外壁塗装の施工を検討する際、「失敗だけは避けたい」とお考えの方が多くいらっしゃると思います。
外壁塗装における失敗とは、満足のいかない仕上がりになることを言います。満足のいかない仕上がりのイメージがこちらになります。
外壁塗装の失敗には大きく6つの原因があり、その6つの原因がイメージ通りの仕上がりにならない要因になっているのです。そこで、6つの原因で起こる様々なよくある失敗をご紹介し、失敗しないための解決法とあわせて解説いたします。
- 外壁塗装の失敗には大きく6つの原因がある!
- 外壁塗装のタイミングでよくある失敗と解決法
- 外壁塗装の業者選びでよくある失敗と解決法
- 外壁塗装の塗料選びでよくある失敗と解決法
- 外壁塗装の費用でよくある失敗と解決法
- 外壁塗装の見積もりでよくある失敗と解決法
- 外壁塗装の色選びでよくある失敗と解決法
外壁塗装で失敗しない為に事前によくある失敗をご理解いただき、解決法をご参考にしていただきたいと思います。

榎本悟
一級塗装技能士・外装劣化診断士
1998年に「南大阪ペイントセンター」を創業し、住宅塗装の専門家として20年以上の経験を持つ。外壁診断や雨漏り診断の豊富な知識を活かし、耐久性と美観を両立させた高品質な施工を提供。さらに、窯業サイディング塗替診断士や雨漏り診断アドバイザーの資格も取得し、住宅の外装全般に関する幅広いアドバイスを行っている。

橋本卓哉
石綿作業主任者・建築物石綿含有建材調査者
学生時代に塗装業に携わり、大学卒業まで職人として経験を積む。卒業後は外装リフォームの営業・現場管理に従事し、これまでに1,000棟以上の施工を担当。豊富な知識と現場経験を活かして外装診断・施工に取り組んでいる。
1.外壁塗装の失敗には大きく6つの原因がある!
2.外壁塗装のタイミングでよくある失敗と解決法
2-1.築年数をあてにし過ぎて劣化を見逃す
2-2.劣化を放置して塗装によるメンテナンスが不可能になる
3.外壁塗装の業者選びでよくある失敗と解決法
3-1.訪問販売でその場で契約してしまう
3-2.業者の口コミを確認しないで契約する
3-3.施工実績や施工技術が不足している業者に依頼する
3-4.点検に時間をかけない業者に依頼する
3-5.近隣への対応が不十分な業者に依頼する
3-6.アフターフォローや保証がない業者に依頼する
4.外壁塗装の塗料選びでよくある失敗と解決法
4-1.安さを重視して塗料を選ぶ
4-2.メーカー名や商品名だけで決めてしまう
4-3.外壁の状態に合わない塗料を選ぶ
5.外壁塗装の費用でよくある失敗と解決法
5-1.外壁塗装の相場を理解していない
5-2.追加費用が発生して予算オーバーになる
5-3.安さを重視して手抜き工事を見抜けない
5-4.予算を決めずに依頼してしまう
6.外壁塗装の見積もりでよくある失敗と解決法
6-1.1社だけの見積もりで決めてしまう
6-2.塗料の種類や塗装回数が明記されていない
6-3.見積書に「一式」表記が多く内訳が不透明
7.外壁塗装の色選びでよくある失敗と解決法
7-1.小さなサンプルだけで色を決める
7-2.屋内で見た印象だけで色を決める
7-3.周囲の景観や街並みと調和しない色にする
7-4.住宅全体のバランスを考えない
8.まとめ
外壁塗装の失敗には大きく6つの原因がある!
外壁塗装の失敗には大きく6つの原因に集約されます。
- 外壁塗装のタイミング
- 業者選び
- 塗料選び
- 外壁塗装の費用
- 見積もり
- 色選び
以上の6つで起こる様々な事柄を適切に判断できないと、外壁塗装の失敗に繋がってしまうのです。
そこで、外壁塗装で失敗する6つの原因から起こる、様々なよくある失敗と解決法を解説いたします。
外壁塗装のタイミングでよくある失敗と解決法
外壁塗装の目安は築10年ですが、実際には環境や外壁材の種類によって劣化の進行は大きく異なります。築年数だけを頼りにしていると、塗装のタイミングを逃してしまうことも考えられます。
さらに、劣化を放置すれば塗装では対応できず、大掛かりな工事に発展してしまうケースもあります。
そこで、外壁塗装のタイミングで起こりやすい失敗と解決法をご紹介いたします。
築年数をあてにし過ぎて劣化を見逃す
築年数をあてにし過ぎると、劣化を見逃してしまう可能性があります。
外壁塗装は築10年を目安にするのは一般的ですが、立地環境などによって劣化の進行は異なります。築年数だけを基準にすると、すでに劣化が進んでいるのに放置してしまっている場合もあります。
色褪せやチョーキング・目地コーキングの劣化などの症状を目安にして、適切なタイミングで塗装を検討するのが重要です。
築年数だけでなく劣化症状を確認し、劣化症状がある場合は早めの点検がおすすめ
劣化を放置して塗装によるメンテナンスが不可能になる
劣化を放置したままにすると、塗装でのメンテナンスが不可能になる可能性があります。
劣化を放置すると、ひび割れから雨水が侵入して内部の下地が腐食・劣化してしまう可能性が高くなります。そうなると、塗装だけでは修復できない状態になる場合も考えられます。
その結果、カバー工法や張り替え工事など、大掛かりで高額な工事が必要になるケースも少なくありません。
しかし、早期であれば塗装によるメンテナンスで防水性や美観を回復できます。つまり、塗装によるメンテナンスが可能なうちに施工を行うことが、住宅を長持ちさせる重要なポイントになるのです。
そのため、劣化は放置せず、築年数を目安に劣化サインを見逃さずにタイミングを見極めることが重要です。
築年数を目安に劣化サインを見逃さず、劣化が進む前に塗装によるメンテナンスを行う
▼外壁塗装が必要な劣化については以下に詳しく掲載しています▼
外壁塗装が必要な劣化とは?自分で必要か判断するセルフチェック
外壁塗装の業者選びでよくある失敗と解決法
外壁塗装では、業者の技術力によって工事の質や仕上がりが大きく左右されます。
業者選びを誤ると、「塗装が数年で剥がれた」「近隣とトラブルになった」といった後悔に繋がるケースも少なくありません。
そこで、外壁塗装の業者選びで起こりがちな失敗と解決法を分かりやすくご紹介いたします。
訪問販売でその場で契約してしまう
外壁塗装の訪問販売で、その場ですぐに契約すると失敗する可能性が高くなります。
全ての訪問販売の業者が悪徳業者というわけではありません。訪問販売で営業を行い、誠実で適切な施工を行っている業者は多くあります。しかし、実際は訪問販売の業者の中に、悪徳業者が紛れているのが現状です。
いきなりやって来た訪問販売の業者が、良い業者か悪い業者かを判断するのが難しいです。その場で即決してしまうと、悪い業者と契約してしまうかもしれない大きなリスクがあります。
そこで、訪問販売での外壁塗装を前向きに検討したい場合は、一度見積書の提案を受けて冷静に判断する時間を持つのが重要です。「本当に必要な工事か」「予算内の費用か」など冷静に検討すると、自分に合った外壁塗装の施工ができるかを判断できます。
即決せず、一度冷静に考える時間を持つ
▼外壁塗装の訪問販売ついては以下に詳しく掲載しています▼
業者の口コミを確認しないで契約する
業者の口コミを確認しないで契約すると失敗してしまうかもしれません。
口コミは、実際に工事を依頼した人の対応の良し悪しや仕上がりへの満足度を知ることができる貴重な情報源です。
例えば、「職人の対応が丁寧だった」などの声が多ければ安心できます。しかし、「連絡が遅い」「工事後のフォローがなかった」などの不満が多ければ注意が必要になります。
業者のGoogle口コミの評価を確認するのをおすすめいたします。
- 口コミ件数の多さ(星評価が高くても口コミ件数が少ないと信憑性に欠ける)
- 星マークの平均評価(星評価の差が激しいと信頼度が低くなる)
- 低評価の口コミの内容(星評価が高くても低評価の口コミが真実の可能性がある)
口コミを確認してから契約すれば、 トラブルを未然に防ぐことができます。安心して任せられる業者を選ぶ為に、口コミのチェックは必ず行いましょう。
Google口コミで必ず確認する
▼南大阪ペイントセンターの口コミついては以下に詳しく掲載しています▼
南大阪ペイントセンターの口コミはどう?リアルな生データを掲載!
施工実績や施工技術が不足している業者に依頼する
施工実績や施工技術が不足している業者に依頼すると、外壁塗装の失敗に繋がるかもしれません。
外壁塗装は、ただ塗料を塗るだけの工事ではありません。下地処理や塗料の扱い方など、細かな技術が求められる作業です。そのため、施工実績や技術が不足している業者に依頼すると、数年で塗膜が剥がれる・色褪せが早い といったトラブルが起こりやすくなります。
実際に、弊社にご依頼いただいたお客様で、他社で塗装後すぐに塗膜がポロポロと崩れ落ちたという事例がございます。お客様から頂戴したアンケートでも、前回他社で施工した塗装は大失敗だったとの記載がございました。
以上のように塗装後すぐに塗膜が剥がれる理由は、適切な塗装を施工していないケースが多いです。適切な施工を行う業者か判断するには、施工実績を確認し施工件数の多さや工事内容を確認するのが大切です。
業者のホームページから施工実績を確認するポイントがこちらになります。
- 施工件数(実績が豊富なほど経験が豊富)
- ビフォーアフターの施工写真(実際に施工した仕上がりを確認できる)
- 工事内容の詳細(使用塗料や工事内容を公にしている業者は信憑性が高い)
- 施工事例の更新頻度(長く更新されていないと実績が少ない可能性がある)
また、前項でご紹介した口コミやお客様アンケートなどあわせて確認すると、信頼できる業者か判断することができます。
外壁塗装後の施工不良を避ける為にも、業者のホームページから施工実績を確認するのが重要です。
業者のホームページから施工実績を確認する
▼こちらの点検ブログは以下に詳しく掲載しています▼
羽曳野市で築30年のセラミック塗料の剥がれがある外壁へお見積もり
点検に時間をかけない業者に依頼する
外壁塗装前の点検に時間をかけない業者に依頼すると失敗するかもしれません。
点検は住宅の劣化状況を正確に把握し、適切な塗装プランをご提案するために重要になります。そのため、点検に時間をかけないで見積もりを提案する業者は、適切な塗装プランを提案できていない可能性があります。
一般的な業者の点検では30~60分が多いですが、南大阪ペイントセンターでは60~90分の時間をかけ入念に点検しております。また、高所など目視で確認が困難な場所は、ドローンを使用して正確に点検し外壁の状態を確認しております。
一方で、業者の中には外回りをぐるっと回って写真だけ撮り、5~10分点検して終わってしまう業者も存在します。このような簡易的な点検では、以下のような見逃しが発生しやすくなります。
- 細かなひび割れを見逃し補修工事が必要な大きなひび割れに発展する
- 付帯部の劣化を見逃し交換が必要になる
- 防水機能の低下を見逃し雨漏り被害が発生する
点検時間を十分にかけない業者の場合、後から追加工事が必要となり費用が膨らんでしまう可能性もあります。
点検の丁寧さは、施工後の安心感に繋がります。点検にしっかり時間をかける業者を選ぶことが、外壁塗装の失敗を避ける大きなポイントです。
時間をかけて丁寧に点検してくれる業者に依頼する
▼外壁の無料点検ついては以下に詳しく掲載しています▼
近隣への対応が不十分な業者に依頼する
近隣への対応を心掛けてくれる業者を選ばないと失敗するかもしれません。
外壁塗装は、足場設置や塗料の飛散・工事音などでトラブルになる場合もあります。そういったトラブルを防ぐ為に事前に近隣への挨拶や、工事中の近隣への心掛けの対応をしてくれる業者を選ぶと安心できます。
南大阪ペイントセンターでは、着工前に近隣へスケジュールのお知らせを行っております。
外壁塗装の施工で近隣とのトラブルを防ぐ為に、近隣への挨拶は必須と考えております。
また、吹付け塗装の場合、飛散防止シート内側をブルーシートで覆って塗料飛散を防ぐ場合もあります。
以上のような対策を行い、お客様だけでなく近隣の方へもご迷惑をおかけしないように心掛けております。
外壁塗装の業者を選ぶ場合は、近隣への挨拶や施工中の対応などを確認しておくことが重要です。
近隣への挨拶や、施工中のトラブル防止の為の対応など事前に確認しておく
▼外壁塗装の近隣挨拶ついては以下に詳しく掲載しています▼
外壁塗装の近隣挨拶の5つのポイント!品物・挨拶文など実例掲載
アフターフォローや保証がない業者に依頼する
アフターフォローや保証がない業者に依頼すると、失敗に繋がりトラブルが発生するかもしれません。
工事後の対応がしっかりしていないと、以下のような失敗に繋がる可能性があります。
- 施工後すぐに不具合が発生しても、無償で直してもらいない
- 業者と連絡が取れなくなる
外壁塗装は「塗って終わり」ではなく、その後のアフターフォローや保証の有無が重要です。たとえ高い施工技術で適切に外壁塗装を行っても、天候や立地環境によって不具合が起こる場合があるかもしれません。そのため、保証に加えて、アフターフォローを行ってくれる業者を選ぶ必要があるのです。
アフターフォローや保証がある業者であれば、万一の不具合にも迅速に対応してくれ長期的に住まいを守ることができます。
南大阪ペイントセンターでは、塗料の種類によって最長15年の保証がございます。また、万が一工事後に不具合が起こった場合は、最短即日でご訪問し住宅の状況をご確認させていただいております。営業担当のスケジュール次第では即日訪問が難しい場合は、可能な限りご要望に沿えるよう最短でご訪問をさせていただいております。
住宅を長期的に守る為に、アフターフォローや保証がある業者を選ぶことが重要です。
保証内容を確認し、必ずアフターフォローや保証がある業者を選ぶ
▼外壁塗装の保証ついては以下に詳しく掲載しています▼
外壁塗装の保証はどんな内容?保証を受けるための5つのポイント
外壁塗装の塗料選びでよくある失敗と解決法
外壁塗装の仕上がりや耐久性の確保に重要なのが、塗料選びになります。
しかし、安さや有名メーカーといった理由だけで塗料を決めると、数年で劣化して後悔する可能性もあります。外壁の状態や求める機能に合わない塗料を使えば、せっかくの塗装が長持ちしないかもしれません。
そこで、外壁塗装の塗料選びでよくある失敗と解決法をご紹介いたします。
安さを重視して塗料を選ぶ
安さだけを重視して塗料を選ぶと、外壁塗装の失敗に繋がります。
塗料は大きく分けてウレタン・シリコン・ラジカル・フッ素・無機があり、それぞれに耐久年数・価格・性能が異なります。例えば、ウレタン塗料は、比較的安価ですが耐久年数は7〜10年です。一方、無機塗料は価格が高いですが、15〜25年の耐用年数があります。
ぱっと見では安い塗料は魅力的ですが、耐久性が低いので塗り替え回数が増えて結果的に総額が高くなることがあります。安さ重視で塗料を選んだ場合に起こる失敗がこちらになります。
- 5〜6年で色褪せやチョーキングが目立つ
- 10年も経たずに塗膜が剥がれ、再塗装が必要になる
- 紫外線や雨風に弱く、外壁材自体の劣化が早まる
以上のことから、塗料選びは初期費用の安さだけでなく、長い目で見た総費用を考えることが大切です。
選んだ塗料が何年ごとの塗り替えが必要なのか確認し、耐久性と費用のバランスを比較すると失敗を防ぐことができます。
安さだけでなく、耐久性とコストのバランスで選ぶ
▼外壁塗装の塗料ついては以下に詳しく掲載しています▼
メーカー名や商品名だけで決めてしまう
外壁塗装の塗料を選ぶ際に、メーカー名や商品名だけで決めてしまうと失敗してしまうかもしれません。
確かに、有名メーカーやそのメーカーの商品だと、信頼感があり安心できるかもしれません。しかし、名前だけで決めてしまうのは失敗のリスクがあります。
なぜなら、塗料はそれぞれ性能や機能が異なり、住まい環境や外壁材との相性によって最適なものが異なるからです。例えば同じメーカーの塗料でも、低汚染性を重視した塗料・遮熱機能を重視した塗料など特徴は様々です。単に「有名メーカーだから安心」と選んでしまうと、自宅の立地や外壁材に合わず思ったよりも早く劣化が進むことがあります。
メーカー名や商品名だけで塗料を決めてしまった場合に起こる失敗例がこちらになります。
- 高性能な塗料を選んだのに、自宅の環境では効果を実感できなかった
- 外壁材に適しておらず、数年で塗膜が膨れたり剥がれたりした
- 本当に必要な機能(遮熱や防カビ)が備わっていない塗料を選んでしまった
有名メーカーの塗料を選ぶ場合でも、希望する性能や自宅の環境などに合った塗料を選ぶことが重要です。
塗料の特徴を理解してから選ぶ
外壁の状態に合わない塗料を選ぶ
外壁の状態に合わない塗料を選ぶと、早期の剝がれなどを引き起こし失敗してしまうかもしれません。
実際に他社でクリア塗装を施工し、「数年も経たないうちに塗膜が剝がれてきた」とご相談をいただいた事例があります。
クリア塗装は無色透明の塗料で、サイディングのデザインを隠さずに塗装できます。
しかし、クリア塗装ができるのは築10年頃までとなり、こちらの住宅が他社で塗装した時期は築20年を経過していました。そのため、築年数的にも適さないにも関わらずクリア塗装を施工したことによって、早期に剥がれた可能性があります。
外壁に合わない塗料を選ぶことは、早期の不具合を起こしてしまいます。業者に塗料について相談する他に、実際に塗料について調べると深く理解することができ失敗を防げるかもしれません。
外壁材や劣化状況に合った塗料を業者と相談して選び、実際に塗料について調べる
▼こちらの点検ブログは以下に詳しく掲載しています▼
河南町にて泉北ホームの外壁点検 きっかけは前回の外壁塗装の失敗
外壁塗装の費用でよくある失敗と解決法
外壁塗装は数十万円から百万円を超える大きな出費になります。
そのため、相場が分からないなどの理由から費用面で失敗する場合があります。このような費用での失敗を防ぐ為に、事前に外壁塗装の費用についての知識を備えておくことが重要になります。
そこで、外壁塗装の費用に関してよくある失敗と解決法をご紹介いたします。
外壁塗装の相場を理解していない
外壁塗装の相場を理解していないと、外壁塗装費用がかさんで失敗してしまうかもしれません。
相場を知らないと塗装費用の目安を立てられず、思っていた以上に費用がかさんでしまうことがあります。外壁塗装の費用は建物の大きさや使用塗料などによって大きく変動する為、漠然としたイメージで進めると失敗してしまいます。
また、もし高額請求された場合に適正価格と思い込み、本来より多く見積もられていることに気づけない可能性もあります。実際に、同じ建物でも業者によって見積額が数十万円単位で異なるケースも珍しくありません。
そのため、相場を把握しておくことは、余計な出費を防ぎ安心して工事を進めるために欠かせないステップです。南大阪ペイントセンターの外壁塗装の相場は、90~120万円が目安になります。こちらの目安は、弊社の約600件の施工事例の金額を調べた結果になります。
相場はあくまでも目安の為、様々な条件によって金額は大きく変動してしまいます。しかし、事前におおよその費用を知っておくことで、費用での大きな失敗を防げることができるとお考えいただきたいと思います。
坪数や家の大きさごとの相場を知る
▼南大阪ペイントセンターの外壁塗装の相場ついては以下に詳しく掲載しています▼
外壁塗装の費用相場は90~120万円!弊社600件の事例データを基に算出
追加費用が発生して予算オーバーになる
最初に提示された見積もり額だけで終わらず、工事が始まってから追加費用が発生し失敗するケースがあります。
追加費用が発生する主な原因がこちらになります。
- 実際に足場をかけてから、外壁内部の劣化や下地の傷みが見つかった
- 付帯部(雨樋・軒天・破風板など)の劣化が後から判明し、別途費用がかかった
- 点検で劣化箇所を見逃し、工事中に追加請求が発生した
以上のような追加費用を防ぐ為に、皆様ができることがこちらになります。
- 丁寧な点検をしてくれる業者を選ぶ(弊社では60~90分のドローンを使用した点検)
- 見積書の内訳をしっかり確認する(明確で詳細に記載されているか確認)
- 複数社の見積もりを比較する(比較することで適正価格を把握)
追加費用は避けられないケースもあるかもしれません。しかし、事前にどれだけ正確な費用の提示があるかが、予算オーバーを防ぐポイントになります。
丁寧な点検と明確な見積もりで追加費用を未然に防ぐと共に、追加工事の有無を事前に確認する
安さを重視して手抜き工事を見抜けない
安さを重視して手抜き工事を見抜けない為、住宅に十分な耐久性が確保されず失敗する場合があります。
安い費用の場合には、下地補修やコーキング工事など本来必要な工程が含まれていないケースが少なくありません。その結果、塗装後は一見きれいに見えても、外壁の傷みが補修されていないため耐久性が大きく落ちてしまいます。
弊社にご依頼いただいたお客様で安さを重視したわけではありませんが、本来必要な工事が行われていなかった事例があります。
こちらの住宅は前回他社で外壁塗装を施工し、弊社に2回目の外壁塗装のご相談をいただきました。本来、以上のようなALCの外壁は、目地のコーキング工事が必要になります。しかし、前回他社での外壁塗装では、コーキング工事をしないまま外壁塗装の施工が行われていました。
また、業者から勧められた光触媒塗料は、数年も絶たないうちに艶と色が落ち色褪せが目立っている状態でした。おそらく適切な下地処理が不足していたことが原因だと考えられます。
外壁のメンテナンス時期を迎えると、何かしらの補修は必ず必要になる可能性が高くなります。補修工事が含まれず安い場合は、必要な工事が含まれず手抜き工事になる可能性が高いとお考えいただきたいと思います。
安すぎる見積もりには注意し、必ず補修工事が含まれているか確認する
▼こちらの点検ブログは以下に詳しく掲載しています▼
堺市西区で15年前の外壁塗装の失敗から慎重な業者選びの後ご成約
予算を決めずに依頼してしまう
外壁塗装ではあらかじめ予算を決めずに依頼すると、見積もりの比較が難しくなります。結果的に、割高な契約をしてしまう可能性があるかもしれません。
しかし、予算ありきで必要な工事を削ってしまうのは危険なリスクが生じてしまいます。外壁塗装は住宅を守るための工事です。劣化の補修や下地処理など欠かせない工程を削ると、耐久性が確保できずかえって早期の再工事で高額な出費に繋がります。
そのため、大切なのは以下のような内容になります。
- 相場を理解した上で大まかな予算を設定する
- 必要な工事は省かず、優先順位をつけて考える
- 見積もり時に「予算内でどこまで対応できるか」を業者に相談する
以上のような姿勢を大切にすると、予算オーバーを防ぎつつ住宅を長持ちさせる塗装が可能になります。
相場を踏まえて予算を決め、必要工事を省かずに業者に相談する
外壁塗装の見積もりでよくある失敗と解決法
見積もりは業者を比較する上で、最も重要な判断材料になります。
しかし、「一社だけで決めてしまった」「内訳が不透明」など、見積もりに関する失敗も多くあります。見積もりの内容をしっかり確認せず契約すると、希望通りの仕上がりが期待できない場合もあります。
そこで、外壁塗装の見積もりでよくある失敗と解決法をご紹介いたします。
1社だけの見積もりで決めてしまう
1社だけの見積りだと費用の目安が分からず、本当に適正価格なのか判断できず失敗してしまうかもしれません。
3社ほどから相見積もりを取ると工事の提案内容も比較できるので、不要な工事を提案されていないか判断しやすくなります。相見積もり全てが同じ見積りにならないかもしれませんが、塗装内容や塗装費用の目安を知ることができるかもしれません。
- 相見積もりは最低3社から取る(見積書の比較のため)
- 塗料グレート別に数プラン提示を依頼(グレード別の価格や使用塗料の比較のため)
- 見積書の工事内容を詳しく聞く(工事方法の比較のため)
住宅に合った塗料や工事方法を提案できる塗装業者を選ぶ為に、最低3社ほどから相見積もりを取るのをおすすめいたします。
最低3社から相見積もりを取り、見積書を比較する
▼見積もりについては以下に詳しく掲載しています▼
外壁塗装の見積書が適正か見極める6つのポイントと見積書の実例公開
塗料の種類や塗装回数が明記されていない
見積書に塗料の種類や塗装回数が明記されていないと、適切な施工がされるのか判断できません。そのため、実際は3回塗りが必要なところを2回塗りで施工され、十分な耐久性が確保できず失敗してしまうかもしれません。
上記の良い見積書と悪い見積書を比較すると、以下のようなことが判断できます。
- 赤枠=良い見積書は工事内容が細かく分かりやすいが、悪い見積書はどんな工事をするのか分からない
- 青枠=良い見積書は塗料名や塗布回数が明確だが、悪い見積書は塗料名や塗装回数が分からない
耐久性を確保した外壁塗装にする為に、「使用する塗料名やメーカー名」「塗り回数」など詳細に記載されていることが重要です。
「使用する塗料名やメーカー名」「塗り回数」など詳細に記載された見積書の提示を求める
見積書に「一式」表記が多く内訳が不透明
見積書に「一式」が多いと数量などがはっきりとわからず、どれくらい塗料を使用するかなど判断できません。そのため、高額請求されても判断できず、失敗に繋がるかもしれません。
形が特徴的な場合やm・㎡で表記できない場合は、「一式」の表記になるかもしれません。しかし、上記の緑枠ように外壁塗装や屋根塗装で「一式」の表記が多い場合は、正しい数量を計算できていない可能性があります。
「一式」表記が多い業者は必ずしも悪徳とは限りませんが、以下のような特徴があります。
- 大まかな工事しか提案できない(細かな工程にかかる費用が含まれていない可能性)
- 高額請求を狙っている(多めに塗料などの費用を見積もっている可能性)
見積書の数量・単位の欄には、「塗装面積の㎡数」「1㎡あたりの塗料単価」の記載が必ずあるか確認するのが重要です。
見積書の内訳を必ず確認し、「一式」表記がある場合は業者に説明してもらう
外壁塗装の色選びでよくある失敗と解決法
外壁の色は住宅の印象を大きく左右する為、失敗すると外壁塗装の施工を後悔することになるかもしれません。
「小さなサンプルだけで決めた」「室内で確認した色と外で見た色が違った」など、色選びの失敗は多くあります。
そこで、外壁塗装の色選びでよくある失敗と解決法をご紹介いたします。
小さなサンプルだけで色を決める
小さなサンプルだけで色を確認すると、実際に思った色合いにならず失敗してしまうかもしれません。
色は面積が大きくなるほど明るく、鮮やかに見えるという「面積効果」があります。つまり、小さなサンプルで見たときよりも、実際に外壁全体に塗ったときの方が色が明るく感じられるのです。
▼色の面積効果▼
あえてサンプルにして画像を見ると、実際は極端な違いはないように感じられます。しかし、大きな住宅に塗装した色で比較すると、小さなサンプルで見た色より明るく感じてしまうのです。
そのため、施工業者にA4サイズの色見本を用意してもらい、大きなサンプルで希望の色か確認するのが大切です。
A4サイズの色見本で確認する
屋内で見た印象だけで色を決める
屋内だけで色見本を確認して色を決めた場合、思った色にならず失敗してしまうかもしれません。
屋外で色を確認すると、屋内で確認したより光が反射され明るく感じてしまいます。外壁の色に艶がある場合は、さらに色のギャップを感じてしまうかもしれません。
そうなると、思っていたより明るすぎて、外壁塗装の色選びで失敗したと後悔してしまうかもしれません。そうならないために、A4サイズの色見本を屋外で確認する際のポイントがこちらになります。
▼A4サイズの色見本を屋外で確認するポイント▼
確認するポイント | 理由 |
晴れた日・曇りの日・朝夕など時間帯や天気の違う日に比較する | 光の加減で色の見え方が変わるので複数の条件下で確認することで誤差を防げる |
実際の外壁に立てかけて引きで確認する | 至近距離ではなく数メートル離れて見ることで実際の見え方に近づく |
屋根やサッシなどの色と一緒に見てバランスを確認する | 単色で見るとよくても周囲との相性が悪いとバランスが悪くなる可能性がある |
失敗を防ぐ為に、A4サイズの色見本を屋外で確認するのが大切であるとお考えいただきたいと思います
A4サイズの色見本を屋外の太陽の下で確認する
周囲の景観や街並みと調和しない色にする
周囲の景観や街並みと調和しない色を選ぶと、自分の家だけ浮いてしまい失敗したと後悔してしまうかもしれません。
趣のある昔ながらの住宅が立ち並んでいる場合は、周囲の落ち着いた色調に合わせると失敗が少ないかもしれません。新興住宅街の場合は、明るめなモダン風や個性を出した色でも失敗するリスクは少ないかもしれません。
昔ながらの住宅街と新興住宅街での色選びの例を表にまとめたのがこちらになります。
▼色選び例▼
エリアのタイプ | 色の具体例 | 注意点 |
昔ながらの住宅街 | ベージュ・ブラウン・淡いグレー | 派手すぎず、自然素材に馴染む色にする |
新興住宅街 | 黒・白・パステル系など | 周囲とのバランスを意識する |
周囲の景観や街並みを考慮し、極端に周りから浮いてしまわないか判断して色を選ぶと失敗を避けられるかもしれません。
極端に周りから浮いてしまう色を選ばない
住宅全体のバランスを考えない
住宅全体のバランスを考えず色選びをすると、全体にまとまりのない印象になり失敗したと感じてしまうかもしれません。
屋根や付帯部など住宅は様々な部材が集まって成り立っており、それぞれの色が調和してはじめて美しい仕上がりになります。
例えば、外壁を黒にしたのに付帯部も黒だと、重く真っ暗な印象に見えてしまいます。また、サッシや玄関ドアの色が浮いてしまい「ちぐはぐな印象」になってしまうという失敗もあります。
住宅全体のバランスをまとまった印象にする方法がこちらになります。
- 外壁・屋根・付帯部(雨樋・破風板など)の色をセットで考える
- サッシや玄関ドアなど変えにくい部分の色を基準に外壁の色を決める
- 色見本やシミュレーションを活用して全体像を確認する
以上のように住宅全体をひとつと考え、色の系統やトーンを揃えることが大切です。
屋根や付帯部なども含めて住宅全体をトータルで考える
まとめ
外壁塗装の失敗には、大きく6つの原因があります。
- 外壁塗装のタイミング
- 業者選び
- 塗料選び
- 外壁塗装の費用
- 見積もり
- 色選び
以上の6つの原因から起こる様々な失敗を理解し、失敗しない為に対処する必要があります。失敗しないように対処することで、希望通りの外壁塗装が施工でき満足のいく仕上がりが期待できます。
南大阪ペイントセンターでは、過去に外壁塗装を失敗されたお客様から相談をいただくことも少なくありません。創業50年の3500件以上の施工実績から、失敗を避けるためのノウハウを心得ています。
実際に別業者で外壁塗装をして失敗したお客様から「今回は南大阪ペイントセンターへ依頼して良かった」とお喜びの声をいただいています。
「外壁塗装を失敗したくない」とお考えでしたら、是非とも一度南大阪ペイントセンターへご相談ください。
お問い合わせ・ご相談