現場調査にお客様宅に伺うと屋根の塗装は如何されますか?とお聞きすると「屋根はしないよね普通?」と応える方が時折おられます。
そこで今回は屋根についてお話をして行きたいと思います。
まずはじめにこちらの写真は折半屋根です。戸建てのお宅でも使用されている事もありますが、工場やガレージの車庫等に多く使われる屋根です。
金属製の屋根で耐火性に強いですが、夏場は熱くなりまた雨音がうるさい面もあります。
金属製の屋根の為放っておくと錆が生えて来たりしますので塗装メンテナンスは必要な屋根材です。
次にこちらは一般のお宅で現在多く見られるスレート屋根です!
スレート屋根には粘板岩を薄く板状にし加工した天然スレートと、セメントと繊維質材料を混ぜ合わせて厚さ5mm程の板状にした化粧スレートの2種類があります。
天然スレートは天然の岩を使用する為非常に高価でほとんど普及していません。
スレート自体に防水性は無い為塗装は必要な屋根材になります。
こちらは厚型スレートです。化粧スレートに比べ厚みが厚いのがお分かりじゃないでしょうか!
こちらも塗装メンテナンスは必要な瓦になります。
こちらはセメント瓦です。寿命は30~40年程持つと言われています。
セメント自体に防水性はありません!塗膜が薄くなると雨水が瓦自体に染み込むようになるので悪影響が出てしまいます。
水が浸透していくとセメントの成分であるカルシウムが流出していくので表面のザラつきが起こり強度も落ちて行きます。
その為塗装は必要な屋根材です。
こちらは和瓦(日本瓦)です。和瓦は粘土質の物を1000~1200℃の高温で焼き上げた物で土にはケイ素という物質が含まれており、これを高温で焼き上げると非常に硬くなります。
その為耐久性は非常に強いです。
壽命は50~100年程持つと言われています。耐久性の強さが分かるんじゃないでしょうか。
塗装を行う必用は特にありません!
塗装を行うとベリベリと塗膜が剥がれ塗装前より汚くなってしまう事があります。
メンテナンスを行なうとすれば和瓦の下の漆喰が劣化してくるのが先なので漆喰のメンテナンスが必要になります。
こちらは洋瓦です。デザイン性があり洋風のお洒落な外観を演出します。
和瓦同様耐久性に優れた屋根材です。
粘土を焼いて作った瓦の為塗装は必要ありません。
以上で屋根の瓦の種類と塗装メンテナンスの有無についてのご紹介でした。