外壁工事とは?4種類の工事内容・費用相場・実際の施工事例を公開

外壁工事とは?4種類の工事内容・費用相場・実際の施工事例を公開
「外壁工事はどういった工事をするのか」
「工事について何も知らない!いったい何から調べれば?」
といったお困りはありませんか?

外壁工事は建物の防水性や美観を保つためにも、必要不可欠な工事なのです。
建物の資産価値を維持するためにも、外壁工事についての正しい知識を理解されることが大切です。

こちらのページで分かること

・外壁工事の種類
・外壁工事が必要な症状例
・実際の外壁工事の事例
・外壁工事の業者選びのポイント

初めての方でも外壁工事がどういったものか理解されることで工事の不安要素を払拭し、一番納得のいく外壁工事をする手助けとなるでしょう。

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監修者情報
監修者 榎本悟

榎本悟

一級塗装技能士・外装劣化診断士
1998年に「南大阪ペイントセンター」を創業し、住宅塗装の専門家として20年以上の経験を持つ。外壁診断や雨漏り診断の豊富な知識を活かし、耐久性と美観を両立させた高品質な施工を提供。さらに、窯業サイディング塗替診断士や雨漏り診断アドバイザーの資格も取得し、住宅の外装全般に関する幅広いアドバイスを行っている。


監修者 橋本卓哉

橋本卓哉

学生時代に塗装業に携わり、大学卒業まで職人として経験を積む。卒業後は外装リフォームの営業・現場管理に従事し、これまでに1,000棟以上の施工を担当。豊富な知識と現場経験を活かして外装診断・施工に取り組んでいる。

1.外壁工事とは

外壁工事
外壁工事と外壁を守り、建物を長持ちさせるために必要なメンテナンスです。

なぜなら外壁は日々雨や紫外線といった自然のダメージを受け続けているため、時間が経つと必ず劣化してしまうからです。

たとえば外壁に小さなひび割れができていると、そこから雨水が染み込みやがて雨漏りや構造部分の腐食を引き起こすリスクもあります。
こうしたトラブルを未然に防ぐために、外壁塗装や補修工事などの工事が行われます。

外壁をきちんとメンテナンスしておくことは、お住まいを長く守る大切なポイントです。
外壁に気になる変化が見られた場合は、早めに専門業者へご相談されることをおすすめします。

2.外壁工事の種類

外壁工事には大きく分類して4種類の工事があります。

工事の種類 費用感 工期
外壁塗装 普通 約14日
外壁重ね張り 高額 約14~20日
外壁張り替え 高額 約14~25日
外壁補修 安価 約1~2日

外壁工事では外壁塗装工事が8-9割を占めるので、外壁工事=外壁塗装工事と言っても良いくらいです。

なぜならたとえ外壁にひび割れなどの傷みがあったとしても、部分的な外壁補修を施したうえで塗装を行えば建物全体の防水性が回復し、美観も復活するからです。

ただし例外はあります。
外壁補修と塗装だけでは機能面・美観ともに十分に回復できないような深刻な劣化がある場合は、外壁重ね張り工事や外壁張り替え工事といったより大規模な対策が必要になります。

本項では各工事別に工期・費用感・工事が必要なケースなどをご紹介いたします。

2-1.外壁塗装工事

外壁塗装工事
外壁塗装工事は劣化部位の補修をしてから塗装することで、建物の防水機能を復活させ適切な耐久性を保つための工事です。

一般的に外壁工事とは外壁塗装工事を指す場合がほとんどです。

「外壁工事=外壁塗装工事」と言っても良いくらいです。
実際に弊社では次項でご紹介する張り替え工事や重ね張り工事は1年に1回お問合せがあるかないかの頻度です。

戸建て住宅の外壁塗装工事の工期は約14日間です。

外壁塗装工事の費用相場

戸建て住宅の費用相場は…

外壁塗装の費用相場:90~120万円

弊社の約400件の事例で一番ご依頼が多い価格帯が90~120万円でした。

ただし劣化状態や建物の条件によって外壁塗装工事の費用は変わります。
ですのでこちらでご紹介した相場はあくまで目安とご理解ください。

▼外壁塗装工事の費用相場についてもっと詳しく知りたい方はこちら▼
外壁塗装の費用相場は90~120万円!弊社600件の事例データを基に算出

外壁塗装工事はこんなケースに行います

  • 外壁の色あせやひび割れ、塗膜の剥がれがある
  • 外壁表面にカビやコケが生えている
  • 外壁の防水性や気密性を改善したい

2-2.外壁重ね張り工事

外壁重ね張り工事
重ね張り工事は既存の外壁の上から新しい外壁材を張る工事のことです。
「外壁カバー工法」とも呼ばれており、外壁塗装工事と比較すると工期は長く約14~20日間は見ていただいた方が良いでしょう。

外壁重ね張り工事の費用相場

弊社でもほとんど事例がないので、実際の費用感をお伝えすることは難しいです。

金属サイディングの場合@17,000円/㎡~

金属サイディングを張る場合、1㎡あたりの単価は17,000円~です。
トタン張りですと1㎡あたりの単価は15,000円~と比較的安価になります。

後の4-3章でもお伝えしますが、実際に片面だけトタンで重ね張りを行った事例は約130万円でした。
片面だけで130万円もするので、全面の重ね張りですともっと高額になることが分かりますね。

外壁重ね張り工事はこんなケースに行います

  • 外壁塗装をしても雨漏りが止まらない
  • 外壁の素材そのものを一新させたい(例:モルタル壁→金属サイディングなど)
  • 外壁材がモルタル壁(構造的にモルタル壁は張り替え不可のため)
  • 外壁に大きな損傷がなく下地の状態が良好

2-3.外壁張り替え工事

外壁張り替え工事
張り替え工事は既存の外壁材をすべて撤去してから、新しい外壁材を張る工事のことです。

既存の外壁材を撤去するので解体費用や廃材撤去費用がかかり、重ね張りよりも高額になります。

外壁工事の中でも一番工期が長く、約14~25日間かかることが多いです。
又、外壁材を撤去してから判明する不具合もあることから長めに工期を見ていただいた方が良いでしょう。

外壁張り替え工事の費用相場

弊社でもほとんど事例がないので、実際の費用感をお伝えすることは難しいです。

金属サイディングの場合@25,000円/㎡~

金属サイディングを張る場合、1㎡あたりの単価は25,000円~です。
トタン張りですと1㎡あたりの単価は23,000円~と比較的安価になります。

仮に一般的な30坪の戸建て(外壁面積168㎡)に金属サイディングを張り替えた場合…

168㎡×25,000円/㎡=4,200,000円

加えて工事に必須な足場費用が約250,000円と仮定すると合計4,450,000円となります。
更にそこから雨樋などの付帯部の塗装も約100,000円加わると仮定します。

以上の計算から少なくとも450~500万円は張り替え工事の費用として見ていただいた方が良いでしょう。

外壁張り替え工事はこんなケースに行います

  • 外壁塗装をしても雨漏りが止まらない
  • 外壁の素材そのものを一新させたい(例:窯業系サイディング→金属サイディングなど)
  • 外壁材がモルタル壁以外
  • より軽量の外壁に交換して耐震性を上げたい
  • 外壁の老朽化が著しく下地まで被害がある

2-4.外壁補修工事

外壁補修工事
外壁補修工事とは、ひび割れ(クラック)や欠け、剥がれといった外壁の傷みを部分的に修復する工事を指します。

大きな張り替えや重ね張りを行う前に、まずはこの補修工事で対応できるケースがほとんどです。

補修の方法はコーキングでひび割れを埋める、欠けた部分をモルタルで補うなど、症状に応じて最適な処置を施します。
外壁の防水性を取り戻し、外壁の防水性を取り戻し、雨水が建物内部に侵入するのを防ぐことが目的です。

部分補修であれば、工期は約1~2日で完了することが多いため、比較的手軽に行える点もメリットのひとつです。
補修後には塗装を重ねることで、見た目も美しく仕上がります。

外壁の傷みが軽度なうちに適切な補修を行えば、建物の寿命を延ばすことにもつながります。

外壁補修工事の費用相場

モルタル外壁でよく見られる大きなひび割れは別途補修工事が必要で、明確に価格表に金額を掲載することが難しいです。
これまでの事例からひび割れ1箇所の補修につき35,000円~になるケースが多いですが、まずは現地でひび割れの状態を拝見してからの見積りとなります。

ひび割れVカット補修:1箇所35,000円~

外壁補修工事はこんなケースに行います

  • 外壁のひび割れがある

3.外壁工事を依頼すべき症状6選

前項でお伝えしたように外壁工事には外壁塗装・重ね張り・張り替え・補修工事の4種類の工事があります。

一概に「この症状だから、この工事方法が最適」とお伝えすることが難しいです。
ですので業者による外壁診断で建物にどの工事方法が最適か判断してもらうことを推奨します。

以下に外壁工事が必要な症状をまとめています。
実際の建物の状態と照らし合わせて、一般的に今どのような工事が必要かチェックしていきましょう。

症状 原因・状態 一般的に推奨される工事

外壁材の剥がれ
外壁材の剥がれ

長年雨水が染み込んだ外壁材が脆くなり、剝がれている状態。
症状が深刻な場合は下地からの補修が必要。
・張り替え工事
・外壁塗装工事
・外壁補修工事
下地から左官補修をして塗装を実施。

外壁のひび割れ
外壁のひび割れ

外壁材の乾燥や地震など、様々な要因でひび割れが発生する。
ひび割れの幅が0.3mm以上の場合は雨水の侵入しやすく補修の緊急度が高い。
・重ね張り工事
・外壁塗装工事
・外壁補修工事
ひび割れをコーキングなどで埋めて補修をしてから塗装を実施。

外壁の浮き・反り
外壁の浮き・反り

外壁材に雨水が染み込むと湿潤と乾燥を繰り返すことで外壁材変形し浮きや反りに繋がる。 ・張り替え工事
・外壁塗装工事
・外壁補修工事
浮きや反りを補修してから塗装を実施。

コーキングの不具合
コーキングの不具合

経年劣化によってコーキングの弾力性が失われ割れや剥がれへと繋がる。 ・外壁塗装工事
・外壁補修工事
コーキング工事後に塗装をすることで改善。

外壁の汚れ
外壁の汚れ

外壁塗膜の経年劣化で防水性がなくなり汚れが溜まりやすくなる。
外壁塗装の時期を知らせるサイン。
・外壁塗装工事

チョーキング現象
チョーキング現象

紫外線によって外壁塗膜の樹脂が分解され、顔料のみが粉状になって外壁表面に出ている。
外壁塗装の時期を知らせるサイン。
・外壁塗装工事

 

4.外壁工事の事例

実際の外壁工事の事例をご紹介いたします。

4-1.戸建て住宅に外壁塗装工事

戸建て住宅に外壁塗装工事

工期 16日間
工事費用 115万円
工事内容 外壁補修・外壁塗装・屋根塗装

▼詳しい施工事例はこちら▼
羽曳野市で外壁塗装中に屋根からの雨漏り発覚!屋根も同時に補修

4-2.ハウスメーカー施工住宅へ外壁塗装工事

ハウスメーカー施工住宅へ外壁塗装工事

工期 18日間
工事費用 157万円
工事内容 コーキング工事・外壁塗装・ベランダ防水工事

▼詳しい施工事例はこちら▼
羽曳野市で大和ハウス施工住宅へ外壁塗装とベランダ防水工事

4-3.店舗ビルの外壁塗装工事と重ね張り工事

店舗ビルの外壁塗装工事と重ね張り工事

工期 22日間
工事費用 130万円
工事内容 外壁重ね張り・外壁補修・外壁塗装

▼詳しい施工事例はこちら▼
藤井寺市の店舗ビルのメンテナンス(外壁塗装とカバー工法)

4-4.マンションの外壁塗装工事

マンションの外壁塗装工事

工期 18日間
工事費用 179万円
工事内容 外壁塗装・屋根塗装・マンション共用部塗装

▼詳しい施工事例はこちら▼
堺市北区で築35年のマンション(ALC外壁)の外壁塗装を実施

4-5.戸建て住宅の外壁補修工事

戸建て住宅の外壁補修工事

工期 1日間
工事費用 2万円
工事内容 コーキング工事

▼詳しい施工事例はこちら▼
富田林市にて雨漏り修理(ひび割れ補修で解決)

5.外壁工事の優良業者を選ぶポイント

良い外壁工事をするには優良業者選ぶことが最も重要と言って良いでしょう。

以下のポイントを押さえておけば、優良業者を選べる確率が高くなります。

・地元で施工実績の多い外壁塗装業者
・運営10年以上の業者はアフターフォローも安心
・工事が必要な根拠や説明が明確な業者
・誰が見ても分かりやすい見積書を提示する業者

それでは項目ごとに、解説していきます。

5-1.地域での施工実績が多い

お住まいの地域での施工実績が多いかを確認されると良いでしょう。

地域での施工実績があれば、有事でもすぐに駆け付けてくれる可能性が高くなるからです。
又、その地域にあった施工をしてくれます。

具体的には地域特有の寒さ暑さへの対策や、海の近くであれば塩害などの対策が必要になります。
施工実績は外壁工事会社のホームページに掲載されていることが多いです。

是非ホームページを確認いただき、お住まいの地域で施工実績があるか確認してみましょう。

5-2.運営10年以上はアフターフォローも安心

運営10年以上はアフターフォローも安心
運営10年以上かを確認されると良いでしょう。

なぜかと言うと「運営10年未満の中小企業の倒産確率は95%以上」と言われているからです。
外壁工事後に倒産してしまうとアフターフォローを受けられません。

逆に10年以上運営の外壁工事会社ですと倒産率は5%になるので「倒産してアフターフォローが受けられなくなる」という心配も減ります。

運営実績を知るには会社のホームページの創業年を確認されると良いでしょう。
ホームぺージに掲載がない場合でも、会社へお問合せをして創業年の確認ができます。

出典:中小企業のライフサイクルと生産性 第2章

5-3.見積り点検に時間をかける

外壁工事の点検は建物全体のドローン調査など含めると60~90分近くかかります。

見積書を作るための点検ですと、60分以内ですむケースが多いと聞きます。
ですが点検の目的は「正しく建物の状態を診断する」ことですので時間がかかるものです。

しっかりと時間をかけて点検してくれたかも、優良業者を選ぶポイントです。

5-4.素人が見ても分かりやすい見積書

見積書を見れば優良業者か冷静に判断できるでしょう。
素人が見ても内容が詳細に分かる見積書はお客様目線に立った良い見積書と言えるからです。

良い見積書の例…

・各工程の料金
・外壁・屋根は3回塗り
・㎡数や単価
・使用する塗料名

以上のような細かい内容が見積書に明記されていれば、優良業者である可能性が高いと思います。

見積書が専門的な知識がなくても分かる内容になっているか確認されると良いでしょう。

▼見積書の見方について詳しく掲載▼
外壁塗装の見積書が適正か見極める6つのポイントと見積書の実例公開

6.まとめ

外壁工事は大きく分けて4つの工事に分類されます。

・外壁塗装工事
・外壁重ね張り工事
・外壁張り替え工事
・外壁補修工事

基本的に外壁工事は外壁塗装工事を指すことが多いです。

外壁工事をご検討であれば10年に一度の外壁塗装工事が一番おすすめです。

10年に1度のペースで外壁塗装工事や補修工事をしていれば、重ね張りや張り替え工事が必要な深刻な症状には発展しにくいです。

重ね張りや張り替え工事は外壁塗装工事に比較すると約3~4倍の費用がかかります。
仮に築35年で張り替え工事に500万円近くかかることを考えれば、10年に1度約100万円外壁塗装工事を実施したトータル300万円の方が安価にすみますよね。

外壁塗装工事を10年に1度のタイミングで実施していれば、高額な工事費用がかかる重ね張りや張り替えが必要な確率がグンと減ります。
そのため10年に1度の外壁塗装工事が建物の耐久性を維持する上で、一番費用対効果が高い方法なのです。

建物にとってベストな外壁工事をするためにも、工事の一連の流れを把握し最適な外壁工事業者を選ぶことが大切です。

外壁工事が初めてであれば、様々な疑問が湧いてきますよね。
ですのでどんな些細なことでもご質問は大歓迎です!

何でもお気軽にご相談いただけますと幸いです。

監修者情報
監修者 榎本悟

榎本悟

一級塗装技能士・外装劣化診断士
1998年に「南大阪ペイントセンター」を創業し、住宅塗装の専門家として20年以上の経験を持つ。外壁診断や雨漏り診断の豊富な知識を活かし、耐久性と美観を両立させた高品質な施工を提供。さらに、窯業サイディング塗替診断士や雨漏り診断アドバイザーの資格も取得し、住宅の外装全般に関する幅広いアドバイスを行っている。


監修者 橋本卓哉

橋本卓哉

学生時代に塗装業に携わり、大学卒業まで職人として経験を積む。卒業後は外装リフォームの営業・現場管理に従事し、これまでに1,000棟以上の施工を担当。豊富な知識と現場経験を活かして外装診断・施工に取り組んでいる。

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