ルーフィングとは?雨漏りを防ぐ超重要な屋根の防水シート

ルーフィングとは?雨漏りを防ぐ超重要な屋根の防水シート
「見積書にルーフィングって書いてあるけど一体なんのこと?」
といった疑問はありませんか。

ルーフィングとは屋根の防水シートのことで、屋根材の下に取り付けられているため私たちが普段目にする機会はありません。
当コラムではルーフィングの重要性や、ルーフィングの施工を依頼する際の注意点などを解説していきます。

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1.ルーフィングとは屋根の防水シート

ルーフィング

・ルーフィングシート
・防水シート(防水紙)
・下葺き材

以上のような様々な名称をもつルーフィング。

一次防水が瓦などの屋根材だとすれば、ルーフィングは二次防水の役割があります。
仮に屋根材が台風などの影響で破損してしまったとしても、ルーフィングによって雨漏りを防ぐことができます。

ルーフィングは新築や葺き替えリフォームの時でないと普段中々目にする機会はないと思います。
ですが雨漏りを防止するという観点から、屋根材以上にとても重要な役割を担うのです。

2.ルーフィングの劣化は雨漏りの原因になる

ルーフィングの役割
ルーフィングが破けてしまうと雨漏りの原因になります。

台風などの横殴りの強い雨の場合、屋根材で雨を防ぎきれず屋根材下に雨が流れてしまいます。
屋根材下に流れてしまった雨を防ぐことができるのがルーフィングです。

ルーフィングの二次防水の役割があるからこそ、屋根の防水性が確保されるのです。

逆に屋根材が痛んでいなくても、ルーフィングが破けている場合は雨を防ぎきることができず雨漏りへと発展します。

3.ルーフィングは築10年を目途に劣化がはじまる

新築時に使用されているルーフィングによって寿命は異なりますが、最低基準のルーフィングで10年から劣化がはじまるとされています。
品確法の瑕疵担保責任によって売主は10年間雨漏りに対する瑕疵担保責任を必ず負うと定められています。

そのため多くの建売り住宅の場合、少なくとも10年間は雨漏りしないような最低基準をクリアしたルーフィングを使用して建築コストを抑えているケースも少なくありません。

ルーフィングの劣化によって発生した雨漏りは、屋根材を塗装する屋根塗装では改善させることができません。
そのため…

屋根葺き替え
屋根カバー工法

いずれかの2つの方法で、ルーフィングを敷き直す必要があるのです。

弊社では築25年前後で屋根カバー工法や葺き替えをされるケースが多いですよ。

4.ルーフィングの種類が見積書に明記されているか確認しましょう

ルーフィングが明記された見積書

ルーフィングといっても様々な種類があります。
できれば建売りで使用される、10年程の耐久性の最低基準のルーフィングの使用は避けたいところです。

そのため屋根工事の見積り明細書にルーフィングの種類が明記されているか確認をされた方が良いです。

名称 特徴
アスファルトルーフィング 耐用年数約10年 建売りでよく使用される
改質アスファルトルーフィング 耐用年数約20年~30年 アスファルトルーフィングよりも高価
粘着層ルーフィング 耐用年数約20年 裏面に粘着層がありタッカー留めを行わないことで雨漏りリスクを減らす
高分子系ルーフィング 耐用年数約20年 軽量化に特化しており通常の約1/3の軽さ
透湿防水ルーフィング 耐用年数約50年 湿気を逃がすことで野地板の劣化を防げる

弊社では主に以下のルーフィングを使用することが多いです。

  • 改質アスファルトルーフィング(ニューライナールーフィング)
  • 粘着式ゴムアスルーフィング
  • 高分子系ルーフィング(kmewノアガードⅡ)

ルーフィングの細かい特性や種類については非常に専門性の高い内容ですのでこちらの記事では割愛しますが、大切なのは施工業者がどのような理由でルーフィングを選定したかきちんと説明できるかどうかです。

たとえばですが、屋根材にはノンアスベストの屋根材であるパミールアーバニーといった屋根材が存在します。
非常に割れやすく塗装がほぼ不可能な屋根材のため、メンテナンスには屋根カバー工法を提案するケースがほとんどです。
割れやすい屋根材の上にルーフィングを固定するための釘を打ち込むと下地となる屋根材が破損してしまいます。
そこで割れやすい屋根材の上にカバー工法をする場合、粘着層ルーフィング(粘着式ゴムアスルーフィング)がベストとされています。
粘着層ルーフィングを使用することで屋根材に負荷をかけることなくルーフィングを取り付けることができるのです。

こちらの例のように屋根材の特性を見極め、一番長持ちするベストなルーフィングを提案してくれるかが非常に重要なのです。

屋根材の下に施工されるシートなのであまり目立たず重視されない傾向にありますが、屋根の防水性を担保する重要な建材ですので高品質で屋根材に適合するものを選ぶ様にしましょう。

5.ルーフィングの施工内容

ルーフィングの取り付け
ルーフィングの施工の様子を見ていきましょう。

粘着層ルーフィング以外の場合は、釘やタッカーと呼ばれる大きいホチキスのような器具でルーフィングと下地を固定していきます。

ルーフィングに穴をあけても大丈夫?と思われるかもしれませんが、太陽熱でルーフィングの一部が溶けて釘と固着することで穴は隙間なくを塞がります。

写真のように念のためタッカー部分に防水シールを貼ることで更に耐久性は高まりますよ。

ルーフィングのジョイント
ルーフィング同士のジョイントは、最低10cm以上重ねる必要があります。

下地となる屋根材によってもルーフィングの取り付け方が違うので、できればカバー工法や葺き替え工事の施工実績の多い業者へ依頼されるとより安心でしょう。

6.ルーフィングを使用した屋根工事の施工事例

羽曳野市で屋根カバー工法(断熱性に優れたスーパーガルテクト使用)

羽曳野市で屋根カバー工法(断熱性に優れたスーパーガルテクト使用)

価格 129万円 工事期間 7日間
塗料名 アイジー工業 スーパーガルテクト 塗料種別 ガルバリウム鋼板
面積 101m2 築年数 23年

工事期間 7日間 面積 101m2
塗料名 アイジー工業 スーパーガルテクト 塗料種別 ガルバリウム鋼板
築年数 23年

大阪市住吉区で屋根カバー工法と樋交換工事(旭化成ヘーベルハウス)

大阪市住吉区で屋根カバー工法と樋交換工事(旭化成ヘーベルハウス)

価格 258万円 工事期間 4日間
塗料名 アイジー工業スーパーガルテクト 塗料種別  
面積 138m2 築年数 28年

工事期間 4日間 面積 138m2
塗料名 アイジー工業スーパーガルテクト 塗料種別  
築年数 28年

大阪市東成区で屋根からの雨漏り解消に屋根カバー工法を実施

大阪市東成区で屋根からの雨漏り解消に屋根カバー工法を実施

価格 69万円 工事期間 20日間
塗料名 IG工業 スーパーガルテクト 塗料種別 ガルバリウム鋼板
面積 50m2 築年数 25年

工事期間 20日間 面積 50m2
塗料名 IG工業 スーパーガルテクト 塗料種別 ガルバリウム鋼板
築年数 25年

藤井寺市大和ハウスにて雨漏り!スーパーガルテクトでのカバー工法を実施

藤井寺市大和ハウスにて雨漏り!スーパーガルテクトでのカバー工法を実施

価格 142万円 工事期間 10日間
塗料名 IG工業スーパーガルテクト 塗料種別  
面積 93m2 築年数 約20年

工事期間 10日間 面積 93m2
塗料名 IG工業スーパーガルテクト 塗料種別  
築年数 約20年

7.ルーフィングの選定は信用できる業者へお任せしましょう

ルーフィングが取り付けられた屋根

ルーフィングは屋根において一番重要な建材と言っても良いくらいです。
どれだけ屋根材の性能が良くても、ルーフィングの寿命が屋根材に見合っていなかったり取り付け方を誤ると雨漏りの原因になりかねません。

そのため信頼できる専門知識のある業者へ依頼し、できるだけ長持ちするルーフィングを提案してもらうことが大切です。

南大阪ペイントセンターは塗装だけでなく屋根の専門店として屋根工事に詳しい職人・スタッフが多く在籍しています。
お客様のご要望に合わせて様々な提案をいたしますので、ご不安やご不明点があれば何でもお気軽にご相談をいただけますと幸いです。

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