サイデイングの柄をそのまま残すなら【クリアー塗装】がおすすめ

サイディングの柄をそのまま残すならクリアー塗装がおすすめ

窯業系サイデイングボードの外壁塗装の際に
「現在のタイル調やレンガ調の柄がお気に入りなので、そのまま残したい!」とお考えなら、クリアー塗装がおすすめです。

✓このページではこんな疑問を解決します
「クリア塗装について詳しく知りたい」
「我が家の外壁はクリア塗装はできる?」
「クリア塗装はどのタイミングが一番いいの?」

 

目次

1.クリアー塗装ならサイディングの柄を活かせる
1-1.クリアー塗装は無色透明の塗料
1-2.サイディング外壁のデザインを残せる
1-3.クリアーは艶ありor3分艶
2.クリアー塗装に不向きの条件
2-1.築10年以上経過している外壁
2-2.チョーキング現象
2-3.ひび割れ
2-4.特殊コーティングされた外壁
3.クリアー塗装の工程と注意点
3-1.クリアー塗装可能なコーキング材の選定
3-2.クリアーの塗膜は通常塗料より寿命が短い
3-3.クリアー塗装の工程
4.クリアー塗装の施工事例
4-1.レンガ調の意匠性を活かしたクリアー塗装
4-2.2種類のサイディングに合わせたクリアー塗装
4-3.デザイン性のあるハウスメーカー施工にクリアー塗装
4-4.マンションのタイルにもクリアー塗装
5.築年数的にクリアー塗装はできないけど単色は避けたい方へ
5-1.吹付多彩模様で高級感を演出
5-2.ツートンカラーでデザイン性豊かな外壁へ
6.【まとめ】クリアー塗装は外壁が劣化する前がポイント
6-1.クリアーorクリヤーの余談話
6-2.クリアーはあくまで選択肢の1つ

クリアー塗装ならサイディングの柄を活かせる

クリアー塗装は無色透明の塗料

クリアー塗装のビフォーアフター

「今の外壁のデザインを気に入っている。でも外壁塗装をすると、せっかくの模様や色が隠れてしまう…」

そんなお悩みにぴったりなのがクリアー塗装です。

クリアー塗装とはその名の通り、無色透明な塗料の事。透明の塗料で外壁材をコーティング(保護)する、とイメージしていただければ良いと思います。

サイディング外壁のデザインを残せる

単色塗装の場合

サイディングボード

こちらのお家の様に、外壁の窯業系サイディングボードの柄が古レンガ調の場合でも通常のシリコン塗料等の単色で塗装すると・・・

サイディングボード

凹凸はそのまま残りますが、レンガ調の模様は消えてしまいます。

クリアー塗装の場合

サイディング クリアー

こちらのお家も古レンガ調のサイディングボードで、外壁塗装はしたいけど今のこの柄が消えてしまうのはイヤだという事で、クリアー塗装をお薦めさせていただきました。

サイディング クリアー

こちらがクリアー塗装施工後の写真です。

外壁は元の柄がそのまま残り、屋根や樋・軒天等はキレイに塗装しなおしました。

サイディング クリアー

近くでサイディング外壁を見た写真です。
コーキングには劣化が見られますが、外壁のサイディングボード自体はそこまで変色等していません。

サイディング クリアー
コーキングを打ち直し、艶有クリアーで仕上げた状態です。元の柄をそのまま生かした仕上げです。

クリアーは艶ありor3分艶

クリアー塗装のサンプル

クリアーには艶あり3分艶があります。

艶ありの場合だと汚れにくく、比較的こちらを選ばれる方が多いです。

落ち着いた感じが良い方は艶なしを選ばれます。艶がないと言っても完全マットな感じではなく、3分艶が一番艶無しになるため多少の艶は残ります。

クリアー塗装に不向きの条件

築10年以上経過している外壁

クリアー塗装は10年以上経過して、劣化症状が出ている外壁には不向きです。

その理由としては、クリア塗装は下塗りがなく、中塗り・上塗りの2回塗りが基本です。
通常の塗料であれば下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りですが、クリアー塗装には下塗りがありません。

下塗りには塗料と外壁の密着を高めたり、軽微なひび割れなどの劣化を埋める役割があります。
築10年以上経過すると、傷んだ外壁を補強する意味合いでも必ず下塗りが必要なのです。

しかしクリアーには肝心の下塗りがないので、築10年以上経過している場合は不向きなのです。

チョーキング現象

チョーキング現象が進んでいるとクリアー塗装は不向き

外壁の表面を指で触れたときに白い粉が付く場合は、クリアー塗装はおすすめできません。

チョーキングが進行した状態でクリアー塗装をすると、チョーキングの粉が塗料と混ざって白ボケしたようになってしまうことがあります。

関連ページチョーキング現象は外壁劣化のサインです

ひび割れ

ひび割れがあるとクリアー塗装に不向き

外壁に傷などがあった場合は透明な塗料なので傷がそのまま見えてしまいます。

また年数が経ちすぎていて色褪せ等が起こっている場合は使用しない方が良いでしょう。

特殊コーティングされた外壁

光触媒やフッ素・無機などで特殊コーティングされている外壁にクリアーを使うと、早期に塗膜が剝がれてしまう可能性があります。

しかし最近では、これらの特殊コーティングがされている外壁にも適応可能な下塗り塗料も発売されているので、施工可能かどうかは業者さんにチェックしてもらいましょう。

クリアー塗装の工程と注意点

クリアー塗装可能なコーキング材の選定

クリアー塗装はコーキング材との相性が重要

一般的にコーキングの上からのクリアー塗装は推奨されていません。

その理由はコーキングの上からクリアー塗装をすると、せっかく打ち替えたコーキング材が劣化してしまうからです。

しかしノンブリード(NB)のコーキング材であればクリアーで劣化をしないので、塗装が可能です。
基本的にコーキング工事は塗装後に行う後打ちよりも、先打ちのほうが塗膜でコーキング材を保護できるので長持ちします。

なので、クリアー塗装の際は
「コーキングが後打ちか?先打ちか?」
「使用するコーキング材はどんなものか?クリアーとの相性は大丈夫なのか」
などを業者さんに確認されると良いと思います。

クリアーの塗膜は通常塗料より寿命が短い

一般的な塗装とクリアー塗装の違い

クリアー塗装は下塗りがなく、中塗り・上塗りの計2回塗りです。

塗り回数が少ないので塗膜厚も2層になる分、一般的な塗装と比較すると耐用年数も短くなります。

つまり、次回の塗装時期がやや早目に来るということです。

クリアー塗装の工程

高圧洗浄

クリアー塗装前の高圧洗浄

他の塗装工事と同じく高圧洗浄します。

クリアーの中塗り

クリアー中塗り

そしてハケやローラーで塗っていいきます。

クリアーの上塗り

クリアー上塗り

クリアーを2回塗って完了です!

複雑な形状はクリアーを吹き付ける場合も

複雑な形状の外壁はスプレーガンでクリアー塗装

外壁の形状が複雑な場合、このように機械を用いてスプレー塗装する場合もあります。

クリアー塗装の施工事例

レンガ調の意匠性を活かしたクリアー塗装

レンガ調の意匠性を活かしたクリアー塗装

築年数 13年
施工価格 116万円
塗料名 日本ペイント UVプロテクト4Fクリアー(艶あり)
塗装面積 167m2

▲上記の施工価格は屋根塗装や付帯塗装を含んだ実際にかかった金額です▲

2種類のサイディングに合わせたクリアー塗装

2種のサイディングにクリアー塗装

築年数 16年
施工価格 138万円
塗料名 1F外壁:日本ペイント UVプロテクトクリアー4F(3分艶)
塗装面積 179m2

▲上記の施工価格は屋根塗装や付帯塗装を含んだ実際にかかった金額です▲

デザイン性のあるハウスメーカー施工にクリアー塗装

ハウスメーカー施工にクリアー塗装

築年数 11年
施工価格 94万円
塗料名 日本ペイント UVプロテクト4Fクリヤー(3分艶)
塗装面積 187m2

▲上記の施工価格は屋根塗装や付帯塗装を含んだ実際にかかった金額です▲

マンションのタイルにもクリアー塗装

マンションのクリアー塗装

築年数 16年
施工価格 220万円
塗料名 ファイングラシィSiクリヤー(3分艶)
塗装面積 264m2

▲上記の施工価格は屋根塗装や付帯塗装を含んだ実際にかかった金額です▲

築年数的にクリアー塗装はできないけど単色は避けたい方へ

「クリアー塗装を考えていたけれど、築年数的に我が家には難しそう…」
「でも単色での塗装は、せっかくの高級感がなくなるので避けたい」

そんなお悩みをお持ちの方に是非おすすめしたいのが…

・吹付多彩模様
・ツートンカラー

での外壁塗装です。

吹付多彩模様で高級感を演出

多彩吹付で高級感を再現

吹付多彩模様は普通の単色仕上げの塗料と違い、様々な色が折り重なった仕上がりになります。

非常に意匠性の高い模様になることが特徴です。

関連ページ外壁塗装の色が単色はイヤ!という場合は多彩模様がオススメ!

ツートンカラーでデザイン性豊かな外壁へ

ツートンカラーの事例

2色の塗料を使って塗装をするツートンカラー。
単色でお家全体を仕上げるよりは、デザイン性も高いので人気の塗り方です。

外壁塗装の中央の帯がある場合も多く、上下で色分けをする場合が多いです。
基本の配色は下の外壁に濃い目を使い、上の壁に淡い色を使います。

様々な色の組み合わせや塗りパターンがあるので、色選びのご相談も承っております。
お好みもあるかと思いますので、何なりとご相談ください(*^-^*)

関連ページ【外壁塗装の色選び】単色かツートンかどっちがいいのか?

【まとめ】クリアー塗装は外壁が劣化する前がポイント

  • クリアー塗装は築10年以内がおすすめ
  • クリアーには艶ありと3分艶があり、お好みの仕上がりにできる
  • 外壁にチョーキング現象・ひび割れがあると、クリアー塗装は不向き
  • 特殊コーティングの外壁はクリアー塗装が難しいが、下塗り塗料によっては可能な場合もある
  • クリアーとの相性の関係で、コーキング材の選定は注意が必要
  • クリアーの塗膜は一般的な外壁塗装よりも耐久性が低い
  • クリアー塗装が難しい外壁でも、吹付多彩模様やツートンカラーでデザイン性のある外壁にできる

クリアーorクリヤーの余談話

余談ですが、「クリアー」「クリヤー」どっちが正しいの?と思われるかもしれませんが、どちらも正解です。

外壁塗装の見積書では「クリア塗装」「クリヤー塗装」「クリアー塗装」など記載されることもあります。
因みに南大阪ペイントセンターでよく使用するクリアー塗料は…日本ペイント UVプロテクトクリヤーを使用することが多いです。

クリアーはあくまで選択肢の1つ

ここ最近建設される戸建て住宅を見ると、どれも素敵なデザインのサイディングばかりですよね。
中にはキャラクターなどもサイディングボードに描かれており「色んな思いがあってこの素敵な外壁のデザインを選ばれたんだな」としみじみ感じます。

クリアーはあくまでも選択肢の1つです。
デザイン性がある外壁だから、絶対にクリアーがおすすめというわけではありません。

「せっかく気に入っていた外壁を塗りつぶすのはイヤだな…」という、悲しい思いをしないための救済手段の1つが、このクリアー塗装だと思っています。

新築当初のままの素敵なデザインをクリアーで保護して残すのも良し、ガラッとイメージチェンジで他の色に塗り替えるのも良し。
クリアーor通常塗料、どちらで塗装をしよう?などのお悩みもお気軽にご相談くださいね。

外壁の状態をしっかりと点検した上で、お客様とお住まいにとって一番良い解決方法をご提案させていただきます(^-^)

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