期を正しく見極めて、計画的な外壁塗装を行うことがマンション経営を成功させるカギとなります。
南大阪ペイントセンターでは、マンションの施工実績が多数ございます。外壁塗装だけでなく屋根工事・防水工事など外装すべての専門知識がある為、マンション全体のメンテナンスもおまかせいただけます。
マンションの外壁塗装をご検討のオーナー様は、ぜひ一度南大阪ペイントセンターへご相談ください。
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