✓ご依頼までの背景
大阪府岸和田市の築11年の住宅にお住まいのお客様より「外壁塗装の見積もりをお願いしたい」とのお電話をいただき、現地調査に伺いました。
きっかけは別会社の訪問販売業者からの突然の営業で、外壁塗装に160万円という見積もりを提示されたこと。
高額で不安に思われたお客様が、南大阪ペイントセンターホームページをご覧になり「一度専門の会社に見てほしい」とご相談くださいました。
外壁材には難付着サイディングが使用されており、一般的な塗料では密着不良を起こすリスクがあることから専用の下塗り材を使用した適切な施工が必要な状況でした。
加えて目地のコーキングの劣化も見られたため、外壁塗装とあわせてコーキングの打ち替えや付帯部の塗装をご提案いたしました。
また屋根にはアスファルトシングルが使用されており、築11年という年数と屋根材の状態を考慮すると現時点では塗装の必要はなく引き続き定期的な点検を行うことで問題ないと診断いたしました。
ご説明の際には難付着サイディングに対応する塗料の選定理由や、見積書の各項目についても丁寧にご説明させていただきました。
お客様からは「前の業者より断然わかりやすい」「塗料の名前も聞いたことがないものだったから不安だったけど、話を聞いて安心できた」とのお言葉を頂戴し、南大阪ペイントセンターの説明の丁寧さと提案の信頼性を高く評価いただきました。
この度は数ある塗装業者の中から南大阪ペイントセンターをお選びいただき、誠にありがとうございます。

南大阪ペイントセンターのマナベと申します。
当ブログでは岸和田市で実施した築11年の戸建て住宅(難付着サイディング)の塗装工事の現地調査とお見積もりの内容を紹介しています。
▼岸和田店のページはこちら▼
岸和田市で外壁塗装や屋根塗装をお考えなら【公式】南大阪ペイントセンターへ(岸和田店)
1.岸和田市で訪問販売業者からの高額な見積もりがきっかけで塗装工事のご相談
築年数 | 11年 |
きっかけ | 訪問販売業者からの指摘 |
外壁 | 窯業系サイディング |
屋根 | アスファルトシングル |
別会社の訪問販売業者から高額な外壁塗装の見積もりを提示され不安を感じられ、南大阪ペイントセンターへお電話でご相談をいただきました。
お客様によると「知らないメーカーの塗料だったうえに、160万円もの金額を提示されて驚いた」とのことで、実際に契約直前まで話が進んでいたものの「一度、専門の会社に見てもらいたい」との思いから、弊社ホームページをご覧になりご連絡くださいました。
築11年でこれまで一度も塗装工事をされていなかったことから、外壁の汚れが気になっていたとのことです。
早速、担当アドバイザーの若槻が日程を調整し、外壁と屋根の状態を丁寧に調査させていただくため現地へ伺いました。
外壁には難付着サイディングが使用されており、塗装の際には専用の下塗り材を使わなければ塗膜の密着不良が起きてしまう特殊な外壁材でした。
また、目地に充填されたコーキング材は全体的に著しく劣化し、完全に剥離している箇所も複数見られました。
こうした隙間から雨水が侵入し、サイディングボードが湿気を含んで脆くなってしまうリスクが高い状態でした。
実際に一部のボードには雨水による劣化の兆候が確認され、ひび割れも発生していました。
屋根にはアスファルトシングルが使用されておりましたが築11年という築年数や現状のコンディションから判断し、今回は塗装は不要と診断いたしました。
以上の点を踏まえ、外壁塗装とコーキングの打ち替え工事を中心に耐久性や機能性、予算のバランスを考慮した複数プランをご提案させていただきました。
また、お客様からは「訪問業者と違って塗料の説明がしっかりしていた」「押し売りでなくて安心した」とのお声もいただき、弊社の専門性や丁寧なご対応を高く評価いただきました。
それではここから、実際の現地調査の様子を写真とともに詳しくご紹介いたします!
お問い合わせから見積書を貰うまでの流れは以下に詳しく紹介しています。
関連ページ:お問い合わせから見積書を貰うまでの流れと受付の方法
2.築11年の難付着サイディングの外壁調査
窯業系サイディングの点検
お住まいに使用されている外壁材は窯業系サイディングです。
窯業系サイディングは日本全国の住宅のうち、約80%以上に使用されているといわれています。
セメントを主原料とし、意匠性や施工性に優れたとてもポピュラーな外壁材です。
しかし見た目には丈夫そうに見えるこの外壁材も防水性は塗装によって保たれているため、定期的な塗装によるメンテナンスが不可欠です。
築年数が進むと、表面の塗膜が劣化して雨水を弾く力が弱まり、ひび割れや剥がれ・湿気による膨れ・反りなどのトラブルが発生する可能性が高くなります。
難付着サイディングと判明
外壁材をよく観察すると表面に特殊なコーティング処理が施されていることがわかりました。
これは難付着サイディングと呼ばれるタイプで、近年建てられた住宅に多く使われている高機能型の外壁材です。
防汚性や耐久性に優れる一方で、一般的な塗料ではうまく密着しないという特徴があります。
そのためこの外壁の存在に気づかずに通常の下塗り材を使ってしまうと、せっかくの塗装が数年で剥がれてしまうというトラブルに繋がりかねません。
弊社ではすぐにこの外壁材の種類を見極め、専門的な知識に基づいた最適な塗料選定をご提案いたしました!
こうした外壁の種類を正しく診断し、リスクを事前に回避することも塗装のプロの仕事です。
私たち南大阪ペイントセンターは診断からご提案までを一つ一つ丁寧に、根拠をもってご案内しております。
画像出典:関西ペイント|RS マルチシーラー
今回の難付着サイディングには通常の下塗りではなく、専用の高密着型下塗り材RSマルチシーラーを使用するご提案を行いました。
特殊な表面処理が施されたサイディングにも強力に密着する機能を持っています。
塗装の仕上がりや耐久性は、下塗り材の選定で大きく左右されるといっても過言ではありません。
南大阪ペイントセンターでは、お住まいに合わせて塗料メーカーの技術資料や実績データをもとに、最も適した下塗り材を選定し、根拠を添えてご説明しています。
「どんな材料を使うか」「なぜその材料なのか」をきちんと伝えることで、お客様にも安心して工事をお任せいただけるよう努めております。
私たちは「専門知識 × わかりやすさ」を大切にした対応を心がけています。
難付着サイディングは汚れに強い外壁材ですが、完全に汚れを防ぐことはできません。
立地環境や日当たりなどのさまざまな要因が重なることで、たとえ表面に特殊な保護加工がされている外壁でも、汚れの付着は避けられません。
特に防水性が低下すると、汚れが雨で流れずに残りやすくなります。
今回の調査でも、実際に外壁表面に汚れが目立っていました。
これは塗膜が持つ防水性が失われてきているサインでもあります。
防水性がある状態なら、汚れは雨とともに流れ落ちます。
しかし防水性を失ったサイディングは雨水を吸い込みやすくなり、その水分が汚れを抱え込むことで、より一層汚れが蓄積してしまうのです。
この状態を放置すると見た目だけでなく耐久性にも影響しますので、塗膜の防水性能を回復させる塗装メンテナンスが必要です。
サイディングボードのひび割れは防水性を失った状態を長く放置した結果、サイディングが脆くなって起こる現象です。
塗膜が劣化し防水性がなくなると、雨水が外壁内部にどんどん染み込みます。
サイディングボードは湿気を吸うことで強度が低下し、乾燥と吸水を繰り返すうちに表面にひび割れが生じやすくなります。
今回も写真のように、外壁表面にひび割れが確認されました。
ただし、こうしたひび割れは部分補修をしてから塗装することで、補修跡はほとんど目立たない状態にすることが可能です。
南大阪ペイントセンターでは補修工程も塗装と同じくらい丁寧に行い、美観と耐久性の両立を図ります。
早期の補修と塗装でひび割れの進行を防ぎ、お住まいを長持ちさせることができます!
サイディングのメンテナンスの要であるコーキング
外壁メンテナンスで最も重要な工程の一つがコーキング工事です。
サイディングの目地に充填されたコーキングはボード同士の隙間を塞ぎ、雨水の侵入を防ぐ重要な役割を持っています。
しかしコーキングは紫外線を浴びることで徐々に硬化・収縮し、目地から剥がれて隙間が生じます。
この隙間から湿気や雨水が侵入すると、サイディングの内部が傷みやすくなります。
今回の調査では、目地コーキングの乖離が複数箇所で確認されました。
そこで目地の既存コーキングをすべて撤去し、新しいコーキングに打ち替えるコーキング撤去打ち替え工法をご提案しています。
目地コーキングの劣化を放置せずに確実な工法でやり直すことで、建物の寿命をしっかり延ばすことができます。
付帯部の調査
外壁塗装では壁だけでなく付帯部と呼ばれる部分の点検も欠かせません。
付帯部とは写真のような雨樋・スリムダクトなど、外壁や屋根に付随して設置されている建材のことです。
これらも常に風雨や紫外線にさらされており、塗膜が劣化すれば美観が損なわれるだけでなく、耐久性の低下にもつながります。
今外壁同様、適切な下地処理を行ったうえで専用塗料を使用すれば、外観を美しく保つだけでなく、素材自体を長期間保護することが可能です。
外壁とあわせて付帯部も塗装することで、建物全体の耐久性と美観をバランスよく維持できます。
雨樋の支柱金物にもサビが見られました。
金属部のサビは早めに処理することが、長持ちさせる秘訣です。
サビは一度発生すると、放置しても自然に回復することはなく、むしろ徐々に金属内部へ進行します。
そのままでは腐食による破損や強度低下の原因になります。
まずサビを丁寧にケレン(研磨)して落とし、その後防錆効果のある下塗り材を塗布します。
さらに上塗り塗装で仕上げることで見た目も美しく、サビの進行をしっかりと防ぎます。
軒天やシャッターボックスなども、外壁同様に塗装で保護できます。
これらの部位も屋外で常に紫外線や湿気にさらされるため、塗膜の劣化が進むと腐食や変色、カビの発生などにつながります。
適切な塗装メンテナンスは、そうした劣化を未然に防ぐ役割を持っています。
付帯部までしっかり塗装することで、見た目の統一感と建物の耐久性が格段に向上します。
アスファルトシングルの屋根は塗装不要と診断
屋根はアスファルトシングルで、築11年の現状から塗装は不要と診断しました。
アスファルトシングルは防水性を持つ屋根材で、塗装による防水性回復が必須ではありません。
耐用年数や表面の状態を慎重に確認し、必要がない場合は無理に塗装を行わないのが適切です。
現地調査では、苔やひび割れなど塗装を必要とする深刻な劣化は確認されませんでした。
築年数的にも防水性能は十分保たれていると判断できたため、今回は屋根塗装は見送り外壁や付帯部のメンテナンスに予算を集中させるご提案をいたしました。
3.南大阪ペイントセンターからの塗装工事のお見積もりプランとご提案内容
お見積もり内容
後日、改めてご都合を伺い、日程を調整のうえご訪問させていただきました。
当日は、現地調査時に撮影したお写真をもとに作成した点検診断報告書と、塗料の耐用年数ごとに整理したお見積書をあわせてご提出しております。
※お客様へお渡しする実際の見積書には㎡数や使用塗料などを明記しています。
劣化部位 | ご提案 | 理由 |
外壁(窯業系サイディング) | 外壁塗装(難付着サイディング対応下塗り塗料) | 塗膜の寿命・防水性の低下 |
目地 | コーキング撤去打ち替え工法 | コーキングの剥がれ |
サッシ・軒天廻り | コーキング増し打ち工法 | コーキングの劣化 |
付帯部(雨樋・スリムダクト・破風板・鼻隠し・シャッターボックス・軒天) | 塗装工事 | 美観の向上・防水性の維持のため |
お見積もり金額
使用する塗料のグレードによって1㎡あたりの単価が異なるので、お見積り金額も塗料によって変動します。
※スマートフォン・タブレットの方は右スクロールですべての内容をご覧いただけます。
プラン名 | 使用塗料 | 耐用年数 | 保証 | 小計 |
プランA | 外壁:超低汚染型シリコンプラン | 13-16年 | 10年 | ¥1,254,545 |
プランB | 外壁:ラジカルシリコンプラン | 13-16年 | 10年 | ¥1,188,000 |
ご検討いただいた結果、プランAの超低汚染型シリコンプランにてご成約をいただきました。
この度は数ある業者の中から南大阪ペイントセンターをお選びいただき、誠にありがとうございます。
他社での訪問販売によるご契約があったとのことでしたが、価格や塗料メーカーの信頼性について不安を感じられ、弊社ホームページをご覧いただいた上でご相談くださいました。
現地調査の結果、外壁は特殊加工が施された難付着サイディングと判明。
塗膜の密着性を確保するため、専用下塗り材RSマルチシーラーをご提案いたしました。
お客様からは「相談してよかった」とのお言葉もいただき、私たちも大変光栄に思います!
これからの工事で、お住まい全体の防水性・耐候性をしっかりと回復し、長く美観を保てる仕上がりをお届けいたします。
施工のビフォーアフターや詳細は、後日施工事例ページにてご紹介予定ですので、ぜひそちらもご覧ください!
▼施工事例公開しました!▼(2025/8/12更新)
南大阪ペイントセンターはこれからも地域密着・自社管理の強みを活かし、お客様の大切なお住まいを末永く守るお手伝いをしてまいります。
今後ともどうぞ、末永いお付き合いをよろしくお願いいたします。