外壁塗装を20年以上長持ちさせるための6つのアドバイス

外壁塗装を長持ちさせる6つのアドバイス

皆様は外壁塗装を施工する際、「なるべく長持ちさせたい」とお考えではないですか。

外壁塗装を20年長持ちさせる方法があります。外壁塗装の一般的な目安は10年になります。しかし、これからご紹介する6つのアドバイスを実践していただくと、外壁塗装を20年長持ちさせるのが可能になるかもしれません。

アドバイスを実践した場合と実践しない場合で、外壁塗装の長持ちの違いを比較したシミュレーションがこちらになります。

▼長持ちの違いのシミュレーション▼

比較項目 実践あり 実践なし
使用塗料 無機塗料
(耐用年数約20年)
シリコン塗料
(耐用年数約10年)
コーキング材 オートンイクシードなど
(耐用年数約15~30年)
一般的な変形シリコン
(耐用年数約10年)
付帯塗装 同時塗装で劣化防止 塗装せず劣化進行
防水工事 塩ビシート防水工事
(耐用年数約15~20年)
雨漏りリスクが増加
定期点検 2~3年に1回チェックで
手遅れにならず対応可能
点検せず
劣化の発見が遅れる
清掃 年1回の清掃でキレイが長持ち 汚れ放置で劣化進行

こちらのシミュレーションでは塗料やコーキング材などの観点から、20年長持ちさせることができると言えます。アドバイスを実践しない一般的な施工と比較すると、その差がお分かりいただけると思います。

そのため、以上の比較から6つのアドバイスを実践すると、約2倍の長持ち効果が得られる可能性があるのです。

大切な住宅を守り安心して暮らす為に、外壁塗装を長持ちさせるための6つのアドバイスをご参考にしていただきたいと思います。

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監修者情報
監修者 榎本悟

榎本悟

一級塗装技能士・外装劣化診断士
1998年に「南大阪ペイントセンター」を創業し、住宅塗装の専門家として20年以上の経験を持つ。外壁診断や雨漏り診断の豊富な知識を活かし、耐久性と美観を両立させた高品質な施工を提供。さらに、窯業サイディング塗替診断士や雨漏り診断アドバイザーの資格も取得し、住宅の外装全般に関する幅広いアドバイスを行っている。


監修者 橋本卓哉

橋本卓哉

学生時代に塗装業に携わり、大学卒業まで職人として経験を積む。卒業後は外装リフォームの営業・現場管理に従事し、これまでに1,000棟以上の施工を担当。豊富な知識と現場経験を活かして外装診断・施工に取り組んでいる。

外壁塗装を長持ちさせるための6つのアドバイス

外壁塗装の耐用年数は、選ぶ塗料の種類や施工方法・塗装後のメンテナンスによって数年単位で変わってきます。費用をかけて塗装するなら、できるだけ長く美しさと耐久性を保ちたいとお思いになるでしょう。

これからご紹介する6つのアドバイスを実践すると、10年しか持たない塗装を20年に延ばすのが可能になるかもしれません。

外壁塗装を長持ちさせる6つのアドバイス
  • 塗料は無機塗料を使用する
  • 目地コーキング補修は高耐久のコーキング材を使用する
  • 付帯塗装もまとめて塗装する
  • 塩ビシート防水工事で防水機能を高める
  • 定期的に外壁をチェックする
  • 定期的に清掃する

塗料は無機塗料を使用する

塗料グレード

外壁塗装を長持ちさせたいなら、まず塗料の種類が重要です。塗料にはさまざまなグレードがありますが、最も耐久性に優れているのが無機塗料になります。

無機塗料はガラスなどの無機物で構成されていて、紫外線や雨・風・熱に対して非常に強い耐性を持ちます。一般的なシリコン塗料の耐用年数が約7〜12年に対し、無機塗料は15〜25年の耐久性が期待できます。

南大阪ペイントセンターおすすめの無機塗料のBest3がこちらになります。

南大阪ペイントセンターおすすめ無機塗料Best3
  • No1:RSプライムプロ無機(関西ペイント)
  • No2:アレスダイナミックMUKI(関西ペイント)
  • No3:グランセラトップ1液(日本ペイント)

初期費用は他の塗料より高めですが、塗り替え頻度を減らせるので将来的にコストは節約できます。

南大阪ペイントセンターの無機塗料の施工事例がこちらになります。

✔南大阪ペイントセンターの無機塗料の施工事例

弊社の無機塗料の施工事例(ビフォーアフター)

詳しい内容はこちら>​​​

こちらの築25年の住宅は、外壁に複数のひび割れがあり防水性が失われていました。超高耐久の無機塗料で防水性を確保し、約20年の長持ちが期待できる住宅に仕上がりました。

外壁塗装を長持ちさせるには、まず塗料は最高級グレードの無機塗料を使用する必要があるとご理解いただきたいと思います。

無機塗料について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご参考になさってください。

無機塗料は高耐久!特徴や費用、無機塗料が向いている家を解説​​​

目地コーキング補修は高耐久のコーキング材を使用する

オートンイクシード

サイディング外壁などは、外壁の継ぎ目(目地)にコーキングが使われています。その目地のコーキング補修をする際は、高耐久のコーキング材を使用する必要があります。

前項でご紹介した高耐久の無機塗料を使用しても、コーキング材の耐用年数が低いと外壁塗装は長持ちしません。コーキングの早期劣化で雨水が浸入し、外壁や内部の構造を傷める原因になります。そのため、コーキングの耐久性が外壁全体の寿命に大きく関わるのです。

外壁塗装の際は、以下のような高耐久のコーキング材を使用するのがおすすめです。

外壁塗装が長持ちするコーキング材
  • オートンイクシード=耐用年数約30年以上
  • オートンサイディングシーラント=耐用年数約15~20年

これらのコーキング材は高耐久で、紫外線・寒暖差・湿気に強く住宅を長持ちさせるのに適しています。

南大阪ペイントセンターで高耐久のコーキング材を使用した施工事例がこちらになります。

✔コーキング材にオートンイクシードを使用した施工事例

オートンイクシードの施工の様子

詳しい内容はこちら>​​​

こちらの住宅の目地は劣化が進行し、細かなひび割れが発生していました。既存のコーキングを撤去し、新たに高耐久のオートンイクシードを施工する撤去打ち替え工法を施工しました。

高耐久のコーキング材で防水機能を確保し、長持ちする住宅に仕上がりました。

外壁塗装時に高耐久のコーキング材を使用することで、外壁全体の寿命を延ばすのが可能だとお考えいただきたいと思います。

付帯塗装もまとめて塗装する

付帯塗装もまとめて塗装する

外壁塗装を長持ちさせるには、雨樋・破風板・幕板などの付帯部も一緒に塗装することが重要です。

付帯部の中で鉄部は塗膜が劣化するとサビが発生し、雨水とともに赤茶色のサビだれとして外壁に垂れてくることがあります。また、鉄部に限らず、幕板や笠木などの劣化によって黒ずみ汚れが雨だれとして外壁に付着することも少なくありません。

付帯部の汚れが付着した外壁

このような汚れは外壁の見た目を悪くするだけでなく、外壁の塗膜にダメージを与え劣化を早める原因になります。さらに、外壁塗装の際に付帯部を塗装しないで放置すると、劣化が進み部材交換が必要になってしまいます。

付帯塗装の同時施工で、外壁が付帯部の劣化の影響を受けず長持ちする外壁塗装に仕上がるとお考えいただきたいと思います。

塩ビシート防水工事で防水機能を高める

塩ビシート防水工事で防水機能を高める

外壁塗装を長持ちさせるには、高い防水機能を確保できる塩ビシート防水工事がおすすめです。

住宅全体の防水性を高める為に、防水工事も重要なポイントです。特に、屋上やベランダなどは雨水がたまりやすく、防水性能が低下すると雨漏りのリスクが高まります。

塩ビシート防水工事は、塩ビシート(塩化ビニルでできたシート)を貼り付けて防水層を作る防水工事です。耐用年数が約15~20年と長く、紫外線や熱・雨にも強いのが特徴です。

塩ビシート防水工事は費用が高めですが、雨漏りなどの深刻なトラブルが起きてからの補修と比べるとコストを抑えられます。

南大阪ペイントセンターで施工した塩ビシート防水工事の施工事例がこちらになります。

✔南大阪ペイントセンターの塩ビシート防水工事の施工事例

弊社の塩ビシート防水工事の施工事例(ビフォーアフター)

詳しい内容はこちら>​​​

こちらは、築35年の住宅のベランダ塩ビシート防水工事の施工事例になります。長年の紫外線や雨風によって防水層が劣化し、水の侵入が心配される状態でした。

耐久性に優れた塩ビシート防水工事を施工し、防水機能を確保し長く安心して暮らせる住宅に仕上がりました。

屋上やベランダの防水機能を確保することが、外壁塗装をさらに長持ちさせることができるとご理解いただきたいと思います。

塩ビシート防水工事について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご参考になさってください。

塩ビシート防水完全解説!工法ごとの費用公開【一級塗装技能士解説】​​​

定期的に外壁をチェックする

定期的に外壁をチェックする

外壁塗装を長持ちさせるためには、定期的なチェックが欠かせません。住宅は時間の経過とともに紫外線や雨風の影響で、少しずつ劣化は進行してしまいます。

小さな劣化を早めに発見し適切な対処を行うことで、大掛かりな補修を防ぐことができます。外壁のチェックは2~3年に1回の頻度で、以下のようなポイントをチェックしましょう。

▼外壁チェックのポイント▼

チェック項目 写真
外壁にひび割れがないか ひび割れ
塗膜の剥がれ・浮きがないか 塗膜の剝がれ・浮き
サビがないか サビ
コーキングの剝がれ・亀裂がないか コーキングの剝がれ・亀裂
外壁が浮いていないか 外壁の浮き
カビ・コケ・藻などの汚れがないか カビ・コケ・藻
チョーキング現象がないか チョーキング現象
色褪せがないか 色褪せ

以上のような劣化がないか定期的に確認するのが重要です。

色褪せやチョーキング現象など劣化初期の段階でメンテナンスすると、住宅全体の寿命を延ばすことにも繋がります。

自分で判断が難しい場合などは、外壁塗装のプロによる無料点検を活用するのもおすすめです。

定期的に清掃する

定期的に清掃する

外壁を長持ちさせるためには、定期的な清掃が重要になります。外壁は年間を通して雨や風・ホコリ・排気ガス・カビなどにさらされています。これらの汚れをそのままにしておくと、塗膜の劣化が早まる原因になってしまいます。

特に、湿気がこもりやすいとコケや藻が発生しやすい為、塗膜の劣化スピードも早まります。放置すると見た目が悪くなるだけでなく、防水性が低下し雨漏りリスクも高まります。

掃除の方法は年1回程度、柔らかいスポンジなどでやさしく水洗いするだけでも効果的です。外壁を傷つける恐れがある為、ご家庭の高圧洗浄機や硬いスポンジやブラシは絶対に行わないようお願いいたします。

また、清掃時には外壁の状態も一緒にチェックすると、劣化の早期発見にも繋がります。ちょっとした手間をかけることで外壁の美しさと耐久性を保ち、外壁塗装が長持ちするとお考えいただきたいと思います。

外壁の掃除方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご参考になさってください。

外壁の掃除方法を解説!実際に家にある道具だけでキレイになるか検証​​​

外壁塗装を長持ちさせるためのQ&A

外壁塗装を長持ちさせるために、さまざまな疑問をお持ちかもしれません。外壁塗装を少しでも長持ちさせるために、知っておきたいよくある質問とその答えをわかりやすく解説します。

ちょっとした知識の違いが塗装の耐用年数に影響する可能性がある為、ぜひ参考にしてください。

長持ちする塗料はどんな種類がある?

弊社がご提案する外壁塗装の塗料グレード

A:一番長持ちする塗料は無機塗料になります。

南大阪ペイントセンターが外壁塗装でご提案する塗料グレードは、シリコン塗料・ラジカル塗料・フッ素塗料・無機塗料になります。

その中で一番長持ちする塗料は、無機塗料です。以上の耐用年数をご覧いただくとお分かりいただけるように、シリコン塗料と無機塗料では約2倍の耐用年数の差があります

また、フッ素塗料も比較的高耐久の塗料で、無機塗料に続いて耐用年数に優れています。価格は他の塗料に比べて高めですが、メンテナンスの回数を減らして長期的に見るとコストパフォーマンスに優れています。

ご予算もお考えいただきながら、外壁塗装を長持ちさせるために無機塗料かフッ素塗料をご検討いただきたいと思います。

安い塗料でも長持ちさせることは可能?

安い塗料でも長持ちさせられる?

A:耐用年数以上に長持ちさせることはできません

安い塗料でも下地処理を適切に行い乾燥時間を守ることで、塗膜の密着性や耐久性を高め性能を十分に発揮することは可能です。

しかし、どんなに丁寧に施工しても塗料には耐用年数が決められているので、その年数を超えて長持ちさせることはできません。やはり安価な塗料は、もともとの耐候性が高耐久の塗料に比べて劣ってしまいます。

外壁塗装をできるだけ長持ちさせたいという方は、ある程度耐久性の高い塗料を選ぶ必要があるとお考えいただきたいと思います。

外壁塗装が長持ちする色はありますか?

外壁塗装が長持ちする色

A:淡い明るめの色なら長持ちしやすい

外壁塗装の色の選び方は美観だけでなく、塗装の耐久性や劣化スピードにも影響します。選ぶ色によっては塗膜の劣化が早まることもある為、色選びはとても重要なポイントになります。

上記の写真のような、白・ベージュ・アイボリー・淡いグレーなどは、一般的に長持ちしやすいとされています。紫外線の影響を受けにくく、色褪せや劣化が目立ちにくいのが理由になります。

一方で、濃い色(黒・濃紺・こげ茶など)や鮮やかな原色系は、紫外線や熱を吸収しやすくなります。塗膜の膨張・収縮が起こりやすくなる色の為、色褪せや劣化が比較的早く進行する傾向にあります。また、汚れやホコリも目立ちやすくなる可能性が高くなります。

外壁塗装を長持ちさせたい方は、淡い明るめの色をお選びいただくと濃い色の住宅より長持ちさせるのが可能かもしれません。

小さな劣化はDIYで補修したほうが長持ちする?

小さな劣化は自分で補修すべき?

A:小さな劣化でもDIYはおすすめできません

小さな劣化でも適切な材料選びや施工方法を誤ると、かえって外壁の寿命を縮めてしまうリスクがあります。南大阪ペイントセンターでも誤った知識でコーキング補修し、雨水の逃げ道を塞いでしまったために雨漏り被害に発展した事例もあります。

素人の方とプロの職人とでの補修の完成度の違いがこちらになります。

▼素人の方とプロとの違い▼

素人の方のコーキングとプロの職人のコーキングの違い

素人の方では外壁塗装で重要な下地処理を適切に行うのが難しいかもしれません。そのため、誤った補修をしてしまうと、補修箇所から雨水が浸入し、住宅全体の劣化を早める原因になってしまいます。

小さな劣化でもDIYを行わず、プロの塗装専門業者に依頼していただけますようお願いいたします。

長持ちするか職人の腕で違いがある?

長持ちは職人の腕で変わる?

A:職人の腕で違いがあります

職人の技術力で外壁塗装の長持ちが違ってきます。職人の技術力の違いで、外壁塗装後の劣化スピードに違いが生じるかもしれません。

外壁塗装では、もちろん塗料の選定や塗装工程は大切です。南大阪ペイントセンターでは塗料の選定や塗装工程だけでなく、塗装の前段階の下地処理が重要だと考えています。南大阪ペイントセンターが重要であると考える下地処理がこちらになります。

重要な下地処理
  • 高圧洗浄工事(新しい塗膜がきちんと付着し塗装の長持ちに繋がる)
  • 養生工事(塗装の範囲を明確にし、塗りムラ・塗り残しを防ぎ塗膜が均一になる)
  • コーキング工事(防水性を高め住宅全体の耐久性を向上)
  • 付帯部などのケレン作業(付帯部の下地処理を行うことで住宅全体の長持ちに繋がる)

南大阪ペイントセンターでは、1度施工いただいて再び2度目の外壁塗装の施工をお任せいただくこともございます。リピーター様からは、10年以上経過しているのに劣化が少ないとのお声もいただいております。

職人の技術力が外壁塗装後の劣化スピードに影響する為、外壁塗装の長持ちにも関係するとお考えいただきたいと思います。

まとめ

外壁塗装を長持ちさせる為に、6つのアドバイスを実践していただきたいと思います。

外壁塗装を長持ちさせる6つのアドバイス
  • 塗料は無機塗料を使用する
  • 目地コーキング補修は高耐久のコーキング材を使用する
  • 付帯塗装もまとめて塗装する
  • 塩ビシート防水工事で防水機能を高める
  • 定期的に外壁をチェックする
  • 定期的に清掃する

以上の内容を実践していただくと、一般的な塗装目安より約10年長い約20年の長持ちが期待できます。

南大阪ペイントセンターでは、皆様が安心して長く暮らせるように耐久性を確保した外壁塗装を施工しております。施工いただいたお客様から、Google口コミ100件の★4.9の高評価をいただいております。無料点検・無料見積もりも承っておりますので、ぜひ一度ご相談ください。

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監修者情報
監修者 榎本悟

榎本悟

一級塗装技能士・外装劣化診断士
1998年に「南大阪ペイントセンター」を創業し、住宅塗装の専門家として20年以上の経験を持つ。外壁診断や雨漏り診断の豊富な知識を活かし、耐久性と美観を両立させた高品質な施工を提供。さらに、窯業サイディング塗替診断士や雨漏り診断アドバイザーの資格も取得し、住宅の外装全般に関する幅広いアドバイスを行っている。


監修者 橋本卓哉

橋本卓哉

学生時代に塗装業に携わり、大学卒業まで職人として経験を積む。卒業後は外装リフォームの営業・現場管理に従事し、これまでに1,000棟以上の施工を担当。豊富な知識と現場経験を活かして外装診断・施工に取り組んでいる。

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