マスチック工法の塗装は塗膜に厚みを付ける為ひび割れ対策に最適!

マスチック工法の塗装は塗膜に厚みを付ける為ひび割れ対策に最適!
「外壁塗装の見積書にマスチックと書かれてあるが、我が家に本当に必要な工事なのか分からない…」
「マスチック工法で塗装をするメリット・デメリットを把握したい」
以上のようなお困りや疑問はありませんか?

マスチック工法による外壁塗装はひび割れ防止を目的とした工法のことです。
通常より下塗りを厚めに塗布する工法で、塗膜に厚みを持たせることでひび割れに強い耐久性の高い外壁へと導きます。

「マスチック」という言葉自体はじめてお聞きになる方も多いと思います。
我が家にマスチックによる塗装がピッタリなのかを知るために、当コラムでは以下の内容を紹介しています。

こちらのページで分かること

・マスチック工法を提案するケース
・マスチック工法のメリットとデメリット
・マスチック工法の費用感
・マスチック工法で行なった外壁塗装の事例

こちらのぺージをお読みいただくことでマスチック工法の疑問点を解消でき、我が家に最適な塗装工法か判断ができるでしょう。

無料相談を依頼する

1.マスチック工法とは厚塗りにしてひび割れ防止に特化した塗装方法

マスチック工法による外壁塗装は塗膜に厚みを持たせてひび割れに強い外壁を生みだす工法のことです。

マスチックローラー
下塗り段階で専用のマスチックローラーを使用して、下塗り塗料を厚く塗ります。
マスチックローラーはヘチマのような多孔質なローラーで塗膜に厚みを持たせることが可能です。

そのため見積書には「マスチックローラー仕上げ」「気泡ローラー仕上げ」「厚塗り波型模様」といったいずれかの記載があるかもしれません。

マスチックローラーによる塗装
マスチックローラーを使用することで通常の下塗りよりも2~3倍の量の塗料が必要で、塗装後は細かなゆず肌のような質感になることが特徴です。

2.マスチック工法を提案するケース

マスチック工法による塗装が必要なケースは以下のとおりです。

1.モルタルかALCの外壁
2.ひび割が多数ある脆弱な状態の外壁

マスチック工法はすべての外壁に適しているわけではなく、ひび割れなどの痛みが進行したモルタルやALCに最適な工法なのです。

2-1.モルタルかALCの外壁

外壁写真 外壁材 マスチック工法
モルタル モルタル 可能
ALC外壁 ALC 可能
サイディング サイディング ほぼないケース

スチック工法はモルタルALCの外壁に行います。

モルタルとALCはどちらもセメントや砂が主成分の外壁で、ボコボコとした凹凸が特徴です。
マスチック工法で塗装をするとどうしてもゆず肌のようなボコボコとした模様になるので、元々凹凸のあるモルタルかALCにしか適しにくいです。

3つ目の外壁の種類にサイディングがあります。
表面がツルっとして滑らかなサイディングはマスチック工法をすることで滑らかさが失われ凹凸の模様ができてしまいます。
そのため弊社でサイディングにマスチック工法を行ったケースはありません。

2-2.ひび割れが多数ある脆弱な状態の外壁

ひび割れのあるモルタル外壁
マスチック工法は塗膜に厚みを持たせてひび割れを防止することが目的です。

そのためひび割れが起きやすくなっている築20年以上経過した外壁に施工するケースが多いです。

マスチック工法で塗装を行うことで、モルタルやALCのひび割れを防ぎ外壁の耐久性を高めることが可能です。

3.マスチック工法のメリット

3-1.ひび割れの予防に特化

前項でもご紹介したとおりマスチック工法は外壁のひび割れ防止に特化した工法です。

基本的にマスチック工法にはフィラーと呼ばれる粘度の高い下塗り塗料を使用します。
見積書の使用塗料に「〇〇〇フィラー」と書かれていることがほとんどだと思います。

特に微弾性フィラーは柔軟性が高く、外壁のわずかな揺れに応じて塗膜も動いてくれるので塗膜の割れを防ぎます。

3-2.外壁の防水性をより高めることが可能

マスチック工法はより外壁の防水性を高める塗装方法です。

通常のローラーで塗布しても防水性はもちろんありますが、マスチックローラーで塗布することで塗膜に厚みができるのでより高い防水性が期待できます。

4.マスチック工法のデメリット

4-1.通常の工法よりも費用が割高

マスチック工法は通常の工法より1㎡あたりの塗装単価がやや高めです。

理由は1章でもお伝えしたように、下塗り塗料の量を通常の2~3倍使用するため材料費が嵩むのです。

4-2.高い技術が求められるので業者選びが難しい

マスチック仕上げの外壁
マスチック工法は通常の塗装工法よりも高い技術が必要のため業者選びを慎重にする必要があります。
厚みを持たせて塗るので、その分均一な厚みに塗布する技術を要します。
均一に塗布しないとマスチックの仕上がりの特徴であるゆず肌の柄の見え方変わってきます。

厚みに違いがあると塗膜の耐久性にも影響しますので、マスチックを得意とした業者を選ばれると良いでしょう。

マスチック工法が得意な業者を選ぶ方法としては…

1.業者のホームページでマスチック工法の事例があるか調べる
2.マスチック工法の事例があるか業者へ電話で問い合わせる

以上2つの方法があります。
特にホームぺージでマスチック工法を実施した事例がたくさんある場合は、マスチック工法の確かな技術がある証拠と言えるでしょう。

営業担当より一言
マスチック工法の仕上げには技術を必要とするため、一般の方がこの工法で塗装するのはかなり難しいです。

5.マスチック工法をした場合の費用感

弊社の場合マスチック工法と通常の工法で行なった費用感は以下のとおりです。

塗料種類 耐用年数 保証期間 マスチック工法の平均単価 通常工法の平均単価
シリコン 7~10年 5年 2,700円/㎡ 2,200円/㎡
ラジカルシリコン 10~15年 7年 3,000円/㎡ 2,500円/㎡
超低汚染型シリコン 12~17年 8年 3,300円/㎡ 2,800円/㎡
超低汚染型無機フッ素 15~20年 10年 3,700円/㎡ 3,200円/㎡

※上記表は外壁の塗装単価ですので、別途足場工事・高圧洗浄工事・付帯塗装工事費用がかかります。

通常の工法で仕上げるよりも1㎡あたりの塗装単価は+500円ほど高くなる傾向です。

どれだけ通常工法とマスチック工法の塗装費用が変わるか、一般的な延床30坪の戸建ての塗装面積を例に計算してみます。

■マスチック工法の場合
168㎡(30坪の塗装面積)×3,000円/㎡(ラジカルシリコン)=504,000円

■通常工法の場合
168㎡(30坪の塗装面積)×2,500円/㎡(ラジカルシリコン)=420,000円

お客様がよく選ばれるラジカルシリコン塗料を例に計算したところ、延床30坪の戸建ての場合のマスチック工法の方が約84,000円高くなることが分かりました!

▼外壁塗装の費用相場については以下のページで詳しく解説しています▼
騙されないために!外壁塗装の相場を知って見積書の不安を解消しよう

6.マスチック工法で施工した外壁塗装の事例

南大阪ペイントセンターではマスチック工法による塗装事例は多数ありますので、その一部の事例をご紹介いたします。

八尾市の外壁補修(モルタル外壁の戸建て住宅)

八尾市の外壁補修(モルタル外壁の戸建て住宅)

価格 89万円 工事期間 13日間
塗料名 関西ペイント コスモシリコン 塗料種別 シリコン
面積 155m2 築年数 48年

工事期間 13日間 面積 155m2
塗料名 関西ペイント コスモシリコン 塗料種別 シリコン
築年数 48年

八尾市の外壁塗り替え(中古で購入された一戸建て住宅のご相談)

八尾市の外壁塗り替え(中古で購入された一戸建て住宅のご相談)

価格 120万円 工事期間 14日間
塗料名 関西ペイント アレスダイナミックMUKI 塗料種別 無機フッ素塗料
面積 167m2 築年数 35年

工事期間 14日間 面積 167m2
塗料名 関西ペイント アレスダイナミックMUKI 塗料種別 無機フッ素塗料
築年数 35年

堺市にて、崩れ落ちそうな外壁を入念に補修した雨漏り修理

堺市にて、崩れ落ちそうな外壁を入念に補修した雨漏り修理

価格 102万円 工事期間 18日間
塗料名 関西ペイント アレスダイナミックTOP 塗料種別 ラジカルシリコン
面積 137m2 築年数 47年

工事期間 18日間 面積 137m2
塗料名 関西ペイント アレスダイナミックTOP 塗料種別 ラジカルシリコン
築年数 47年

藤井寺市にて外壁塗装(汚れが付きにくいラジカル塗料を使用)

藤井寺市にて外壁塗装(汚れが付きにくいラジカル塗料を使用)

価格 39万円 工事期間 10日間
塗料名 関西ペイント アレスダイナミックTOP 塗料種別 ラジカルシリコン
面積 171m2 築年数

工事期間 10日間 面積 171m2
塗料名 関西ペイント アレスダイナミックTOP 塗料種別 ラジカルシリコン
築年数

羽曳野市 ひび割れの多い家を補修と塗装で新築のような仕上がり

羽曳野市 ひび割れの多い家を補修と塗装で新築のような仕上がり

価格 98万円 工事期間 12日間
塗料名 関西ペイント アレスアクアセラシリコン 塗料種別 超低汚染型シリコン
面積 139m2 築年数 30年

工事期間 12日間 面積 139m2
塗料名 関西ペイント アレスアクアセラシリコン 塗料種別 超低汚染型シリコン
築年数 30年

7.まとめ

  • マスチック工法とはマスチックローラーを使用して下塗りに厚みを持たせる工法
  • マスチック工法を提案するケースはひび割れが多い劣化が進んだモルタルかALC
  • マスチック工法のメリット

    1.ひび割れの予防に特化
    2.外壁の防水性をより高めることが可能

  • マスチック工法のデメリット

    1.通常の工法よりも費用が割高
    2.高い技術が求められるので業者選びが難しい

  • マスチック工法の費用感は通常工法より+500円/㎡ほど高い(弊社の場合)

はじめて耳にするマスチックによる外壁塗装を提案されて「我が家に本当に必要な工法なのか?」と疑問をお持ちの方も多いと思います。

マスチック工法で塗装をすることで、通常よりも塗膜に厚みを確保できひび割れに強く耐久性の高い外壁へ導くことができるでしょう。
通常の工法より2~3倍多い塗料を使用するため1㎡あたりの塗装単価がやや高めになります。
我が家の外壁に見合った費用対効果の高い工法かをしっかり検討していくことが大切です。

南大阪ペイントセンターではマスチック工法による塗装実績は多数あります。
建物の状態をプロの目で時間をかけて点検して、マスチック工法に限らずお客様にとって最適な工事方法を探らせていただきます。

まずはお気軽にご相談をいただけますと幸いです。

お問い合わせ tel:0120-306-912 無料点検・見積もりはこちらから LINEでも相談
お問い合わせ
 0120-306-912
※受付時間 9:00〜18:00(日曜・祝日を除く)
無料点検・見積もりはこちらから LINEでも相談
お問い合わせ