
外壁塗装の見積書を見て「高い」と感じた方は、その見積書の価格が本当に正しいのか疑問にお思いではないですか。
外壁塗装の費用は、90~120万円かかるのは普通です。そのため、皆様が高いと感じている費用は、特に高いわけではないかもしれません。
そこで、90~120万円の費用が普通にかかると言える理由を、坪数別・塗料グレード別での費用相場でご紹介いたします。また、外壁塗装の費用が高いと感じる理由をご理解いただき、お住いの外壁塗装の費用目安をご判断いただきたいと思います。
- 外壁塗装は本当に高い?費用が90~120万円かかるのは普通
- 外壁塗装で費用が高いと感じる3つの理由
- 外壁塗装が高くなりやすい4つのケース
- 見積書が不当に高くないかチェックする方法
適正価格で外壁塗装が施工できるように、見積書が不当に高くないかの確認方法もご参考になさってください。
榎本悟
一級塗装技能士・外装劣化診断士
1998年に「南大阪ペイントセンター」を創業し、住宅塗装の専門家として20年以上の経験を持つ。外壁診断や雨漏り診断の豊富な知識を活かし、耐久性と美観を両立させた高品質な施工を提供。さらに、窯業サイディング塗替診断士や雨漏り診断アドバイザーの資格も取得し、住宅の外装全般に関する幅広いアドバイスを行っている。
橋本卓哉
石綿作業主任者・建築物石綿含有建材調査者
学生時代に塗装業に携わり、大学卒業まで職人として経験を積む。卒業後は外装リフォームの営業・現場管理に従事し、これまでに1,000棟以上の施工を担当。豊富な知識と現場経験を活かして外装診断・施工に取り組んでいる。
外壁塗装は本当に高い?費用が90~120万円かかるのは普通
外壁塗装の見積書を見て、高いとお悩みかもしれません。しかし、外壁塗装の費用が90~120万円かかるのは普通で、特別高いというわけではありません。
そのため、皆様が高いと感じている外壁塗装の費用は、一般的な普通の価格であるとご理解いただきたいと思います。ただし、坪数が大きい場合や、塗料グレードが高い場合は費用が高額になってしまうとお考えいただきたいと思います。
外壁塗装の費用が90~120万円が普通の費用である理由を、坪数別・塗料グレード別で解説いたします。
坪数別の費用相場
坪数別の外壁塗装の費用相場がこちらになります。
▼坪数別の外壁塗装の費用相場▼
※1㎡あたり2,500円の塗料を使用した、外壁塗装のみの費用目安になります
| 坪数 | 延床面積 | 塗装面積 | 相場(@2,500円/㎡) |
| 20坪 | 66㎡ | 112㎡ | 85~105万円 |
| 30坪 | 99㎡ | 168㎡ | 95~115万円 |
| 40坪 | 132㎡ | 224㎡ | 115~135万円 |
| 50坪 | 165㎡ | 280㎡ | 125~145万円 |
| 60坪 | 198㎡ | 336㎡ | 155~175万円 |
上記相場はあくまでも目安になります。建物の状態などによって費用は大幅に変動する可能性があります。
そのため、坪数での費用相場はあくまでも目安にして、外壁塗装の費用を比較する参考にしていただきたいと思います。
塗料グレード別の費用相場

南大阪ペイントセンターで外壁塗装の際にご提案する塗料には、主に以上のようなグレードがあります。
グレードが高くなるほど、1㎡あたりの単価が高額になります。逆にグレードが低いと単価が安くなる為、費用相場も安くなります。
塗料グレード別の外壁塗装の費用相場がこちらになります。弊社の外壁塗装ではシリコン塗料からのご提案になる為、シリコン・ラジカル・フッ素・無機の4つのグレードをご紹介いたします。
▼塗料グレード別の外壁塗装の費用相場▼
| 坪数 | シリコン塗料 | ラジカル塗料 | フッ素塗料 | 無機塗料 |
| 20坪 | 65~85万円 | 70~90万円 | 80~100万円 | 90~110万円 |
| 30坪 | 85~105万円 | 90~110万円 | 105~125万円 | 130~150万円 |
| 40坪 | 100~120万円 | 110~130万円 | 130~150万円 | 160~180万円 |
| 50坪 | 115~135万円 | 130~150万円 | 150~170万円 | 190~210万円 |
| 60坪 | 130~150万円 | 145~165万円 | 170~190万円 | 240~260万円 |
上記相場はあくまでも目安になります。建物の状態などによって費用は大幅に変動する可能性があります。
そのため、使用する塗料グレードではどの程度の費用が必要か判断する目安として、ご参考にしていただきたいと思います。
外壁塗装の相場について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご参考になさってください。
外壁塗装の費用相場は90~120万円!弊社600件の事例データを基に算出
外壁塗装で費用が高いと感じる3つの理由
外壁塗装の費用が思っているより高いと感じている方は、以下の理由があります。
- 足場代
- 塗料グレード
- 屋根塗装や他の工事を含んでいる
以上の3つが追加されている為、外壁塗装の費用が思ったより高いと感じてしまうかもしれません。これらの3つを理解しておくと、見積もり金額の妥当性を判断しやすくなるかもしれません。
こちらの章では、外壁塗装が高いと感じる3つの理由について解説していきます。
足場代

一つ目は、足場代になります。
一般的に外壁塗装における足場代は、工事費用全体の約2割を占めます。そのため、一般的な2階建て30坪の住宅の足場代では、約20万円かかってしまいます。
例えばこちらの住宅の外壁塗装の施工費用は、約114円になっています。その内の足場代(飛散防止養生シート含む)は、約23万円になりました。そのため、足場代だけで工事費用全体の2割を占めてしまっています。

詳しい内容はこちら>
以上のように外壁塗装で費用が高いと感じるのは、工事費用全体の2割を占める足場代が一つの理由になります。しかし、足場代が高くなる理由だとしても、外壁塗装工事では省けない費用であるとご理解いただきたいと思います。
外壁塗装の足場について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご参考になさってください。
外壁塗装の足場って必要?費用やよくある質問まとめました
塗料グレード

二つ目は、塗料グレードになります。
外壁塗装では使用する塗料グレードによって、工事費用の総額が大きく異なります。耐用年数が長い塗料の方が、費用も高くなります。
南大阪ペイントセンターで無機塗料を使用した事例と、シリコン塗料を使用した事例を比較するとこちらになります。
▼塗料グレード別の費用の比較▼
| 使用塗料グレード | 塗装面積 | 外壁塗装費用 | 施工事例 |
| 無機塗料 | 268㎡ | 205万円 | 詳しい内容はこちら> |
| シリコン塗料 | 257㎡ | 128万円 | 詳しい内容はこちら> |
以上を比較すると住宅の大きさはあまり変わらないにも関わらず、塗料グレードの違いで費用は約77万円も違いがあります。そのため、使用する塗料グレードよって、外壁塗装の費用が高くなってしまいます。
しかし、塗料グレードは費用が高く感じる理由になりますが、高いからと言って安価な塗料を選ぶと失敗する恐れがあります。外壁塗装の仕上がりを良くするには、住宅の劣化状況などに合わせて塗料を選ぶ必要があるとお考えいただきたいと思います。
外壁塗装の塗料について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご参考になさってください。
屋根塗装や他の工事を含んでいる

三つ目は、屋根塗装や他の工事を含んでいる場合になります。
外壁塗装の費用だけでなく、屋根塗装や防水工事など他の工事を同時に施工すると費用は高くなってしまいます。南大阪ペイントセンターで外壁塗装だけでなく、他の工事も同時に施工した事例がこちらになります。
▼屋根塗装や他の工事を同時施工した事例▼
✔外壁塗装約133万円+屋根塗装約48万円

詳しい内容はこちら>
こちらの住宅は外壁塗装と屋根塗装を施工しました。屋根はコケが広範囲に広がり防水性が低下していた為、屋根塗装を施工し費用は約48万円かかりました。外壁塗装とあわせて、工事費用は総額約181万円(税抜)でした。
✔外壁塗装約164万円+屋根カバー工法約95万円

詳しい内容はこちら>
こちらの住宅は外壁塗装費用は約164万円でした。しかし、スレート瓦は塗装しても長期的な防水機能費用が高くなってしまいます。
ただし、別々にやるより足場代を一度で済ませられる為、長期的にはコスト削減になるとお考えいただきたいと思います。
外壁塗装が高くなりやすい4つのケース
お住いの住宅によって、外壁塗装が高くなりやすい場合があります。その外壁塗装が高くなりやすい4つのケースを解説いたします。
- 家の面積が大きい
- 家の形が特徴的
- 家の劣化が進んでいる
- ハウスメーカーに依頼している
皆様がお住いの住宅が以上のケースに当てはまるか、ご判断いただきたいと思います。
家の面積が大きい

家の面積が大きいと、外壁塗装の費用も大きく変わります。
塗装面積が増えると塗料を塗る面積が多くなるので、費用も高額になってしまいます。家の面積が大きく外壁塗装費用が高くなったケースがこちらになります。
▼家の面積が大きくて高額になった事例▼
✔外壁塗装費用約347万円の約68坪の住宅

詳しい内容はこちら>
こちらの住宅の外壁塗装の費用は、約347万円(税抜)でした。住宅の面積が大きく3階建てということもあり、塗装費用や足場代が高額になりました。こちらの住宅は、ベランダの塩ビシート防水工事(約102万円)も別途施工しております。
✔外壁塗装費用約257万円の約70坪の住宅

詳しい内容はこちら>
こちらの住宅の外壁塗装の費用は、約257万円(税抜)でした。こちらの住宅も面積が大きく3階建てということもあり、塗装費用や足場代が高額になりました。こちらの住宅は、ベランダ3箇所と屋上の塩ビシート防水(約173万円)も別途施工しております。
以上のように、住宅の面積が大きいほど外壁塗装費用も高額になるとお考えいただきたいと思います。
家の形が特徴的

住宅の形が特徴的だと外壁塗装費用が高くなる傾向にあります。
以上の画像のように、住宅が特徴的だと外壁塗装の塗装する面が多くなってしまいます。正方形の住宅の塗装面が8面で済むのに対して、特徴的な形の住宅の塗装面が10面になっているのが分かります。そのため、塗装面積も増え、費用も高額になる可能性があります。
実際の南大阪ペイントセンターの事例がこちらになります。
▼総額約140万円の特徴的な住宅▼

詳しい内容はこちら>
こちらの住宅の赤枠の部分を見ると、右側の外壁が何面にもなっているのがわかります。この部分が外壁塗装の面積を多くし、塗装費用も通常の正方形の住宅よりも高額になってしまいます。
▼総額約180万円の特徴的な住宅▼

詳しい内容はこちら>
こちらの住宅はおしゃれなデザインですが、赤枠の箇所を含め全体的に特徴的な住宅になっています。住宅のデザインが特徴的で複雑になるほど、塗装費用も高額になるとお考えいただきたいと思います。
このように、正方形と比較すると特徴的な形の住宅は塗装面積が増えるので塗装費用も高くなってしまうのです。
ご自宅のデザインを考慮し、特徴的な造りなら外壁塗装費用が高くなる可能性があるとお考えいただきたいと思います。
家の劣化が進んでいる

ご自宅の劣化が進んでいると、外壁塗装が高くなる場合があります。
例えば、通常は3回塗りですが、塗膜の劣化が激しいと4回塗りにしないといけない場合があります。そうなると、その分の塗料が必要となり必然的に価格は高くなってしまいます。また、大きなひび割れがある場合は、ひび割れ補修費用が必要になるなど劣化の進行で費用に差が出てしまうのです。
南大阪ペイントセンターで塗膜が剥がれ落ちてしまう状態だった為、4回塗りで施工した事例がこちらになります。
▼劣化が進行し費用が高くなった事例▼

詳しい内容はこちら>
こちらの住宅は下塗り2回の計4回塗りで施工した為、通常の施工より下塗りの回数が多くなっています。そのため、通常の3回塗りで施工するより、下塗り費用の約13万円(税抜)が余分にかかってしまいました。
ご自宅の劣化が進んでいる場合は、外壁塗装費用が高額になる可能性が高いとお考えいただきたいと思います。
ハウスメーカーに依頼している

ハウスメーカーに外壁塗装を依頼している場合は、外壁塗装費用が高くなる可能性があります。
ハウスメーカーで外壁塗装を依頼すると、塗装業者の2倍ほどの価格になる場合もございます。ハウスメーカーの外壁塗装のほとんどが下請け・孫請け業者に依頼されます。そのため、中間マージン(紹介料)が発生して価格が上乗せされているのです。
業者のタイプ別で外壁塗装の費用を比較するとこちらになります。
▼業者タイプ別の費用の比較▼
| 業者タイプ | 外壁塗装の費用相場 | 中間マージンの有無 |
| ハウスメーカー | 250~300万円 | 有 |
| 塗装専門店 | 90~120万円 | 無 |
| 一人親方 | 80~100万円 | 無 |
実際に弊社にご依頼いただくお客様にも、ハウスメーカーの見積もりが高額でご相談いただくケースが多くあります。
ハウスメーカーから提案を受けた見積もりが高額で、相見積もりでご成約いただいたお客様の事例がこちらになります。
兵庫県川辺郡猪名川町で積水ハウスの外壁塗装と塩ビシート防水工事
和歌山県橋本市で積水ハウスの外壁塗装(多彩模様のツートン仕上げ)
大和郡山市の大和ハウス(DCウォール・ガスケット目地)へ外壁塗装
ご紹介した事例は一部ですが、ハウスメーカーの見積もりが高額でお困りだった方は多数いらっしゃいます。お客様の中には、外壁塗装や防水工事などもあわせて600万円を超える高額な見積もりの提案を受けた方もいらっしゃいました。
ハウスメーカーに依頼すると中間マージンが発生する為、外壁塗装費用が高額なる可能性が高いとご理解いただきたいと思います。
ハウスメーカーの外壁塗装について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご参考になさってください。
ハウスメーカーの外壁塗装の5つの真相!塗装業者に依頼が正解な理由
見積書が不当に高くないかチェックする方法
いざ見積書を手にした時、適正価格なのか判断基準がわかっていたら便利だと思いませんか?
そこで、皆様の見積書に対する不安を少しでも取り除けるよう、どこを見て判断すれば良いのか解説いたします。
見積書に詳細な内訳があるか

見積書に㎡数や使用塗料などの詳細な内訳の明記があるか確認するのが重要です。
上記の良い見積書と悪い見積書を比較すると、良い見積書は㎡数や使用する塗料グレードなど詳細に明記されています。しかし、悪い見積書は、どの塗料を使用してどんな工事を施工するのか見積書を見ただけでは判断できません。
悪い見積書の場合、工事にかかった費用を判断できない場合や工事の工程を省いても分からない場合があります。見積書は工事内容を細かく記載し、それぞれにいくら必要なのか明確にしているのが大事なのです。
見積書で注意すべきポイントがこちらになります。
- 赤枠=工事内容が明確に記載されているか
- 青枠=塗料グレードや塗り回数が確認できるか
- 緑枠=一式を多用していないか
詳細に記載されていない見積書は信用度が低く、実際の工事も信用できない不安材料になってしまいます。
詳細な見積書を提示し、明確な説明をしてくれる業者に依頼するのをおすすめいたします。
不要な工事が入ってないか
見積書に不要な工事が入っていないか確認するのが大切です。
本来は必要のない工事や、劣化の状況に合っていない工事が含まれている可能性があります。こうした不要な工事が積み重なると、見積金額は不当に高くなってしまいます。
よくある不要な工事の例がこちらになります。
- 足場代が二重に計上されている(外壁と屋根を別工事扱いにして足場代が重複している)
- 劣化していない付帯部の塗装(ほとんど傷んでいない箇所までセットで塗装されている)
- 過剰な下地処理や補修(部分補修で済むのに全面補修にされている)
以上のような不要な工事が入っていないか確認するポイントがこちらになります。
- 見積書が詳細か
- 現地調査で説明を受けた内容と一致しているか
- 工事の必要性が写真や診断結果で示されているか
本当に必要な工事か判断する場合は、相見積もりを取って他社と比較するのがおすすめです。3社ほどから相見積もりを取って比較することで、本当に必要な工事なのか判断することができます。
見積書に不要な工事が含まれていないか不安がある場合は、相見積もりを取って比較することが重要になります。
大幅な割引をしていないか
大幅な値引きをしている場合は注意が必要です。
外壁塗装で「今なら30万円引き」「特別キャンペーンで20%オフ」と書かれていると、お得に感じてしまう方は多いでしょう。しかし、外壁塗装のほとんどが実際の工事に必要な「固定費」な為、外壁塗装の工事で10万円以上の値引きには無理があります。
その理由がこちらになります。
- 足場代:約20〜25%
- 塗料代:約15〜20%
- 職人の人件費・工事費:約40〜50%
- その他(諸経費など)約10〜15%
以上のように、10万円以上の大幅な値引きは現実的に難しくなるのです。そのため、初めから意図的に高い価格で見積もりを提示し、大幅な値引きに見せかけている可能性があるのです。
外壁塗装の適正価格を判断し、大幅な値引きをする業者には注意していただきたいと思います。
まとめ
外壁塗装の見積書を見て、費用が高いと感じているかもしれません。しかし、外壁塗装の費用が90~120万円かかるのは普通だと言えます。
そのため、90~120万円の費用が普通だといえる理由を、坪数別・塗料グレード別でお確かめいただきたいと思います。
外壁塗装で費用が高いと感じる3つの理由がこちらになります。
- 足場代
- 塗料グレード
- 屋根塗装や他の工事を含んでいるか
また、外壁塗装が高くなりやすいケースがこちらになります。
- 家の面積が大きい
- 家の形が特徴的
- 家の劣化が進んでいる
- ハウスメーカーに依頼している
適正価格で施工する為に、見積書で不当に高くなっていないか判断するのが重要です。
南大阪ペイントセンターでは、見積書は工程ごとに㎡数や単価はもちろん塗料名もメーカー名まで明記しています。見積書の細かさはどこの業者にも負けないと自負しています!お客様からも見積書が細かく、正確でわかりやすいとのお褒めの言葉をいただいております。
外壁塗装の施工実績も豊富にございますので、外壁塗装をご検討中の方はぜひ一度南大阪ペイントセンターまでお問い合わせください。
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